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なんでゴルフを始めましたか? じつはこれがギア選びにつながる大事な質問!

【ダグ三瓶・クラブ選びの超知識】

2025/05/18 ゴルフサプリ編集部

当方のフィッティングにおいて最初の問診で必ず聞くことがあります。
それは、「どのようなきっかけでゴルフを始めましたか?」というものです。
その時の状況を思い出していただける範囲で話していただきます。(ダグ三瓶)

なぜこの質問をするのかというと、ゴルフをどのように始めたのか? ということは、実はその後のゴルフに大きな影響を与えることが、だんだんわかってきたからです。

今現在のゴルフの状況が、その始めた時から脈々とつながっており、今の調子の背景になっていることは、ほぼ間違いのないことだと考えています。

極論を言えば、ゴルフを始めた時のクラブだったり、最初に教わった理論だったり、考え方だったりが、ほぼその人のゴルフ人生を決めてしまっている可能性が高いと考えています。

となると、何年もやられている方は、もう取り返しがつかない? となるかもしれませんが、そのこれまでのゴルフ人生を踏まえて、自己分析していくことで、今後どうゴルフに向き合っていったらよいのか? を考えるのはいかがでしょうか?

そうなれば、もしかしたら、さらにゴルフ人生に深みがましたり、楽しみ方が増えたり、もしかしたら今日この場で考え方が改まると、上達への道がさらに開けたりするかもしれないと考えています。
ということで、今回から少し長めになるかもしれませんが、ゴルフ自体のお話を書かせていただけたらと思っています。
もちろん、当方の一番の得意分野である用具の話も随所にちりばめながら。
今しばらく、お付き合いいただけますと嬉しいです。

1.飛ばしから入るゴルフ

ゴルフの最大の魅力の一つと言えるのは、ボールの飛ぶ距離でしょう。他のスポーツとは比較できないほど遠くに飛ばすことができます。野球のホームラン(約100m)より飛ばせる人がほとんどだと思います。
うまく行けば、200m(約220ヤード)以上飛ばすこともできますし、最終的には、400m(約440ヤード)以上先のホールにボールを運ぶことになるわけです。400mといえば、徒歩でも5分くらいかかる距離です。

だからこそ、この飛距離の魅力に取り込まれでゴルフに取り込まれていくのは不思議なことではありません。

ところが、この飛距離は、残念ながら、一つは才能であり、かつ、年齢とともに衰えていくもの。

ゴルフの虜になるきっかけとしては良いですが、ここのこだわりからの卒業ができるかどうかで、ゴルフの楽しみ方は大きく変わってきます

もちろん、だからと言って、全くあきらめなくちゃいけないということではなく、自身のパフォーマンスを出し切ることには徹してほしいです。

それが250ヤードなのか、200ヤードなのかは本当に人それぞれですし、比較するものではないということなんです!

ただ、中肉中背、スポーツ歴の全くない人でも、ドライバーで200ヤードは打てると考えています。
個人差もありますが、通常の生活ができる体があるかぎり、この距離は70歳くらいまでは維持できるものと考えています。そのための努力だったり、準備だったり、考え方まではあきらめないでほしいと考えています。

あきらめて欲しいのは、その先のプラスアルファの飛距離です。
自身が持っている飛距離の能力を把握し、それ以上の結果を求めないことというのが重要になってきます。

この診断はかなり難しいです。
というのも、ゴルフの場合、一発の大飛球というのもあり得るので、どうしても、それを基準にしがちですし、それをどうしても追い求めてしまいます。

飛距離へのこだわりから卒業できるか? がポイント

簡単な基準がこれ!

簡単な基準としては、自身が心地よく振った時のヘッドスピードを知ることからはじめてみましょう

ここで心地よく振った時!というのがポイントです。

ボールを目の前にすると、どうしても「当てたい!」ということに注力してしまい、出力を落として、合わせようとする動きが入ってしまいスピードは落ちます。
素振りでもいいです。素振りの時のヘッドスピードが、自身の出せる最大のスピードと考えてください。
素振りのように振って、当てることができれば、それが最大の距離ということが認識できます。

この時に、同時に認識してほしいのが、自分が振り切れる「長さ」です。
素振りだけなら、多少長くても!という方もいらっしゃると思うのですが、ここで、上記のヘッドスピードとの兼ね合いが出てきます。
長すぎると振りにくくなって、ヘッドスピードが上がらない方もたくさんいらっしゃいます。
そうなれば、長くするメリットがないですよね!

長さは、比較的「短すぎるな~」と思うくらいがちょうどよいです。

ゴルフクラブの歴史を紐解けば、ドライバーで43インチ以上になったのは、ごくごく最近で、それ以外の時代では、ほぼ43インチ以下が主流でした。
もちろん、シャフトの素材革命によって軽量化に成功し、長くても振り切れるものを作れるようになったことは否めませんが、人間の能力は劇的に変化していません。
そのような考察から、先人の経験則から長く続けられてきた、43インチ限界説には従っても良いのでは?と考えています。

ドライバーを長くするのはデメリット?

そして、これは、この先のクラブのつながりの話にも大いにつながってきます。
やはり、43インチより長いクラブは、どうやっても他のクラブからの流れからは外れやすくなります。
それだけのメリットが得られるので、どうしても長くしがちですが、ゴルフゲームとして考えて行くと、ドライバーの長さを1インチ伸ばすことのデメリットの方が大きい方がほとんどです。

また、もちろん、飛距離が出ることにより、スコアアップにつながるメリットはあります。
ですが、これも、ゴルフ全体を考えて行った際に、アンダーパーを目指す人を除けば、スコアメイクに必要十分な距離は170ヤードくらいです。200ヤード飛べば70台で回ることも可能です。

これは後述しますが、そのくらいまでハードルを下げていただいて大丈夫だと思っています。
ただし、ここで重要なのは、例えば、その200ヤードを目指す際に、効率よく200ヤードが得られているのか?そうではなくて、効率を落として200ヤードになってしまっているのか? になります。

「43インチくらいのドライバーで、効率よくキチンと捉えられていて、その上で200ヤードを維持することを目指す」

これがティショットの飛距離に対して、求められる条件と言えるでしょう。
これは、巷で売っている3Wの条件に近いかもしれませんね。
なので、3Wで飛距離200ヤードが出せない方は、効率が悪いと判断しても良いかもしれません。

それ以上の距離が出る人は、その距離分、ゴルフが有利になると考えてください。
そして、その自信の距離をしっかり把握してください。

たまたま飛んだ飛距離を自分の飛距離と思ってない?

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