ミニドラ史上、最高に簡単に打てるかも!? キャロウェイ エリートミニドライバーをコースで試打

テーラーメイドがミニドラを発売してから、複数のメーカーがこれに追随。ミニドラは完全に市民権を得ている。キャロウェイもこれに乗じて、再びミニドライバーを発売。今度は最新モデルのエリートからのリリースだ。どんな特徴があるのか、コースに持ち込んで試打してみた。
可変式ウェイトポートとフェース寄りにもうひとつのウェイトを設置
キャロウェイはエリート ミニ ドライバーを2025年4月18日発売。2024年、ツアーでも、市場でもミニドライバーが注目された。ただヘッドが小さいだけではなく、使いやすさを追求すれば、もっと良いものが出来るということで、2025年の完成形としてエリート ミニ ドライバーは生まれた。
エリート シリーズの特徴である「Ai 10x FACE」は、340ccのヘッドでも機能する。過去の同様のモデルとは比較にならないほど最適な弾道に補正される有効打点が増大しているというAIフェースだ。

また、空気抵抗を減少させたフォルム、「サーモフォージドカーボン製クラウン」を導入、ソール後方には弾道調整用に13gのウェイトポートを三カ所配置した。ネックにも弾道調整の「アジャスタブルホーゼル」を採用。低重心化させながら、弾道調整も可能にするという贅沢な仕様である。
フェースの近くにも約5gのスクリューウェイトが設置してある。ウェイトを交換することで、重量(弾道)調整が可能ということだ。
ロフトは11.5度と13.5度。今回は直ドラも打てそうな13.5度を試打する。
シャフトは、TENSEI GREEN 60 for Callaway のSRフレックス、長さは43.5インチ。
試打した日は、気温7℃〜19℃で、微風。
ボールは打ち慣れていてクラブだけの影響に集中できる『TOUR B X』を使用した。
簡単に真っすぐ飛ぶのに驚いた。エリート ミニ ドライバー!
エリート ミニドライバーを使用してラウンドし、わかったことを挙げる。
打音打感
音量はやや控え目、昔のチタンのようなシャープな単音。
打ち応えは軽い。手応えは敏感で芯感はクリア。
弾道スピン
基本は高弾道で浮力も大きい。直ドラは楽にボールが上がる。
ストレートに飛ぼうとする機能が凄い。
飛距離
ティの平均220ヤード。直ドラで平均210ヤード。
シャフトが短いのに飛距離はしっかり出るのに驚いた。

エリート ミニ ドライバーは、やさしい性能のスプーンと同じぐらいカンタンに直ドラが打てた。これには驚いた。ミスショットでも低めのボールになるが距離はしっかり出る。
ティアップして打つケースでは、よりやさしい。高弾道で、強いボールが打てる。ミニドラというと方向性優先のようなイメージがあるが、実際にコースで打つと、ちゃんと飛距離が出る分類されるドライバーとしても機能する。
若い頃に、ツアースプーンと呼ぶ13.5度のスプーンを好んで使用していたが、その難易度は、パワーだけでは全く使い熟せない究極のレベルだった。そのイメージがあったので、覚悟をしながら試打をしたが、エリート ミニ ドライバーは拍子抜けするほど簡単だった。クリークぐらいの難易度なので、少し傾斜があるライからでも、直ドラを楽に打つことが出来た。
やさしく打てるが飛ばないというパターンがあるが、エリート ミニ ドライバーは当てはまらない。やさしいけれどしっかりと飛距離が出る。
さらに、ストレート系のボールが得意で、打ち出しさえ安定していれば、狙いから外れずに真っすぐ飛ぶのである。
長いパー3や狭いホールでのティショットでエリート ミニ ドライバーはオススメできる。
また、シャフトを短くすることやヘッドの重量バランスを変えることなどで、ミート率を上げたいゴルファーにもエリート ミニ ドライバーはオススメだ。
予備知識なしでヘッドを見ると、意外と大きく見えるのでやさしそうな安心感がある。340ccとは思えないのだが、スイングするとヘッドが抵抗なく走るのでミニなのだと自覚する。大きく見えたので、直ドラは困難だと思ったが、打ってみれば、レベル違いにやさしいことがわかる。「Ai 10x FACE」は、エリート ミニ ドライバーのために存在すると思えるほど、機能してくれた。フェースの下目に当たっても、そこも芯になっているのだ。
エリート ミニ ドライバーは、とにかく、打ってみて欲しいドライバーだ。
飛ぶスプーンとしても使えるし、もちろん、扱いやすいドライバーとしても使える。パワーに溢れる上級者でも、非力な老人でも、自分なりの使い方ができることが想定できるのだ。
いずれにしても、過去に試打した全てのミニドライバーの中で、ダントツの一番がエリート ミニ ドライバーである。
篠原嗣典。ロマン派ゴルフ作家。1965年生まれ。東京都文京区生まれ。板橋区在住。中一でコースデビュー、以後、競技ゴルフと命懸けの恋愛に明け暮れる青春を過ごして、ゴルフショップのバイヤー、広告代理店を経て、2000年にメルマガ【Golf Planet】を発行し、ゴルフエッセイストとしてでビュー。試打インプレッションなどでも活躍中。日本ゴルフジャーナリスト協会会員。

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