スーパーストレートはお値段以上の飛び！ 上手くなった気分になるソフト3ピースボールだ！
ブリヂストン『スーパー ストレート』をロマン派ゴルフ作家が検証する！
ブリヂストンの3ピースボール「スーパー ストレート（SUPER STRAIGHT）」がフルモデルチェンジ。飛距離、スピン、打感はどのように進化したのか？ コースで試した試打感をレポートする。
スーパー ストレートは3ピースボールの完成形かも！
ブリヂストンは『スーパー ストレート』を2025年3月7日発売。2023年以来、2年振りのフルモデルチェンジとなる。お値段はオープン価格だが公式ホームページでは1ダースが3960円・税込、1球では330円とお手頃。
キャッチコピーは“まっすぐ飛ばしてスコアアップを狙え。”
真っすぐ飛ばしたいというゴルファーのニーズに応えるための「ストレートディスタンス・テクノロジー」を搭載していることに注目である。カバーを高剛性。高反発化することで、余計なスピンを減らして、直進性を追求している。理論上は、強いフックやスライスが出にくくなったというわけだ。
「デルタウィング・ディンプル 326」は、吹け上がらずに前にボールを飛ばす弾道設計に基づいている。ウィング型のスペースを採用したディンプルの活用には四半世紀の歴史がある。さらに進化していることに期待が高まる。
そして、十字型の「アライメントサイドマークデザイン」を採用して、サイトラインに合わせる人も、フェースと平行に合わせる人にも、使いやすくなっている。
『スーパー ストレート』は、名前の通り、方向性重視で、かつ、しっかりと飛ぶボールを目指してモデルチェンジしたようだ。3ピースだからこそ可能な高性能ボールとして、実に楽しみである。
試打した日は、気温1℃〜14℃で、快晴、微風、グリーンは10フィート。
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スーパーストレートの性能は、お値段以上！
『スーパー ストレート』を使用してラウンドし、わかったことを挙げる。
打音打感
音量はちょうど良い、濡れた鞭系から硬質系に変わっていく見本のような音質。
打ち応えは、やわらかい。手応えは敏感、芯感はクリア。
弾道スピン
高めの中弾道。ウッドは棒球系、アイアンは高弾道でスピンがかかる。
曲がりには鈍感。
飛距離
ドライバー最長飛距離ホール245ヤード。
全番手が無理なく自然と飛んでいる感じ。
『スーパー ストレート』は、初代から試打してきたが、今回の『スーパー ストレート』が歴代で最高の完成度だと断言できる。打音、打感、弾道、飛距離性能、どれを取っても、素晴らしいレベルで合格だ。
個人的に、スコアアップというワードを最上級の褒め言葉として使用するが、コピーで使用されていたのは、自信だったのだと試打ラウンドで感心した。
まず、ツアーボールのようなクラブごとに打音が変わっていくところが素晴らしい。ウッドは濡れた鞭系、アイアンは硬質が強くなっていき、パターでは完全に硬質系になった。上手くなったとうぬぼれたくなる見事な打音だ。
ウッドは強い棒球でランを稼ぎ、アイアンはスピンを増やして、グリーンに止まる。書くのは簡単だが、そのバランスにも拍手だ。
『スーパー ストレート』は、1球330円というお手頃価格のソフト3ピースボールとしては、欠点が見つからない。
3代前の『スーパー ストレート』をツアーボールに替えて、エースボールにしていた上級者を2人知っているが、新しい『スーパー ストレート』は、また彼らのエースボールに戻るかもしれない、と思った。
3ピースのソリッドボールが、ボールのメインの構造になって久しい。
もう限界まで進化したと何度も何度も思ったが、そのたびに良い意味で裏切られてきた。『スーパー ストレート』は、新しいテクノロジーではなく、今まであったテクノロジーをブラッシュアップし、徹底したチューニングをしたのだと感じた。
良い悪いではなく個性だが、打音の音量がアイアン、ショートゲームと段階的に少しずつ小さくなる。この味付けが好きな人もいると思うが、個人的には、音量は等しいほうが良いと思っている。ツアーボールと比較して、弱いのはその音量と、ショートゲームのスピンのかかり方が単調なことぐらいだ。
最後に、十字型のアライメントも赤いボールナンバーも、ボールを触ったときの質感まで、『スーパー ストレート』は発色も良くて、高級感すら匂わす。この辺りの仕上げも見事だと感心した。
完成度の高さにプラスして、細部まで徹底して作り込まれているのも『スーパー ストレート』のプラスポイントである。
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取材・文／篠原嗣典。ロマン派ゴルフ作家。1965年生まれ。東京都文京区生まれ。板橋区在住。中一でコースデビュー、以後、競技ゴルフと命懸けの恋愛に明け暮れる青春を過ごして、ゴルフショップのバイヤー、広告代理店を経て、2000年にメルマガ【Golf Planet】を発行し、ゴルフエッセイストとしてでビュー。試打インプレッションなどでも活躍中。日本ゴルフジャーナリスト協会会員。
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