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「パナソニックオープン 」初日はサスペンデッド、そこで悪天候で伸ばした選手に秘訣を聞いた

2025/05/03 ゴルフサプリ編集部

悪コンディションの中、スコアを伸ばした前週のチャンピオン佐久間朱莉。(写真は2025年パナソニックオープン 撮影/GettyImages)

日本女子ツアー「パナソニックオープンレディス」初日(2日、千葉・浜野GC)は強い雨と風の影響で昼前から約2時間中断。その後、一度は再開したものの、午後3時半に再び中断。降雨によるコンディション不良と天候の回復が望めないことから3時35分にサスペンデッドとなった。激しい雨に加えてコース近隣では風速10メーも記録した気象条件の中で伸ばした選手たちに秘訣を聞いてみた。

前戦で初Vの佐久間朱莉は「ターゲットに集中」

午後から悪天候が予想されていたこの日はスタート時間を当初の予定より1時間前倒しにしたものの、8時過ぎからは雨が降り出し、すぐに本降りとなりました。
大会が発表した気象情報は気温18.1度で風速は秒速6.9メートル。ただしコースがある市原市や隣の千葉市緑区では10メートルの風速も観測される過酷な条件での戦いとなりました。

アマチュアなら大崩れ必至となるコンディションの中、12ホールを2バーディ、ノーボギーで回り首位と1打差につけた佐久間朱莉は、スコアを崩さないどころか伸ばした理由について「ドライバーからパットまで、出球のターゲットを決めて、そこだけに集中しました」と説明してくれました。

もちろん普段からターゲットは定めて、そこを狙って打っていますが「雨の日はそこだけにフォーカスしました」とのことです。
レインウェアを着るほどの雨になれば動きにくくもなり、余計なことも考えてしまいがちですが、とにかく目標をより絞って、そこに向かって打つことだけに集中する。
この日はそこに強風も加わるタフなコンディション。
佐久間は「左からのアゲインだと球が流されてしまうので一番嫌」なのだそうです。そこは低いドローを打つようにしてプロならではの対応をしましたが、雨でボールとフェースの間に水が挟まることでどうしても“滑って”しまう現象が生じます。

「多少、風で流されるのは仕方ない」

その点は「多少予想外に風で流されるのは仕方ないと思いました」と割り切り。
集中する、というのは自分でコントロールできること。
強風で予想外に流されたり、雨でボールが滑るのは自分ではコントロールできないことです。このメリハリをすっかりするのはアマチュアでも真似できることですね。

さらに2週前に嬉しい初優勝を挙げたことで「スタートホールの選手紹介で『バンテリンレディス優勝』って言われて少しニヤっとしてしまいました。他の人が『○○トーナメント優勝』って紹介されるのを聞いて、憧れがあったんです」とも。
憂鬱になりがちな雨ゴルフですが、何か楽しいことを見つけるのも大事なようです。

暫定首位、泉田琴菜は「難しいアプローチを残さない」

3アンダーの暫定首位には6人が並びました。
その中のひとり、泉田琴菜は「難しいアプローチを残さないように、とにかくグリーンに乗せることを意識しました」と言います。
そこには「芝の新しい芽が出てきて難しいので」という、この時期ならではの対応がありました。
5月は新芽が出て芝生の成長が活発になる時期。そこに雨で水分を含んで重くなるとより難易度が増します。
グリーンを外さずに乗せる、というのは高度なテクニックです。
それでもアマチュアはパーオン狙いでグリーンを外して難しいアプローチを残すよりも、得意な距離を残してグリーン周りからのアプローチを回避するようにする、という真似の仕方もありかもしれません。

小林夢果は6I→4Uの番手アップでパーセーブ

同じく暫定首位の小林夢果は4バーディ、1ボギーのラウンド。
最後はこの日の実測が183ヤード。アゲンストを加味すると200ヤード超になる難関ホールを大雨の中でプレーすることになりました。
今シーズンのドライビングディスタンス254.91ヤードでツアー6位の飛ばし屋は雨も風もない状況なら6番アイアンで打つところを「4Uで打ちました」。
この判断が功を奏して見事に乗せ、パーセーブしたことで首位タイでホールアウトすることができました。

これは天気とは関係ありませんが、試合のなかった先週は、自宅近くでたけのこ取りに出かけ、片手で持てないほど立派なたけのこを100本も収穫したそうです。
適切な判断と、リフレッシュが好スコアに結びついたようですね。

(取材・文/森伊知郎)

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