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2度の中断を乗り越えて首位は高橋彩華！ノーボギーの佐久間朱莉は2位Tで追走！サントリーレディス第3R

2度の中断を乗り越えて首位は高橋彩華！ノーボギーの佐久間朱莉は2位Tで追走！サントリーレディス第3R

2025/06/14　ゴルフサプリ編集部

日本女子ツアー「宮里藍　サントリーレディスオープン」3日目（14日、兵庫・六甲国際GC）は二度に渡って中断する厳しいコンディションとなった。通算14アンダーで単独首位に立った高橋彩華を2打差で追う2位の佐久間朱莉と河本結は、それぞれにある人への思いをモチベーションに戦っていた。

写真／Getty Images

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強風＆雨中の激闘となった3日目は平均スコアが大幅に悪化

午前は大雨によるコースコンディション不良で二度中断。
午後にはコース近くで最大瞬間風速12.8メートルが観測されるという過酷ともいえる状況となった3日目は全選手の平均スコアが73.0323となりました。
決勝ラウンドに進出した成績上位の選手しかプレーしていないにも関わらず、予選の2日間（初日72.0833、2日目71.3109）より平均スコアが大幅に悪くなったことからも、厳しい状況下でのプレーだったことが数字に表れています。

ノーボギーの佐久間は「ゴルフの神様」への思いを胸に

その中で4バーディー、ノーボギーの68で回ったのが佐久間朱莉でした。

今大会では優勝者が、大会名にもなっている宮里藍にチャンピオンブレザーを着せてもらいます。その藍を「女子ゴルフの神様」と表現した佐久間は「（ブレザーを着せてもらえたら）最高って感じです。藍さんの名前の大会で勝てたら、とても嬉しいなと思います」とも。

佐久間朱莉の誕生日は2002年12月11日なので、宮里藍が高校3年生のアマチュアで「ミヤギテレビ杯」に勝った時（2003年9月）、まだ1歳にもなっていません。

3歳でゴルフを始めた頃の宮里藍はというと、2006年から主戦場をアメリカに移し、後に世界ランキング1位にもなったりと、まさに絶頂期でした。
言い換えると、日本であまり見る機会がなかったので、「雲の上の散財」「神様」といった思いは強いのでしょう。

河本は弟の悔しさを背負ったウエアで

また河本はこの日、映画「スターウォーズ」のダース・ベイダーがデザインされた白いシャツを着用していました。
これは弟の力が、「全米オープン」初日（12日＝日本時間13日）にやはり「スターウォーズ」がデザインされたシャツでプレーしたことがアメリカPGAツアーのインスタグラムで「ベストシャツ」と画像付きで紹介されたことを見て、倣ったのだそうです。

ですが力はその初日に78の大叩き…。
弟思いの河本は、「悔しい思いもしただろうから、それを全部背負ってやろうと思って」と色違いのウエアでプレーすることを決意します。
時おり雨が強くなっても、レインウエアを重ね着することなく、白いシャツのままでプレーを続けます。

首位の高橋が同じ組で回っていたとあって「差を開けられると優勝できないな、と思っていました」のと、弟への強い思いが込められたプレーで、上がり2ホールで連続バーディーを奪うと、いずれもガッツポーズの後にサムアップ。V圏内に踏みとどまりました。

「黄金世代」が未勝利のシーズン

今シーズンは1998年生まれの「黄金世代」がまだ誰も勝っていないという珍しい状況になっています。
上位陣には、首位の高橋。河本に3打差6位の小祝さくらもいます。
昨年大会はやはり「黄金世代」の大里桃子が優勝しました。
終わってみれば今年も、となるのでしょうか。

2位タイには、さらに若い佐久間と神谷そら（2003年生まれ）。
準地元の大阪出身で、4シーズンぶりの通算3勝目をめざす岡山絵里がいます。

こうした“勢力図”を踏まえて最終日を見るのも面白いかもしれません。

（取材・文/森伊知郎）