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ブリヂストン「BXドライバー」の飛びが凄かった！清水大成の300ヤード超ドライブを見て期待爆増！

ブリヂストン「BXドライバー」の飛びが凄かった！清水大成の300ヤード超ドライブを見て期待爆増！

野村タケオのゴルフ実験室【BGMT】

2025/08/20　ゴルフサプリ編集部　野村タケオ

みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。ブリヂストンゴルフから新しいドライバー「BX」シリーズが発表になりました。これがすでにプロが何人もチェンジしているほど評判が良いそうなんです。先日そのドライバーの発表会＆試打会のイベントが千葉のコースで開催されたので、各モデルを試打してみた感想をレポートさせてもらいます。

〈取材・文・写真提供　野村タケオ〉

BXシリーズの試打画像はこちら

プロ・上級者に好評な「B-Limited BX1★TOUR」を含む4モデルをラインナップ

今回ブリヂストンゴルフから発表されたドライバーシリーズ、それが「BX」シリーズです。ラインナップは4種類。低スピンで飛ばす「BX1LS」、強弾道で飛ばす「BX1ST」、高弾道で飛ばす「BX2HT」、そしてカスタム専用モデルの「B-Limited BX1★TOUR」となります。

「BX」シリーズドライバーの特徴といえば、まずはフェース全面に施されたミーリングの「BITING FACE 2.0」です。これは前作でも採用されていましたが、さらに細かくなることでインパクト時のボールへの食いつきがアップ。これにより低スピン性能が高くなっています。またフェースのトウとヒール側のミーリングは引っ掛かりを増したデザインにし、オフセンターヒット時もボールが滑ることがなく、曲がりを抑えるようになっています。

ブリヂストン「BX1ST」ドライバーは低スピン・強弾道が魅力！適度なつかまりもあって打ちやすい！

みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。今回僕がコースで試打したのはブリヂストンゴルフの「BX1...

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もうひとつの特徴はモデルごとに違うカーボンボディを採用することで飛距離効率を高めているということ。カーボンを採用することで余剰重量を生み出し、各モデルで最適な位置に重量配分がなされています。このことで効果的に慣性モーメントを上げてインパクト時のヘッドの回転を抑制し、フェースミーリングの効果をさらに高めています。

この2つの特徴を上手く掛け合わせることで、さらなる飛距離を追求しているのが「BX」シリーズドライバーということなんですね。名前の「X」という部分は掛け合わせるという意味も持っているらしいです。

前作でも採用されていた「サスペンションコア」ももちろん今回も採用され、オフセンターヒット時にも飛距離ロスを抑える効果があります。

フェースミーリングの効果を実感！曲がらず、強い球で飛んでいく！

今回発表になった4種の中から通常販売モデルの「BX1LS」、「BX1ST」、「BX2HT」の3種を実際にコースで打ちながらラウンドしてみました。

まずロースピンモデルの「BX1LS」ですが、クラウンとソールにカーボンをコンポジットしており、ソールのフェース側にはステンレスとアルミのウェイトの組み合わせでトウ側に8g、ヒール側に12gのウェイトが配されています。

構えてみると455ccのヘッドは少し丸めで、とてもいい形です。カーボンが見えるクラウン部分もカッコいい。

打ってみると中弾道くらいで強い球が出ます。打感は柔らかめで、打音は少し金属音が入るガキッという音。とにかくこのヘッドはかなりのロースピンですね。僕が打っても2000回転くらいにしかならない感じです。

ロフトも9度しか用意されてないので、これで球を上げて飛ばそうと思うとヘッドスピードが45m/sくらい必要かもしれません。もしくは元々ハイスピンで球が高い人とか。個人的にはロフト10.5度とががあれば使いたいな～と思います。しかし弾道の強さはかなりのもので、これが使いこなせればかなり飛びそうに思いました。捕まりはあまりよくないので、ドローヒッターも左を気にせず叩いていけそうですね。

次に「BX1ST」です。これはカーボンセミモノコック構造でカーボン部分が前作よりも拡大されています。ヘッド後方にはウェイトが配され慣性モーメントがアップ、そしてソールのフェース寄りにはトウ側に2gのアルミウェイト、ヒール側に8gのタングステンウェイトが装着されています。

構えてみると、これも丸みのある形状でブリヂストンっぽい顔ですね。455ccですが小さくは感じません。

打ってみるとこれも少しだけ反響のある金属音が混じる音。個人的にはもう少しだけ低い音が好きですが、悪い音ではないです。打感は柔らかめ。

弾道は中高弾道で、僕が打つと落ち際に少しだけ右に行く軽いフェードという感じ。捕まりは適度な感じですかね。スピンは「BX1LS」ほどではないものの、結構少なめに感じました。ただ僕くらいのヘッドスピードでも（42m/sくらい）ちょうどいいロースピン具合で、弾道の高さも出てくれますね。飛距離性能はかなり高く、いつもよりも5～10ヤードくらい飛んでいる感じがしました。

そして「BX2HT」です。こちらもセミカーボンモノコック構造で、より重いウェイトがヘッド後方に配されて慣性モーメントが高められています。ソールのウェイトもヘッドの後方に2gと8gのものが配されていて、より重心が深くなっていますね。

構えてみると少しだけ後ろに長めで、ヘッドが大きく見えて安心感があります。しかし大きすぎることはなく、形もいいので構えやすい。

打ってみると、これはもう打ち出しから弾道が高く、楽に高弾道が打てるクラブですね。打感と打音は他のものと同じような感じ。スピンは適度で、とても安定して飛んでくれますね。ミスへの許容もこれが一番高そうで、本当に優しく打てるモデルだと思いました。

ただ、元々球が高い僕としては少しスピンが多めなのと、弾道が高すぎる感じでした。捕まりは3モデルの中では一番いいですが、僕が打つとほぼストレートの弾道。特にドローが出やすいというクラブではなさそうです。

「B-Limited BX1★TOUR」は練習場で少し計測しながら打ちましたが、これは445ccと小さ目なヘッドで操作性がかなり高いですね。弾道も中弾道で、これを使いこなすのはかなりのヘッドスピードが必要だと感じました。球を操りたい上級者にはこれが良さそうです。

この日の試打会イベントではゲストに宮里藍プロと、今年「日本プロ」を制した清水大成プロが参加されていました。

宮里藍プロは現役を退いた今なら、楽にイメージ通りのドローが打てる「BX2HT」を使いたいとのことでした。現役の頃なら「BX1ST」を選んでいたんじゃないかと言っていましたね。

清水大成プロは「B-Limited BX1★TOUR」を調整中とのことでしたが、293ヤードのパー4で、飛び過ぎを抑えたフェードで見事にピン右奥5メートルくらいに1オンしていました。いや～さすがにメジャーチャンプって凄いなって感じです。目の前でトッププロのショットを見ることができるというのは本当にありがたいです。

9月に発売となるブリヂストンゴルフの「BX」シリーズドライバーをコースで試打しましたが、前作からの進化をしっかりと感じられ、とてもいいドライバーに仕上がっていると思いました。やはりフェース面のミーリングが本当に効いていて、ロースピン性能の高さと、曲がりにくさを感じました。全体的に初速が速く飛距離性能がアップしていますね。4種類のヘッドがしっかりと性格が違っていて、選びやすいところもいいと思います。僕は「BX1ST」が一番打ちやすく、結果も良かったです。

ぜひみなさんも打ち比べてみて、自分にピッタリのヘッドを選んでみてはいかがでしょうか。

ゴルフバカイラストレーター、野村タケオ。
京都府出身。様々なゴルフ雑誌やウェブサイト等にイラストやイラストコラムを寄稿。
毎週水曜の22時からYouTubeライブで生放送「野村タケオゴルフバカTV！」を放送中。