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「i240アイアン」は飛びもやさしさもカッコ良さも欲しい欲張りさんのためのアイアン! 打感も気持ち良い!

野村タケオのゴルフ実験室

2025/08/15 ゴルフサプリ編集部 野村タケオ

みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。PINGから人気シリーズアイアン「i230アイアン」の後継モデルが発売になります! プロからもアマチュアからも人気の高かったアイアンの新作ですから、これは気になりますね。前作を超えない限り新作を出さないというPINGですから、どこがどんなふうに進化しているのかめちゃ気になります。早速セットでお借りしてコースで試してきたのでレポートします!

〈取材・文・写真提供 野村タケオ〉

「i240」は中身がすごい進化している「美キャビティ」

今回は9月4日に発売になるアイアンは「i240アイアン」です。「i230アイアン」の後継モデルということになりますね。このアイアンのキャッチフレーズは「美キャビティ」。「キャビティの“やさしさ”をシャープなヘッドに凝縮するという革新」ということらしいです。

ヘッドのサイズやソール幅は前作の「i230アイアン」と同じなのですが、慣性モーメントがアップしたことで、カッコよく美しい見た目ながら優しく使えるというアイアンに仕上がっているということなんですね。

では、具体的にどこが変わったのでしょうか。まずはバックフェースのバッジにカーボン素材を使うなどして約60%の軽量化に成功しています。この余剰重量を利用することで低重心化と深重心化、慣性モーメントのアップを実現しています。そのことでミスに強く、高弾道が打ちやすくなっているんですね。

またインパクトの振動を抑え、心地よい打感、打音を生み出す独自のCTP(カスタム・チューニング・ポート)が最適な位置に配置され、これも深低重心設計に後継しています。

フェース面にも変更があります。前作では溝が18本あったのですが、「i240アイアン」では13本に減っています。これにより前作とヘッドサイズは同じながらも大きくて安心感があるように見えるということなんです。これね、実際に並べてみると本当にちょっと大きく見えるんですよね。でも溝が減るってことでスピン量が少し心配になったりするのですが、実はボールとフェースの接地面積が増えることで、逆にスピン量は増えるのだとか。

また、ロフトも前作とは変わっております。前作は7番アイアンでロフト33度だったのですが、「i240アイアン」は31.5度と1.5度ロフトが立っているんです。このロフト設定は前作でも「パワースペック」ということで注文可能だったのですが、今作ではそのパワースペックがスタンダードになったということになります。個人的には7番で33度は少し寝過ぎだな〜と思っていたので、この変更は大歓迎です。

バックフェースのデザインは個人的にはかなりカッコいいと思います。バッジ上部の黒いカーボン模様が効いていて、前作よりは数段カッコよくなったと僕は思いました。バックフェースのツートンカラーが、名器ととばれた「G25」アイアンを思い出しました。

構えてみると、ヘッドの大きさは大きくもなく小さくもなく、トップブレードも適度な厚さです。オフセットも少なく、とてもターゲットに対して構えやすいですね。試打クラブのシャフトは「 N.S.PRO MODUS3 TOUR105」のSフレックスでした。5番からUW(ロフト48度)の7本をコースに持ち込んで試打しました。

打ってみてまず思ったのは、なかなか打感がいいな〜ってこと。CTPのおかげかとても柔らかく、打音も「カシュッ」という感じの低めの音で気持ちいい。

弾道は結構高めです。打ち出しから高めに飛び出し、飛距離もしっかり出ていました。7場アイアンで160ヤードほど飛んでいたので、ロフト設定の割には飛距離が出ている感じ。弾道が高い上にスピン量もしっかり入っているようで、グリーン上ではしっかりと止まってくれていました。

そしてラウンドで使って一番感じたのは、とにかくミスヒットに強いこと。多少の打点のズレがあっても曲がりは少ないし、飛距離の落ち込みも少ない。特に曲がらなさには驚かされました。だいたいフェースの向いている向きに飛んで行くという感じですね。球がねじれないというか、本当に曲がらない。逆に言えば、曲げたくても曲げられないアイアンって感じです。このくらい曲がらないアイアンって他にもあるにはあるのですが、それってもっとヘッドが大きくてソールも分厚くて・・・みたいな形なのですが、これはシュッとしたシャープなヘッドで、その大型アイアンと同じくらいにミスに強くなっています。これは本当に凄いな〜と思いました。さすがは「美キャビティ」っすね。

僕はこのアイアンをいきなり使って、自分のベストスコアに近いラウンドができました。パーオン率が高くなったので、かなり楽なゴルフができたんです。いや〜これ本当にいいアイアン。

「i240アイアン」はどんな人におすすめ?

このクラブは、カッコいいアイアンを使いたいけど飛距離も優しさも欲しいっていう欲張りな人にピッタリ。とにかく寛容性が高いので、これから上手くなりたい人にもちょうどいいし、少しラクをしたいという上級者にもいいでしょうね。欲張りな僕はめちゃ気に入ったのでぜひ使ってみたいと思いました。

もう少しボールを曲げたりする操作性が欲しいという人には同じPINGでも「Blueprint Sアイアン」を使えばいいと思います。打感の面でも「Blueprint Sアイアン」は軟鉄鍛造なので少し違った柔らかい打感を味わえます。前作の「i230アイアン」の時は「Blueprint Sアイアン」とロフト設定が同じだったので、少し性格がかぶるところがあったのですが、今作では「i240アイアン」のロフトが少し立ったおかげでしっかりと差別化がされ、選びやすくなったと思います。PINGのアイアンの中でしっかりと飛距離の階段ができたという感じですね。

PINGから発売になる「i240アイアン」をコースでじっくりと試打させてもらいましたが、本当に完成度の高いアイアンでした。飛距離も出るし、とにかくミスヒットに強い。スコアを作る上で、こんなに心強いアイアンはないんじゃないかと思いました。ぜひみなさんも一度「美キャビティ」を試してみてください。

ゴルフバカイラストレーター、野村タケオ。
京都府出身。様々なゴルフ雑誌やウェブサイト等にイラストやイラストコラムを寄稿。
毎週水曜の22時からYouTubeライブで生放送「野村タケオゴルフバカTV!」を放送中。

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