赤杭や黄杭は動かせるけど、白杭(OB杭)は抜いちゃダメ
まずは、コース内にある障害物についてしっかり理解しておきましょう。そもそもゴルフでいう“障害物”とは、ボールを打つときに邪魔になる人工物のこと。そして、この障害物は、「動かせる障害物」と「動かせいない障害物」とに分かれます。
動かせる障害物は、その言葉通り、簡単に移動できる人工物のことです。
・赤杭/黄杭
・ヤード杭(ヤード表示板)
・バンカーレーキ
・カート
・空き缶
などがこれに該当し、これらがスイングの邪魔になったり、プレー線上にある場合は、無罰で動かすことができます。また、動かしたときにボールが動いた場合は、元の位置に無罰でリプレースできます。さらに付け加えれば、ボールに泥が付いていれば、それを拭くこともできます。
なお、OBゾーンを示す白杭やOBラインの役割を果たすフェンス、ネットなどは、障害物とは認められておらず、救済を受ける(OB杭などを抜く)ことはできません。もし、OB杭を動かした場合は、2罰打のペナルティーが科せられるので注意してください。
障害物が人工物なのに対し、ルースインペディメントは自然物
この動かせる障害物とよく間違われるものに、“ルースインペディメント”があります。障害物が人工物を指すのに対し、こちらは固定されていない自然物で、
・葉っぱ
・枝
・小石
・動物の死骸
・ミミズなどの昆虫
・クモの巣
・動物の放出物
・蓄積物
などを指します。
ちなみに、
・砂
・根付いている草
・動かない石
・ボールの付着物
・露/霜
などはルースインペディメントとしては認められていません。この辺りの区別はしっかりしておいた方がいいでしょう。
さて、ルースインペディメントの救済ですが、これも動かせる障害物同様、無罰で取り除くことができます。
ただし、ルースインペディメントを取り除いたときにボールが動いてしまった場合は、1罰打のペナルティーになり、元の位置にリプレースしてプレーを再開しなければいけません。
ジャスティン・トーマスが1罰打を科されたのはこのケースです。2番パー5で砂地のウェストエリアに打ち込んだトーマス。ボールの周辺にあった小石や木の枝などを手で取り除いていた際に、「わずかにボールが動いた」と感じ、競技委員を呼んで、自身の行為が原因でボールが動いたことを認め、自らのスコアにペナルティーの1罰打を加えたのでした。
トーマス自身、ボールが動かないように慎重にルースインペディメントを取り除こうとしたようですが、なぜかボールが動いたように見えたとか。実際のところはどうなのか分かりませんが、もしトーマスが1罰打を加えずにプレーをして、その後「動いていた」ということになれば、スコアの過少申告によって失格になっていたかもしれません。皆さんもルースインペディメントを取り除く際は、くれぐれも慎重に。
真鍋雅彦
1957年、大阪生まれ。日本大学芸術学部卒業後、ベースボール・マガジン社に入社。1986年に退社し、フリーライターとしてナンバー、週刊ベースボール、ラグビーマガジン、近代柔道などで執筆。
ゴルフは、1986年からALBAのライターとして制作に関わり、その後、週刊パーゴルフ、週刊ゴルフダイジェストなどでも執筆。現在はゴルフ雑誌、新聞などで記事を執筆するほか、ゴルフ書籍の制作にも携わっている。







