1. TOP メニュー
  2. ゴルフギアにお悩み
  3. エリート トリプルダイヤモンド ツアードローはどのくらいつかまる? 普通のトリプルダイヤモンドと打ち比べてみた

エリート トリプルダイヤモンド ツアードローはどのくらいつかまる? 普通のトリプルダイヤモンドと打ち比べてみた

野村タケオのゴルフ実験室

2025/05/28 ゴルフサプリ編集部 野村タケオ

みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーター野村タケオです。いつものことながら、キャロウェイから発売された追加モデルのドライバー。僕は最初に「ELYTE ◆◆◆(トリプルダイヤモンド)ドライバー」を買ったのですが、追加モデルの「ELYTE◆◆◆(トリプルダイヤモンド)TD(ツアードロー)」に買い換えました。普通の◆◆◆(以下、トリプルダイヤモンド)よりも少しつかまるというのが気になって買い換えたんです。この2つのヘッド、見た目はほとんど同じなのですが、本当に性能が違うのか、計測しながら打ち比べをしてみました。

〈取材・文・写真提供 野村タケオ〉

見た目はほぼ一緒。つかまり度合いは、ほんのわずかな違いを感じる

まずはコースで「ELYTEトリプルダイヤモンド」と「ELYTEトリプルダイヤモンドTD」試打してみた時の感想からお伝えします。どちらもロフトは10.5度で、シャフトは純正の「TENSEI GREEN 60 for Callaway」のフレックスSです。

見た目的にはほとんどヘッド形状は同じように見えます。ヘッドの上部は光沢仕上げとなっていて、少し小ぶりなディープ目のフェース。しかしよく見てみると微妙に違う部分もあるんですよね。

ヘッド形状的には「ELYTEトリプルダイヤモンドTD」の方がヘッド後部の膨らみの頂点が少し下になっています。なので少しつかまるようなイメージが湧きます。あと「ELYTEトリプルダイヤモンドTD」の方がほんの少しオフセットがあるんですね。これは言われれば分からないくらいのものですが、つかまりを意識してこうなっているのでしょう。クラウンの膨らみも微妙に違うようですが、これも比べないと分からないレベル。

左が「ELYTE◆◆◆TD」で右が「ELYTE◆◆◆」
左が「ELYTEトリプルダイヤモンドTD」で右が「ELYTEトリプルダイヤモンド」

ソールデザインなどは同じで、「TD」の文字を見ないと見分けはつきません。ソールの前後に装着されているウェイトも同じ重さのものです。

コースで「ELYTEトリプルダイヤモンド」を打ってみると、フェードヒッターの僕は毎回のようにフェードボールが出ます。弾道は中高弾道でかなり強めの球で、間違えても左に行くような球は出ません。スピン量もかなり少なめ。

ミスした時の傾向としては、やはり右に曲がってしまう球。ほんの少しですが右に滑ってしまうような球が出る時がありました。しかし「Ai 10x FACE」のおかげか、大ケガになるほどの曲がりではありませんが、スピン量が少し増え飛距離は少し落ちる感じですね。

で、「ELYTEトリプルダイヤモンドTD」ですが、こちらはほぼほぼストレートの球になります。上手くつかまった時には落ちぎわでほんの少し左に行くような球も出ましたね。やはりつかまり性能はアップしているようです。弾道の高さはほぼ同じような感じでした。

ミスの傾向は「ELYTEトリプルダイヤモンド」とは逆で少し左にいってしまうような球が出ました。左に曲がるというよりも左に真っすぐ行ってしまうような感じですね。逆に右へのミスというのはほとんどありませんでした。ヘッド内部の重心位置も変えてあるということなので、やはりフェースが左に向きやすくなっているのでしょう。

両方とも数ラウンドコースで使いましたが、飛距離的にはほんの少し「ELYTEトリプルダイヤモンド」の方が飛んでいるような気がします。当たりもガツっという感じで少し球が強い感覚。飛んでいると言っても平均して数ヤードくらいの感じだと思いますが。「ELYTEトリプルダイヤモンドTD」の方がほんの少しスピン量が多いのか、安定して飛んでいる気もしますね。微妙な差ですが、一発があるのは「ELYTEトリプルダイヤモンド」で、安定して飛ぶのは「ELYTEトリプルダイヤモンドTD」という感じでしょうか。

さて、それを踏まえて室内でも計測してみました。計測器は「G-TRAK」でボールはキャロウェイの「クロムツアー」を使用しています。

まずは「ELYTEトリプルダイヤモンド」を打ってみましたが、ほぼ真っすぐの弾道でキャリーが221ヤードのトータル241ヤード。スピン量は2667rpmで、打ち出し角は17度。何発か打ちましたが、だいたい同じような数値でほぼストレートでした。

次に「ELYTEトリプルダイヤモンドTD」を打ってみたしたが、やはり少しドロー目の球筋に。こちらはキャリーが218ヤードでトータル239ヤード。飛距離的にはあまり変わりませんね。スピン量は2504rpmで、打ち出し角は17度と同じでした。コースで打った時にはこの「ELYTEトリプルダイヤモンドTD」の方が少しスピンが入っている感じの飛び方だと思ったのですが、やはりドローになる分だけ少しスピンが少ないのかもしれません。ただ少ないと言ってもほぼ変わらない数値ですが。

両方を打ち比べた数値がこれですが、上の「ELYTEトリプルダイヤモンド」は3球の平均、下の「ELYTEトリプルダイヤモンドTD」は4球の平均となっています。

打ち出し角はどちらも18度と変わらず、弾道高さも28ヤードと変わりません。スピン量は「ELYTEトリプルダイヤモンド」が2501rpmで「ELYTEトリプルダイヤモンドTD」が2463rpmと、やはり少しつかまりのいい「ELYTEトリプルダイヤモンドTD」の方が少なめ。

球筋は完全に「ELYTEトリプルダイヤモンドTD」がドローになり、トータル飛距離は「ELYTEトリプルダイヤモンド」が243ヤード、「ELYTEトリプルダイヤモンドTD」が239ヤードと、ほんの少しの違いとなりました。

コースでの試打を踏まえて、「ELYTEトリプルダイヤモンド」と「ELYTEトリプルダイヤモンドTD」を室内でしっかりと計測しながら打ち比べてみましたが、やはり「ELYTEトリプルダイヤモンドTD」の方がつかまりが良く、ドローが打ちやすいということがわかりました。構えた感じはあまり変わらないし、弾道の高さやスピン量もそんなに変わらないながらも、左に行きにくいヘッドとつかまりのいいヘッドに仕上がっています。ほぼ同じようなヘッド形状ながら、ここまできっちりと数値に違いが出ると凄いな〜と思いますね。

もしどちらのヘッドが良いか迷っている人がいるのなら、自分の球筋とミスの傾向を考えて選ぶと良いと思います。左に行く心配をせずに叩きたい人は「ELYTEトリプルダイヤモンド」。逆に右ペラみたいなミスが嫌で、自然とつかまってくれるヘッドが良い人は「ELYTEトリプルダイヤモンドTD」を選ぶと良いでしょうね。

どちらを選んでもロースピン性能や飛距離性能は高いので、間違い無いと思います。もっとミスヒットへの優しさが欲しい人は「トリプルダイヤモンド」シリーズではなく、ノーマルの「ELYTE」や石川遼プロも使っている「ELYTE X」とかを選ぶと良いでしょう。

ゴルフバカイラストレーター、野村タケオ。
京都府出身。様々なゴルフ雑誌やウェブサイト等にイラストやイラストコラムを寄稿。
毎週水曜の22時からYouTubeライブで生放送「野村タケオゴルフバカTV!」を放送中。

神谷そらが即実戦投入して優勝! AIフェースとキリンパターが合体! 女子ツアーでNEW「Ai-ONE GIRAFFE-BEAM」発見!

Sky RKBレディスクラシック(福岡雷山ゴルフ倶楽部・福岡県)の練習日、女子プロたちがオデッセイのキリンパター、GIRAFFE-BE...

あわせて読みたい

トリプルダイヤよりも少しつかまるトリプルダイヤ TD! どのくらいやさしいのかコースで試した!

みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。いつものことなのですが、キャロウェイの2025年モデルで...

あわせて読みたい

トリプルダイヤがボールになったらやっぱりゲキ飛び? クロムツアー トリプルダイヤモンドをコースで試打!

『CHROME TOUR ◆◆◆ (クロムツアー トリプルダイヤモンド)ボール』は、『クロムツアー』シリーズの新しいボールだ。『クロム...

あわせて読みたい

「エリート MAX FAST」はHS40m/sにとってのトリプルダイヤモンドだった!?

2月に発売されたキャロウェイの「エリート」シリーズドライバーの取材の中で、試打したプロや識者が「ヘッドスピード40m/s前...

あわせて読みたい