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佐久間朱莉が激闘を制して2勝目！海外メジャー制覇への道筋が見えてきた！？「ブリヂストンレディス」最終日

佐久間朱莉が激闘を制して2勝目！海外メジャー制覇への道筋が見えてきた！？「ブリヂストンレディス」最終日

2025/05/25　ゴルフサプリ編集部

日本女子ツアー「ブリヂストンレディス」最終日（25日、愛知・中京GC石野C）は佐久間朱莉が68で回った通算20アンダーまで伸ばし、荒木優奈とイ・ミニョンに2打差をつけて優勝した。4月の「KKT杯バンテリン」で初勝利を挙げたのと同一シーズンに2勝目をしたことは、海外メジャー制覇に繋がっていくかもしれない。

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あわやホールインワンも！

荒木と16アンダーで並んでスタートした佐久間は1番パー４でチップインバーディー。
スリーパットのボギーだった荒木にいきなり2打差をつけました。
4番パー３ではもう少しでホールインワンのスーパーショットを披露するなど前半だけで４バーディーを奪います。

唯一のピンチはティショットを右に曲げた16番パー５でしたが、ここはボギーで収めて逃げ切りました。

今シーズンは先週まで異なる選手の優勝が続いている中で、佐久間が2勝目一番乗り。
会見でこのことを聞かれると「あえて口にしなかったんですけど、これからは年間女王を目指したいと思います」と堂々宣言しました。

昨シーズンは竹田麗央が初V→年間女王に

昨シーズンは竹田麗央が今年の佐久間と同じ「KKT杯バンテリン」で初優勝し、翌週の「フジサンケイ」で連続優勝して、その勢いのままトータル8勝を挙げて年間女王になりました。

佐久間もこれに続くことに意欲を見せたわけですが、初優勝したシーズンで2勝目を挙げることができた過去の選手を見ると、それだけにとどまらない快挙が期待されます。

初Vと同一年に2勝目を挙げると海外メジャー制覇の必須条件！？

3年前の2022年シーズン開幕戦の「ダイキンオーキッド」で初優勝した西郷真央は、4戦目の「アクサレディス」で2勝目。この年５勝すると昨年からは主戦場をアメリアLPGAツアーに移し、先月の「シェブロン選手権」で見事に海外メジャー制覇を達成しました。

同様に、初勝利を挙げた年に2勝目を挙げ、後に海外メジャーを制した選手には最近では笹生優花と渋野日向子がいます。

アマチュアで2019年の「富士通レディース」に優勝した古江彩佳は翌年9月の「デサントレディース」でプロ初優勝すると11月の「伊藤園レディス」で2勝目を挙げました。

古くは樋口久子が1968年の「日本女子プロ」で初優勝し、「日本女子オープン」で2勝目（この年のツアーはこの2試合だけでした）を挙げ、1977年の「全米女子プロ」を制して。日本人初の海外メジャー優勝者となりました。

過去に海外メジャーで優勝した日本選手は5人全員が初Vと同一年に2勝目を挙げています。佐久間はこの条件をクリアしたことになります。

日本人メジャー覇者の初優勝年とメジャー大会
西郷真央　2022　「シェブロン選手権」（2025）
古江彩佳　2020　「エビアン選手権」（2024）
笹生優花　2020　「全米女子オープン」（2021＆2024）
渋野日向子　2019　「全英女子オープン」（2019）
樋口久子　1968　　「全米女子プロ」（1977）

この他にも2015年の「ワールドレディスサロンパスカップ」で初優勝したチョン・インジは同年の「日本女子オープン」で２勝目。この間に「全米女子オープン」にも勝ったというケースもありました。

「5勝ぐらいできたら」
「KKT杯」で初優勝して「ブリヂストンレディス」にも勝ったのは昨シーズンの竹田と同じとあって「麗央ちゃんみたいにポンポン勝っていけたらいいなと思います。5勝ぐらいできたら」とも佐久間は話しました。

世界ランキングでの出場資格獲得を狙った「全米女子オープン」に出ることはできませんでしたが、ポイントランキングでトップになったことで「全英女子オープン」出場の可能性が出てきました。
「次は全英だったり、国内のメジャーに照準を合わせていければ」と意気込みを語った佐久間の今後が楽しみです。

（文/森伊知郎）