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佐久間朱莉と荒木優奈の一騎打ち⁉　新女王に名乗りを挙げるのは？「ブリヂストンレディス」３日目

佐久間朱莉と荒木優奈の一騎打ち⁉　新女王に名乗りを挙げるのは？「ブリヂストンレディス」３日目

2025/05/24　ゴルフサプリ編集部

日本女子ツアー「ブリヂストンレディス」３日目（24日、愛知・中京GC石野C）は通算16アンダーの首位に佐久間朱莉と荒木優奈が並んだ。歴代優勝者には海外メジャー覇者や年間女王がズラリと名を連ねる大会で「新女王」に名乗りを挙げるのはどちらになるのか。
写真／Getty Images

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取られたら取り返す　白熱のバーディー合戦

11アンダーの首位タイでスタートした佐久間と荒木の3日目はまず2番パー３で揃ってバーディーを奪いました。
3番パー４で荒木が連続バーディーとすると4番パー３は佐久間が取り返します。
この日、二人がともにバーディーを取ったのは2回。相手がバーディーとした次のホールでバーディーを取り返したのは3回で、両者合わせて11バーディー。ボギーは荒木の17番でのひとつだけという実に見ごたえのある18ホールでした。

初優勝を狙うルーキーの荒木はこの激しい競り合いを「楽しかったし、面白かったです」と振り返りました。
一方「KKT杯バンテリン」に続く2勝目をめざす佐久間も「楽しくプレーできました」と話した上で「バーディーを取れたところは自分が突き放しにいきたい、という気持で回っていました」と、まさに一騎打ちの心境でプレーしていたことを明かします。

2位と3打差はセーフティーリードとは言い切れないものの、3日間で叩いたボギーの数が佐久間は３つ。荒木も４つしかない安定度を見ると最終日は二人の争いとなりそうな雰囲気です。

どちらが勝っても、今大会では初優勝。そうそうたる歴代優勝者のリストに名前を連ねることになります。

メジャー覇者　年間女王　そうそうたる歴代優勝者たち

昨年は袖ヶ浦CC袖ヶ浦Cで開催された大会を制したのは竹田麗央でした。
今年と同じ中京GCで開催された一昨年は山下美夢有が優勝。いずれもその年の年間女王になっています。
大会が初めて袖ヶ浦CCで開催された3年前の2022年に優勝したのは、先月の「シェブロン選手権」を制して日本女子5人目のメジャー優勝者となった西郷真央です。

その前年、コロナで統合された2020～21年シーズンの大会（21年に開催。20年は中止）を制した稲見萌寧もそのシーズンの年間女王となっています。

近年の結果を見ると、「ブリヂストンレディス」で勝つことは、まるで“頂点”を極めることが約束されているかのようです。

さらに大会の歴史を振り返ると、他にもレジェンド級の名前が並んでいます。
2017年は上田桃子で、その前年は鈴木愛。2013年は森田理香子でした。
ツアー通算50勝の不動裕理は2010年と2003年大会で優勝。

現在の女子ゴルフ人気の礎を築いた宮里藍も2005年に優勝。この時は豊田市内からコースへ向かう道が大渋滞する盛り上がりを見せました。
そして、共に女子ゴルフ人気の立役者ともいえる横峯さくらも2007年に勝っています。

1985年の第3回大会の優勝者には、日本人初のメジャー優勝者である樋口久子の名前も刻まれています。

「ブリヂストンレディス」　主な歴代優勝者
2024　竹田麗央
2023　山下美夢有
2022　西郷真央
2021　稲見萌寧
2017　上田桃子
2016　鈴木愛
2013　森田理香子
2010　不動裕理
2007　横峯さくら
2005　宮里藍
2003　不動裕理
1999　村口史子
1985　樋口久子

史上初のルーキーでの完全Vか　すでに1勝しているアドバンテージか

初日から首位を守っている荒木が勝つと、初優勝が4日間大会でさらに完全優勝というのは宮里美香、西田智慧子、チャン・ナ、ジョン・ジャンに続いてツアー史上4人目の快挙となります。
さらに19歳342日は最年少。ルーキーでの達成は史上初、という記録も加わります。

一方で2勝目を狙う佐久間は「（KKT杯で）勝てた自信もあるので、それを活かしていけたら」と昨シーズンは2位が3回。3位が2回という悔しさを糧にしての勝利の経験をアドバンテージにしたいと言います。

もちろん最終日は最終組で直接対決。スタートから目を離せない好勝負が期待されます。

（文/森伊知郎）