ブリヂストン エクストラソフト ボールが2年ぶりのリニューアル! 1球約220円、飛びはどこまで進化した?
エクストラソフトボールの試打レポート【BGMT】

ブリヂストンのEXTRA SOFT (エクストラソフト)ボールが2023年以来、2年振りのフルモデルチェンジした。手頃な価格で購入できる大人気のボールだが、どのような進化を遂げたのか? コースに持ち込んで試打したレポートをお届け!
新しいコアが飛びとバランスで2ピース超えを期待させるEXTRA SOFT!
エクストラソフトのコピーは“全番手でソフトな打感と大きな飛び コアの進化により、さらにソフトな打感に!”だ。
2ピース構造のボールだからこそのコピーだと、わかる人にわかる深いコピーである。簡素に書けば、ドライバーだけが飛ぶのではない、と断言しているところが興味深い。
テクノロジーは、新開発した「エクストラソフト・グラデーショナルコア」に注目だ。
ボールのエンジンであるコアは、飛距離性能にダイレクトに影響するが、ブリヂストンスポーツが持っているグラデーション技術は、1つのコアの中に硬い部分と柔らかい部分を明確に分けて作ることが出来る。結果として、本来はコアとカバーの2ピースのボールが、コアに段階があるので3ピースボールのように機能することが期待できるのだ。
カバーは「エクストラソフト・アイオノマーカバー」「シームレス330ディンプル」
アイオノマーは、ひと昔前まで繊細に柔らかくすることが難しかったが、最近の素材革命は凄いわけで、チューニングされたカバーとしてショートゲームの距離感やスピン性能に影響する。
330ディンプルは、ブリヂストンスポーツのお家芸的な数字で、ツアーボールにも採用している最適の弾道を極めるという自信が見え隠れする。

ボールのカラーは、ホワイト、イエロー、オレンジ、ピンクの4色展開。
十字型のシンプルなアライメントがデザインされている。スコアライン方向に合わせるのも良し、フェースと平行なラインに合わせるのも良し。さり気なく良い雰囲気を出している。
近年、どのメーカーも手頃な価格帯のボールの高性能化を推進している。
エクストラソフトは、人気のヒットボールなので、リピーターを手放すことなく、もっとユーザーを増やしたいというメーカーの野望を感じさせる。
本気を出したブリヂストンスポーツの底力を知りたいと、ワクワクしながら試打ラウンドに突入しました。
実勢価格は1ダース約2530~3300円。1球約220円〜購入できるお手頃価格だ。価格はカラーは店舗によって変わる。
試打した日は、気温7〜15度前後で、曇り、やや風あり、グリーンは10フィート。
飛んで止まるボールとはこれのこと!「 ツアーB」シリーズ人気です!
エクストラソフトは飛距離もスピンも我慢しないで使い倒せる完成度が高いボール!!
エクストラソフトを使用してラウンドし、わかったことを挙げる。
打音打感
音量はやや大きめ、濡れた鞭系と硬質系のミックスの美しい音質。
打ち応えは、強烈にやわらかい。手応えはまあまあ敏感、芯感はクリア。
弾道スピン
低めの高弾道。ウッドは棒球系、アイアンは高弾道でスピンがかかる。
曲がりには鈍感。
飛距離
ドライバー最長飛距離ホール245ヤード。
全番手がまんべんなく飛距離が出るボールに進化している。
エクストラソフトは、特別にやわらかい。まず、それに驚いた。

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ウッドは、絵に描いたような棒球が出る。棒球が飛ぶ人と、あまり飛ばない人がいるので、一概には言えないが、合う人にはぶっ飛びボールとして機能してくれるはずだ。
アイアンになるとガラッと変わって高弾道でスピンがかかるようになる。2ピースでは難しいとされている使用シーン別で最適なボールが打てることは、お見事で拍手してしまった。
ショートゲームでは適度なスピンがかかり、打音の音量が小さくなり、硬質系が強くなる。ツアーボールのような味付けで試打ラウンド中、想定よりもスピンがかかって、ボールを間違えたかもしれないと焦ったシーンがあった。
今までの2ピースボールでは、パットを打つときに、強くヒットするロングパットと、弱くヒットするショートパットでは違う感触になり、転がりも変わってしまうという欠点があったが、エクストラソフトは、やわらかく、打った感触が乏しいのは共通として、転がりの質は等しくなっている。ロングパットが打ちやすく、タッチが合わせやすくなったのは、特別だと感じさせる。

完成度の高さは、あらゆる項目で合格値が出るということ。2ピースでは感じたことがなかったが、エクストラソフトは完成度が高く使い、慣れればアンダースコアでプレーできると思った。我慢することなく、自分のプレーに集中出来るからだ。
手頃な価格帯のボールでも、ちゃんと飛ばして、スコアも出したいというゴルファーにエクストラソフトはオススメだ。
やわらかさでは、市場にあるボールでトップ争いが出来るレベルなので、やわらかいボールが好きなゴルファーにもエクストラソフトを強くオススメする。
エクストラソフトは、Bマークが誇らしげで、ボールそのものの質感も以前より良くなったと感じた。高級感というわけにはいかないが、カラーの発色も良く、安いボール=少しくすんでいる、という公式には当てはまらないところもプラスポイントだと感じた。
新しい『EXTRA SOFT ボール』は、2ピースボールでもここまで進化できると教えてくれる。特別なやわらかさなどが嫌いでなければ、2025年時点の2ピースボールの技術力を知る意味で使ってみるべきである。
メーカー発表では、ヘッドスピード28m/s〜48m/sが推奨ヘッドスピードになっている。この数字の広さこそが、とてつもない自信がある証拠なのである。
篠原嗣典。ロマン派ゴルフ作家。1965年生まれ。東京都文京区生まれ。板橋区在住。中一でコースデビュー、以後、競技ゴルフと命懸けの恋愛に明け暮れる青春を過ごして、ゴルフショップのバイヤー、広告代理店を経て、2000年にメルマガ【Golf Planet】を発行し、ゴルフエッセイストとしてデビュー。試打インプレッションなどでも活躍中。日本ゴルフジャーナリスト協会会員。

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