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初日首位の荒木優奈が現在更新しているすごい記録とは?【ブリヂストンレディス初日】

抜群の安定感で優勝を目指す。(写真は2025年ブリヂストンレディス 撮影/Getty Images)
日本女子ツアー「ブリヂストンレディス」初日(22日、愛知・中京GC石野C)はイ・ミニョン、佐久間朱莉と荒木優奈が6アンダーの首位で並んだ。7バーディ、1ボギーで回ったルーキーの荒木は、今シーズンここまでトータル540ホールでダブルボギーがひとつもないというとんでもない記録を継続中だ。
2年前、ジュニアで「世界一」になったコースで好発進
荒木は1番パー4で141ヤードから8番アイアンで1メートルにつけて気持ち良くバーディ発進すると、8番までに5バーディを奪います。
9番パー5でボギーを叩いたものの「引きずることはなかったです。そこで引き締まったというか、まだまだやな、と思いました」としっかり切り替えると、後半も確実に二つ伸ばして初日のラウンドを終えました。
ルーキーとあった、ほとんどの試合が初体験。今大会はアマチュア時代(ツアーには通算13試合出場)にも出場経験はないものの、2年前の「トヨタ・ジュニア・ワールドカップ」では個人と団体の両方で優勝した実績があるだけに「コースはある程度わかっているし、イメージはいいです」との言葉通りの首位発進です。
開幕から10試合30ラウンド、ツアーで唯一のダブルボギーなし!!
その荒木はものすごい記録を継続中です。
3月の開幕戦「ダイキンオーキッド」から今大会を含めて10戦全てに出場して予選落ちは一度だけ。合計30ラウンド、540ホールをプレーしてダブルボギーがひとつもないのです。
これは規定ラウンド数を満たしている選手では唯一です。
「フジサンケイレディス」が中止となって空き週になった4月24~26日は愛媛でのステップ・アップ・ツアー「大王海運レディス」に出場して3位になりました。
ここでも3日間、54ホールでダブルボギーはなかったので、今年はプロの試合で594ホールをプレーして、一度もダボを叩いていないという安定度なのです。
バーディ二つで取り戻せる、と思うかもしれませんが、日本女子ツアーでシーズン平均1ラウンドで「4」以上のバーディ数を記録したのは、過去10シーズンで山下美夢有、竹田麗央、岩井姉妹、渋野日向子と鈴木愛だけです。
トッププロでも1ラウンドでバーディを4個取るのは大変なのです。ダブルボギーはその“貯金”の半分を失ってしまうわけですから、できれば叩きたくないもの。
それを約600ホール回避しているのですから、すごいとしか言いようがありません。
過去のデータと比べても、突出した数字
そのすごさをわかりやすくするために、過去5シーズンの「ダブルボギー率」(ダボかそれ以上悪いスコアとする率)部門でランキング1位の選手(=最も回避率の良かった選手)が平均で何ホール毎にダブルボギー以上を打ったかの数字を下記に並べました。
これを見ればいかに荒木の数字が突出しているかがおわかりいただけるでしょう。
2024 山下美夢有 247.5
2023 山下美夢有 209
2022 西村優菜 168.5
2020~21 稲見萌寧 271
2019 鈴木愛 182.2
初日首位は3度目
荒木が初日に首位に立つのは「アクサレディス」「KKT杯バンテリン」に続いて3度目。ただし過去2回は3日間大会の残り2日がすべてオーバーパーで最終順位は43位と41位でした。
本人もそれはわかっており「2日目で崩れて(過去2度は74と76)優勝争いとは話にならないぐらい下の方なので、明日はまだ何も考えずに攻めてアンダーで回れたらと思います」と話しました。
初日首位になった過去2回は3日間大会だったので、ペアリングは2日目から成績順となり、いずれも最終組になりました。
特に「KKT杯」は地元の熊本だったので、大きなプレッシャーもあったことでしょう。
今回は4日間大会なので、2日目も初日と同じペアリングで回るので、伸び伸びと引き続きダブルボギーなくスコアを伸ばせるかもしれませんね。
(文/森伊知郎)

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