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ミズノプロのボールがデビュー ! 打感とスピンだけじゃない、搭載されたハイテクとは?

2025/05/20 ゴルフサプリ編集部

ミズノが「ミズノプロ」ブランドのボールを新発売。その名の通り、ウレタンカバーのツアータイプボールだが、こだわりの打感・スピンの他にも大きな特長を持っている。その内容と実際に試打した感想をレポート。

5月19日、ミズノがツアータイプボール「ミズノプロS/ミズノプロX」を発表。正式発売7月23日だが、発表と同時に自社webで先行発売を開始している。

「ミズノのゴルフボール?」と思う方もいるかもしれないが、ミズノがゴルフボールに本格参入したのは2005年で、既に20年が経過している。これまでもツアータイプのウレタンカバーボールを発売していたが「ミズノプロ」の名前を付けるのは今回が初めてとなる。メインブランドの名を冠するのだから、それだけ今回発売のボールには自信があるということだ。

「ミズノプロS」と「ミズノプロX」の2モデルを同時発売。

「ミズノプロ S」と「ミズノプロ X」の2モデルをラインナップしているが、「S」はよりソフトな打感の中弾道モデル。「X」はソフトな中にもしっかりとした打感の中高弾道モデル。どちらのモデルも優れたスピンコントロール性を発揮する。

ミズノのツアータイプボールとして前作にあたる「RB ツアーシリーズ」から「ミズノプロ シリーズ」に移行するにあたって、最もこだわったのがミズノプロらしい打感とスピン性能。「RBツアーシリーズ」でも、競合他社のボールと比較して硬度が低い(軟らかい)カバーを使用していたが、「ミズノプロ シリーズ」はさらに軟らかいカバーを開発し使用している。

5月8日に行われたメディア向けの試打会で実際に試したが、ドライバーからパターまで「S」も「X」も非常にソフトな打感だった。アイアンで「X」の方が少しだけ芯を感じる程度の差。特に打感が軟らかく感じられたのはパター。しっとりとした軟らかな打感は、ノーインサートの削り出しパターとの相性が抜群だった。

ウェッジでのスピン性能も優れていて、競合する他社のツアータイプボールと同等以上で、むしろ「ミズノプロ」は打球音が低いぶんより打感がソフトに感じられた。

ミズノも打感とスピンを推しのポイントにしているが、個人的にはディンプルのテクノロジーを評価したい。実はこれまでもミズノのボールは、ハイテクディンプルが特徴だった。

肉眼では分からないが、ディンプルの最深部を中心からズラした「アクシアルフローディンプル」を搭載。

ミズノが2014年に発売した「JPX DE」ボールは、ディンプルとディンプルの間に直径1.3㎜のプチディンプルを設けることで高速度域では揚力の発生を抑え、低速度域で揚力を発生させることで飛距離を伸ばす設計となっていた。さらに、前作の「RBツアーシリーズ」から、空気抵抗を軽減する「アクシアルフローディンプル」を採用している。

「アクシアルフローディンプル」はボール表面近くで小さな“渦”を発生させることで空気抵抗を軽減する。

ミズノは1936年にグライダー(飛行機)を制作し、当時の滞空時間や高度の日本記録を更新した歴史を持つ。さらに、スキージャンプのスーツや“サメ肌”のスイムスーツの製造で流体力学は得意分野のひとつでもある。

“サメ肌”のスイムスーツと「アクシアルフローディンプル」は同じメカニズムを利用したものだ。ボールと気流で説明すると、空気にも粘性があるので空気の流れがボールに当たると表面に近いほど流速は遅くなる。

粘性抵抗で物体の表面に近いほど流速が遅くなり、表面から遠い所との流速差が大きくなると空気の流れが乱れ大きな渦が発生し空気抵抗を生む。

この流速の差が拡大すると気流が大きく乱れて空気抵抗が増大するのだが、“サメ肌”も「アクシアルフローディンプル」も表面付近に小さな渦を生み出すことで、表面付近と外側の空気の流れをかき混ぜて流速差を小さくして、気流が大きく乱れるのを軽減する。

表面近くで小さな渦を発生させて、気流をかき混ぜることで、ボール表面付近と外側の速度を平均化すれば、大きな渦の発生を遅れさせ、空気抵抗を軽減できる。

小さな渦を発生ざせて、空気抵抗を軽減するという技術は、現在では市販のクルマにも採用され、屋根の後端部やドアミラー、車体側面の後方に小さな突起を設けることで、空気抵抗を軽減している。「ボルテックスジェネレーター」とか「タービュレーター」と呼ばれている。

元々、ゴルフボールのディンプルもこの役割を持っているのだけれど、従来よりもさらに空力特性を進化させたディンプルを搭載し、打感だけではなく、コアの大径化と空力特性で飛距離性能もしっかりと追求している。

飛びと打感を両立した「ミズノプロS/ミズノプロX」
実勢価格は1ダース 6930円だ。

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