蟬川泰果がアイアンを「ブループリント T」から「i240」にスイッチ! 決め手は「見た目と寛容性です」
蟬川泰果が、2025年9月4日に発売を控えるニューモデル「i240アイアン」に変更。シーズン途中にアイアンを替えるというのは、あまり聞かない話。そんなにも、「i240アイアン」が良かったのだろうか? 乗り換えた理由を聞いた。
撮影/相田克己(ISPS HANDA 夏に爆発どれだけバーディー取れるんだトーナメント)
「海外の選手たちは、寛容性の高いキャビティバックを使っていた」
8月14日〜17日に開催された男子ツアー「ISPS HANDA 夏に爆発どれだけバーディー取れるんだトーナメント」の練習日。蟬川泰果のキャディバッグを覗かせてもらうと、「ブループリント T アイアン」ではなく「 i240アイアン」が入っていた。しかも、番手は4番〜9番、Wというフルラインナップ。シーズン途中でのアイアンの変更は珍しく、あまり聞いたことがない。どんな理由で変更したのか、またそのきっかけは? ピンのツアー担当を通じて蟬川本人のコメントを聞いた。
「『i240』にスイッチしたきっかけは、シーズン前半に海外ツアーへ挑んだ際、海外の選手が操作性重視のブレード型ではなく、寛容性の高いキャビティ型アイアンを多く使っていることを知ったことが、興味を持ったのがきっかけでした」(蟬川)
蟬川が言うように、PGAツアーのピンゴルフ契約選手21名中14名が「i230アイアン」などのキャビティアイアンを使用しており、そのうちの4名が蟬川同様に「i240アイアン」を使用中だ。
蟬川が「 i240アイアン」を使おうと思った決め手はなんだったのだろう。
「スイッチの決め手となったのは『寛容性』と『見た目』です。操作性の高いクラブは、狙った球を操れる一方で、ミスも顕著に現れます。スイングをアップデートしている段階では、そのミスが大きな障壁となります。『i240』の持つ『寛容性』は、その課題を補い、スイングの再現性を高めてくれます。また、『寛容性』が高いのに見た目がツアー好みのシャープな点も理由の1つです」(蟬川)
この蟬川のコメントは、カッコ良くてやさしいアイアンが欲しい、そのためには妥協したくはないという、蟬川のようなニーズを抱えたゴルファーに刺さるだろう。
蟬川は6月の「日本ツアー選手権」で優勝しており、後半戦の戦いにも期待が持てる。「i240アイアン」のやさしさが、今季2勝目を後押ししてくれるのかどうか、試合観戦を通して確かめてみよう。
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