「四人一組」のチームIWAI

先週の「全米女子プロ」では千怜がメジャーで自身初のトップ10入りとなる4位。29位だった明愛も、優勝したミンジ―・リーが74を叩くなど、多くの選手がスコアを落とした最終日にイーグルを奪っての69で回った勢いで「ダウ選手権」に乗り込みます。

チームIWAIは、いわば“四人一組”です。
ペアマッチなのにどういうこと? かというと、姉妹は主戦場をLPGAツアーに移した今シーズンから2人の外国人キャディーと契約。数試合毎にコンビを組む相手を入れ替えるローテーションを採用しています。

ですから2人のキャディーも両選手のことを熟知しており、あらゆる場面で攻め方を相談することができます。
ペアを組む選手のことをここまで知り尽くしているキャディーを擁するチームはなかなかないでしょうから、これは大きなアドバンテージだといえます。

ペアを決める際、最大の要因はボールの種類

渋野日向子は勝みなみ(Z-STAR ♦︎ DIAMONDを使用)とペア。

4日間の大会は初日と3日目が、ひとつのボールを交互に打つ「フォアサム」。2日目と最終日は、それぞれのボールをプレーして、各ホールいい方のスコアを採用する「フォアボール」で行われます。

ペア(チーム)を決める際に最大のポイントとなるのがボールです。
ツアープロともなれば、性能やフィーリングにこだわり抜いて使うボールを決めるものです。
それがフォアサムで突然、いつもと違うメーカーのボールを使うことになると、どれだけ飛ぶのか。止まる(止められる)のか。
また意図的に曲げるなど、どれだけコントロールできるかが今ひとつ把握し切れずにプレーすることになります。

「Z-STAR XV」で勝ち、史上9位のスコアを出した岩井姉妹

岩井姉妹が使うのはともに「Z-STAR XV」です。
なので「フォアサム」でもティショットからグリーンを狙うショット。ショートゲーム、パターに至るまで、あらゆる場面で不安を感じる要素はありません。

さらに二人とも今年のLPGAツアーで「Z-STAR XV」で結果を出しています。
千怜は「メキシコ・リビエラ・マヤ・オープン」で2位に6打差をつける圧勝。
「ルーキー・オブ・ザ・イヤー」ランキングで3位につけています。

ちなみに2位の山下美夢有も「Z-STAR XV」。1位の竹田麗央は「Z-STAR」なので、まるでこのシリーズを使うことが今年の新人賞の条件、となっているようです。

明愛は「ホンダLPGAタイランド」初日にコースレコードタイの62をマーク。
わずか3日後の最終日にはこれを自ら更新する61を出しました。
結果は1打差の2位だったものの、このスコアはLPGAツアーの最少スコア記録で史上9位となるものでした。

この長所がかみ合えば、もはや敵なしの最強コンビとなることでしょう。

渋野日向子も今年から「Z-STAR XV」を使用

20位だった昨年に続いて勝みなみとコンビを組む渋野日向子は、今年から住友ゴム工業とボール使用契約を結び、岩井姉妹と同じ「Z-STAR XV」を使っています。

昨年は2日目の18番パー3でホールインワンを達成している相性のいいコース。
優勝するのは「フォアサム」の2日間でいかにいいスコアを出せるかがカギとなります。

渋野&勝は昨年、「フォアボール」の2日間は61、63の計124と、優勝したジーノ・ティティクル&イン・ルオニンの128(66、62)を4打も上回っていました。
一方「フォアサム」が2日とも71で、64と66だった優勝コンビと差がつきました。

ただしこの課題もボール契約がコンビを組む勝と同じメーカーとなったことで改善されるはずです。
各部門のスタッツも多くが昨シーズンよりランクアップしているので、期待できるのではないでしょうか。

先週は日本女子とPGAツアーで「Z-STAR」シリーズ使用選手が優勝!!

先週の「ニチレイレディス」では、やはり「Z-STAR XV」を使う入谷響が初優勝しましたアメリカPGAツアーでは「Z-STAR ◆DIAMOND」を使うキーガン・ブラッドリーが優勝と、「Z-STAR」シリーズが勢いに乗っています。

今週はLPGAツアーでのウィニングパットで、「SRIXON」のロゴがカップに吸い込まれることはあるのでしょうか。

(文/森伊知郎)