パー5でベタピン2オン&77ヤードをカップイン
10番からスタートして12番でボギーが先行して迎えた13番パー5。渋野が4Uで打った2打目はスロープを絶妙に使ってピンそば30センチにピタリ。「お先に」で楽々とイーグルを奪います。
続く14番パー4は残り77ヤードからの2打目をSWで打つと奥3メートルからスピンで戻してカップイン! 打ち上げのため本人からは見えませんでしたが、ギャラリーの声援で確認すると「自分でもびっくり。そんなことあるの??」と喜びよりも驚きが勝ったほどでした。
2022年シーズンからLPGAツアーのメンバーになった渋野は、この日までトータル252ラウンドで19個のイーグルを取っています。
252ラウンドをホール数にするとトータル4536ホールとなり、約238.7ホールに一度、となります。
2ホール連続、ということはこれを二乗するので確率は約5万7000分の1となります。
イーグル奪取率は7割アップ!
その確率を昨シーズンまでと今シーズンで比べてみると、驚くほどの進化がありました。
2022年~昨シーズンまでの通算では約255ホールに一度だったのが、今シーズンは150ホールに一度の割合となっており、なんと7割も確率がアップしているのです。
こうしたデータを並べてみると、今年は2019年の「全英女子オープン」以来となるメジャー2勝目といったことをやってくれるのではないか、と期待が高まります。
冷静な切り替えが連続イーグルにつながった
快挙の前には冷静な気持ちの切り替えもありました。
ボギーを打った12番はティショットが行方を見失うほど曲がります。
あわやロスト、の状況でボールがあったのは、なんと隣のホールの池の淵でした。
1罰打を加えることになったものの、なんとかボギーでしのぎます。
ここがもしロストボールだったらティーイングエリアに戻って3打目を打つことになるのでダブルボギー以上の可能性が高くなります。
「それを池に入ったから1ペナ、でよかった。次はパー5だからと切り替えられた」とボールが見つからなくなりかけるほど曲げたことを引きずらず、すぐさま次のホールへと気持ちを向けられたことが良かったのでしょう。
フェアウェイを外したのは一度だけ
この日フェアウェイを外したのはこの一度だけでした。
フェアウェイキープ率にすると92.86%(70.36%、カッコ内は今シーズン平均)。
パーオン率83.33%(65.28%)
パット数27(30)
とスタッツも今シーズンの平均を大幅に上回り「ショットの精度が去年より高くなって、よくなってきている。パットが入らなかったのが、決めきれてスコアになっている」と連続イーグルだけでなく、トータルで自身のゴルフにかなり手ごたえを感じている様子です。
やはり常人離れ
イーグルが238.7ホールに一度、というのはラウンドにすると13.2ラウンド。
月イチゴルファーに当てはめるとほぼ年に1回イーグルを取ることになります。
そんなことはまずないでしょうから、やはり渋野というのは常人離れしているということになりますね。
(文/森伊知郎)




