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トリプルダイヤよりも少しつかまるトリプルダイヤ TD! どのくらいやさしいのかコースで試した!

野村タケオのゴルフ実験室

2025/05/07 ゴルフサプリ編集部 野村タケオ

みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。いつものことなのですが、キャロウェイの2025年モデルである ELYTEシリーズのドライバーに追加モデルが発売になりました。今回は少し時間差で3種類のヘッドが追加になったのですが、その中で個人的に一番気になるのが♦♦♦(トリプルダイヤモンド)のロースピン性能はほぼそのままで、少しつかまるようになったという「♦♦♦TD」というモデル。いったいどんな球が打てるのでしょうか。コースに持ち込んで打ってみました!
〈取材・文・写真提供 野村タケオ〉

トリプルダイヤってだけでも欲しくなるのに! ツアードローなんてサブネームも付いたらもう!

今回僕が打った追加モデルは「ELYTE ♦♦♦ TDドライバー」です。この「TD」というのは「ツアードロー」という意味で、「♦♦♦ドライバー」に少しつかまり性能をプラスしたモデルということです。個人的には「♦♦♦」という名前だけでも欲しくなっちゃうのに、そこに「ツアードロー」なんていう魅力的な名前がプラスされちゃうと益々欲しくなっちゃいますな〜。

性能としては基本的には「♦♦♦ドライバー」とほぼ同じ。ヘッド体積は450ccでクラウンは航空宇宙分野でも使用されるサーモフォージドカーボンを採用。新素材の採用により重量配分が最適化され、より理想的なスピン量や打ち出し角を実現しています。

フェースは当然ながら「Ai 10x FACE」が採用されています。コントロールポイント(フェース上の、弾道を最適なものに補正する場所)が前作のAiスマートフェースの10倍に増加。さらにAIにインプットしたリアルなスイングデータも前作より大幅に増やされ、これらにより大きな飛距離を実現しながら着弾範囲も狭くなるという、驚異のパフォーマンスを発揮します。

360°カーボンシャーシ、空気抵抗の削減と安心感のある見た目を同時に実現したヘッドシェイプなども「♦♦♦ドライバー」と同様に採用されています。

しかしつかまり性能のアップしている「TD」ですから、ヘッド形状や重心位置などは少し変わっているわけです。また「Ai 10x FACE」も「TD」専用の設計になっているそうです。

構えてみるとクラウン部分は「♦♦♦ドライバー」と同様に光沢のあるグロス処理が施されています。形状的にもほぼ「♦♦♦ドライバー」と同じに感じますが、ほんの少しだけフェースプログレッションが少なめになっているそうです。これは2つのヘッドを並べて比べなければ分からないレベルですね。

形状的には少し小ぶりに見えて、洋梨形状なのでとても構えやすい。優しいヘッドというイメージはないですが、操作性が良さそうな感じです。ディープ目の形状も「♦♦♦ドライバー」とほぼ同じです。

やっぱりトリプルダイヤはトリプルダイヤだった。だが、それでいい

シャフトは純正のTENSEI GREEN 60 for Callaway Sで試打しました。このシャフトは約64gでトルク4.4の中調子ということです。このシャフト装着での総重量は約317gとなります。

コースで試打してみましたが、打音は低めの音で、反響音も少なくて玄人好みのいい音。打感も柔らかめで少しフェースにくっつく感じもあります。

弾道は中高弾道というところでしょうか。球が上がりやすいクラブではないと思いますが、ロフトが10.5度なのでそこそこの高さは出ました。

弾道としては、フェードヒッターの僕が打ってもドローにはなりませんでした。ほぼまっすぐか、少し左に出て戻ってくるつかまったフェードという感じ。軽いドローくらいの球が出るのかなと思っていたのですが、さすがに「♦♦♦ドライバー」の派生モデルということだけあって、そこまでのつかまり性能はないようです。やんわりとしたつかまり性能という感じでしょうか。

しかし、確実に「♦♦♦ドライバー」よりはつかまり性能があると感じられたのは、右に抜けるような球が出ないこと。「♦♦♦ドライバー」では少し滑るというのか、少しだけ右に打ち出してから右に曲がって、右のラフに行くような球が出ることがあったのですが、それが全くと言っていいほどないんです。少し右に打ち出したとしてもそのまま真っすぐ飛んで、フェアウェイ右サイドに残る感じ。右ペラのようなミスショットも出ません。これは個人的にはかなりありがたい性能。右へのミスをほぼ考えずにティショットができるので、安心感があります。かといって、僕の場合は左へのミスも考えなくていいので、かなり気持ち的にラクに打てるんです。

左右のブレも「Ai 10x FACE」の効果で少なめ。大きく曲がってOBに行くようなこともありません。ミスヒットした時の距離の落ち込みも少なめです。このあたりは他のELYTEシリーズと同じですね。

スピン量はやはり少なめ。メーカーさんは「♦♦♦ドライバー」よりも少しスピン量多めと書かれていますが、おそらく多めと言っても微々たるものだと思います。少なくとも打っていて違いはほぼ感じません。
飛距離性能はやはり高め。ロースピンでつかまった球が打てるので、弾道は強めです。平均的な飛距離もかなり高めですが、1発の魅力もあるクラブですね。実際にラウンド中も「ここまで来ちゃいますか!」ってくらい飛んでいたのが2回ほどありました。

シャフトは約64gということで、僕的には少し普段使っているものよりも重い感じ。しなり的には素直で振りやすさはあります。ただ、このヘッドを使うであろうゴルファーを考えると、このくらいの重さのシャフトがいいのかなとも思います。ヘッドとのマッチングはとてもいいと思うので、このまま使ってもいいような気がしますが、個人的にはあと10gくらい軽いシャフトにしてヘッドスピードをもう少し上げられれば飛距離がもっと伸びる気がしました。

キャロウィの「ELYTE♦♦♦ TDドライバー」をラウンドで使ってみましたが、ロースピンで飛ぶ「♦♦♦ドライバー」の性能はほぼそのままで、やんわりとつかまるドライバーに仕上がっていると思いました。ガッツリとドローになるわけではなく、「♦♦♦ドライバー」で少し右に行ってしまう人の弾道を少し補正してくれる感じ。僕もそうですが、ロースピンヘッドで右に滑らないヘッドを探している人って結構いると思うんですよね。そういう人にはドンピシャなクラブだと思いました。

しかしね~、いつものことですが、追加モデルではなくて全部モデル一緒に発売してくれないですかね。結局僕も最初に「♦♦♦ドライバー」買ってから、そのクラブを買取りに出してこの「TD」をまた買ってしまいましたからね。来年はぜひ同時発売でお願いしますよ〜!

ゴルフバカイラストレーター、野村タケオ。
京都府出身。様々なゴルフ雑誌やウェブサイト等にイラストやイラストコラムを寄稿。
毎週水曜の22時からYouTubeライブで生放送「野村タケオゴルフバカTV!」を放送中。

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