パー5のティーイングエリアが前になった! と思ったら…

一般ゴルファーがプレーしていて、パー5のティーイングエリアがひとつ前になっていたら「今日はバーディーが取れるかも」とニヤけてしまうかもしれません。

ところが、そこに「par4」と表示されていたら、一気に「パーを取るのも大変かも…」となりそうです。

それがツアーのフラッグシップ大会で実施されました。

ダボ11人 トリプルボギーもひとり

この日は132人が2番をプレーして(11番終了後に棄権した杉原大河を含む)、ダブルボギーが11人。トリプルボギーもひとりいました。
昨年までは「短いパー5」のチャンスホールだったのが一転して18ホールで2番目に難易度が高いホールになりました(トップは17番パー4)。

初日はパー5のティーイングエリアより40ヤード近く前方にティーマークが置かれましたが、平均スコアは昨年4日間通算の4.5206に対してこの日は4.492でした。

ティーを間違えた選手も

初日を5アンダーの首位で終えた小木曽喬は2番はボギー。「今日は右のラフに行ってしまいましたけど、フェアウェイを捉えればそれほど難しいホールではないと思います」と話していました。
2019年大会の覇者、堀川未来夢は3アンダーの2位発進。
大雨だった火曜日は練習ラウンドを回避し、前日のプロアマ戦はパー5だったため2番がパー4になっていることを知らず、「後ろのティーイングエリアに行ったらティーマークがなくて」と戸惑ったそうです。
はるか前方にティーマークを発見して「ずいぶん前にして、ツーオンを狙わせるのかなと思ったらパー4になっていて」と苦笑いしながら振り返りました。
昨年までより2打目を打つ場所が50ヤードも違っていましたが、寄せワンでパーセーブ。この日ただひとりのノーボギーで初日を終えました。

昨年大会はプレーオフで岩田寛に敗れる悔しい思いをした石川遼は1オーバーで39位。
2番がパー4になったことで「タフになりましたけど、4が取れればフィールドに対していいスコアでしょうし、4が持つ意味はどちらにしても結構あると思います」と話していました。
ちなみに昨年は初日から3日目までバーディの「4」でしたが、この日はスリーパットのボギー(5)でした。

「やさしいパー5」を「難しいパー4」にした理由は

宍戸ヒルズCCの西コースはレイアウトの関係で、1番ホールからのワンウェイで全選手がスタートします。
この日は第1組のスタートはなんと午前6時10分でしたが、午後1時36分スタートの最終組は日没サスペンデッドになるぎりぎりでした。

「やさしいパー5」を「難しいパー4」にしたのは、進行をスムーズにするため。
「距離の短いパー5」だと、どうしてもツーオンを狙う選手の割合が多くなって詰まります。
“ボトルネック”がいきなり二つ目のホールにあるのは避けたい、というのが大会を主催するJGTO(日本ゴルフツアー機構)の意図でした。

このホールは2日目もパー4で、決勝ラウンドの2日間は去年までと同じパー5になります。
そのことで選手たちのプレーぶりや平均スコアがどう変わるか注目してみるのも面白そうです。

(取材・文・写真/森伊知郎)