A「両手を柔らかくグリップし、右ツマ先を開いたスタンスで構えましょう!」

携帯電話を持つくらいの力感でグリップすればヘッドが走るようになる

ゴルフの一番の醍醐味といえば、やっぱりドライバーの飛ばしですよね。今では男子プロは300ヤード級の飛ばしは当たり前ですし、女子プロも250ヤード飛ばせる選手が増えてきました。

自分もせめて250ヤードは飛ばしたい! という気持ちになるのもよくわかります。とはいえシニア世代のゴルファーにとって、250ヤード飛ばすのはかなりハードルが高いでしょう。スポーツ経験が豊富で筋力や柔軟性が備わっている人でないと難しいと思いますが、目標とする250ヤードに近づけるためのコツはいくつかあります

まずは飛ばそうとしてクラブを思い切り振り回すのは避けることです。腕力に頼ろうとするとグリップを強く握りすぎて腕や肩が硬直してしまいます。カラダが硬くなってはバックスイングのカラダの回転量が不足し、飛ばしのパワーがたまりません。

捻転が少ないとダウンスイング以降も腕や手が主体の動きとなります。つまり手打ちとなってヘッドスピードが上がらないのです。

グリップは柔らかめに握りましょう。俗にいう「ゆるゆるグリップ」ですが、どのくらい緩く握るかというと携帯電話を持つくらいの握り圧を目安と考えるのがいいと思います。携帯電話を落とさないくらいの力感でグリップすれば肩や腕の余分な力が抜け、スイングに柔軟性が出てヘッドスピードがアップします。

ただしグリップのカタチがルーズになってはいけません。グリップは両手の指で絡めるように握り、左手の小指、薬指、中指の3本で締めておく感じを出しつつ、両手をソフトに握るのが大事なポイントです。

右ツマ先を開いて構えればカラダの回転量が増えて飛ばしのパワーがたまる

飛距離を最大限まで伸ばしたいなら、バックスイングの捻転を深くすることも考えないといけません。グリップを柔らかく握るのもカラダを回しやすくする工夫ですが、スタンスにも飛ばしの工夫を取り入れましょう。

シニアプロたちのアドレスに注目すれば気がつくことですが、若い頃は広いスタンスで構えていた人でも年齢を重ねるごとにスタンスが狭くなっています。柔軟性があるうちは広いスタンスでもカラダを十分に回せても、回転しづらくなったと感じたらスタンスを狭めにするのが合理的です。

もう一つは右足のツマ先を開くこと。右ツマ先を正面に真っすぐ向けているとバックスイングで腰の回転が制限されて肩が回転しにくくなります。右ツマ先を開いておけば股関節のロックがほどけて、バックスイングで腰と肩が回しやすく深い捻転が作れます。

カラダの回転量が増えれば飛ばしのパワーがたまりますし、自分でクラブを速く振ろうと思わなくてもクラブの遠心力を利用しやすくなり、ヘッドスピードが勝手に上がるのです。

右足のツマ先だけでなく、左足のツマ先も開いて構えましょう。両足ともツマ先を軽く開いた「逆ハの字」のスタンスがオススメで、私自身もこのスタンスで構えています。開く角度としては20~30度くらいです。

左ツマ先を開くのはダウンスイング以降の腰の回転をスムーズにするためです。左足を真っすぐ向けるとインパクトで股関節がロックされて手をこねてしまいやすく、ミスショットの原因にもなります。

小池正次
こいけ・しょうじ

1966年12月28日生まれ、北海道出身。JPDA(日本プロドラコン協会)ツアープロ。ドラコン公式記録は370ヤード。2020年からYouTube『ゴルフ飛ばしてなんぼ!』を配信開始し、現在フォロワーは22万人を超える。関東と北海道を拠点に多くのアマチュアをレッスンしている。親切で分かりやすい指導法で人気。2024年5月、丸山ゴルフセンター(千葉県船橋市)にゴルフスタジオ『ゴルフ飛ばしてなんぼ!』をオープン。