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菅沼菜々 縁が紡いだ復活勝利は宮里藍以来の快挙!!

2025/05/06 ゴルフサプリ編集部

日本女子ツアー「パナソニックオープン」で2年ぶりのツアー通算3勝目を挙げた菅沼菜々。昨シーズンはシードを失い、QTも102位に終わったことで今シーズンの出場機会が大きく限られた状況での勝利は様々な縁が紡いだものだった。(写真/Getty Images、森伊知郎)

最終日はパナソニックに合わせた鮮やかな青のウエアで

最終日の菅沼は鮮やかな青いウエアを身にまといました。
これは、地平線から太陽が上がる直前の空の色をイメージしたパナソニックのコーポレートカラーを意識したものでした。

所属契約などを結ぶスポンサーでもないのでなぜ? と思うところ。
実は菅沼は昨年、「パナソニックホーム」を利用して実家を建てています。
これは以前にプロアマ戦でパナソニックの幹部の方と一緒になったことがあることから、建てるならパナソニックホームで、となったとのことです。

ちなみ今回の大会出場はその繋がりで、というのではありませんでした。
昨年末のQTで102位だったことで、今シーズンのレギュラーツアーの出場の順番が回ってくることはほぼありません。
そのため年間8試合の主催者推薦での出場の機会を前半戦に固めて、6月のリランキングまでに出場の優先順位を上げる狙いでした。

ただし結果は3戦出場して2回予選落ちなので、うまくいっていたとは言い難い結果です。
それでもプレーできるかわからない最終日用に、青いウエアを持ってくる律儀さ。
そんな「縁」を大事にするところが勝利を呼び込んだのでしょうか。
優勝副賞のパナソニック製品とともに記念撮影した時は「すごーい!」と素で喜んでいたので、近くパナソニックホームの家にパナソニック製品が溢れることになるのでしょう。

「前澤杯」に出たのも縁

前週は男子ツアーの「前澤杯」に出場。リズムの早い男子選手の影響で自身も早くプレーするようにしたことなどがプラスに作用しました。

この大会に出たきっかけは、企画者の前澤友作氏も教える森守洋コーチに指導を受けるようになったことが繋いだ縁でした
この週は本来なら「フジサンケイレディス」があったので、シード選手だと出られません。
シードを失い、QTも102位で試合にほとんど出られないからこそ前澤杯側もオファーを出すことができました。

また森コーチに指導を受けるようになったのは去年のQT前からで、菅沼自らお願いしたことがきっかけ。
それがなかったら前澤氏との“繋がり”もできず、参戦もなかったかもしれないので、これも縁。出場してすぐに勝てたことで、オファーをくれた前澤氏にも恩返しできたはずです。

男子参戦→次戦で優勝、は宮里藍以来

日本の男子ツアーに出場して、次戦の女子ツアーで優勝したのは前代未聞、かと思いきや宮里藍という前例があるのです。

藍が日本男子ツアーに参戦したのは2005年12月の「アジアジャパン沖縄オープン」でした。
翌年からアメリカに主戦場を移したので、次の日本女子ツアーの試合は2016年9月の「日本女子プロ」でしたが、この試合と次戦の「ミヤギテレビ杯」で連続優勝。
この年は日本で出た7試合全てトップ10入り。この間のアメリカLPGAツアーではメジャーの「全米女子プロ」で最終日最終組も経験する活躍をしています。

今週は、昨年唯一のトップ10だったメジャー

今週の国内メジャー「ワールドレディス サロンパスカップ」は、絶不調だった昨年で唯一トップ10に入った試合です。
覚醒、復活した菅沼が「好きなコースです」いう茨城GCでどんなゴルフをするのかに注目ですね。

(取材・文/森伊知郎)

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