アマチュアゴルファーのスイングは4つのパターンに分類できる

ドライバーの飛距離を伸ばすのに必要不可欠な要素はクラブスピードをアップさせること。その実現に向け、フォーティーンでは軽量ヘッドにこだわって飛距離性能を追求してきたが、アマチュアゴルファーに対する膨大な数のフィッティングを重ねてきた結果、一つのヘッドだけでは全てのゴルファーをカバーしきれないことが明白になった。

一方で、アマチュアゴルファーのスイングタイプが4つに分類できることもフィッティングにより明らかになった。インサイドアウトとアウトサイドインの2つのプレーンと、それぞれに付随する2つの入射角があったのだ。
それが
「インサイドアウト&アッパー」
「インサイドアウト&レベル」
「アウトサイドイン&ダウン」、
「アウトサイドイン&アッパー」

の4パターン。

アマチュアのスイングは、多かれ少なかれ4つのうちのどれかに当てはまるという。

この4種のスイングに対応するべく生まれたのが4つのモデルからなる「NEW DXドライバー」。全てのアマチュアゴルファーにフィットするよう、形状、重心スペックなど細部に至るまで、それぞれに適したチューンがなされている。低スピン系、高慣性モーメント系、つかまり系に三極化されているのが今のドライバー市場。それとは全く違った視点から対抗できるのが「NEW DX ドライバー」最大の強み。
全てのアマチュアゴルファーの飛距離を最大限に引き出せる“オールターゲットフィッティングドライバー”といったところか。

軌道がインサイドアウトなら「DX-001」か「002」、アウトサイドインなら「DX-003」か「DX-004」

では本題の試打へ。従来の製品とはちょっとばかり毛色が違うので、石井にはそれぞれの特性を踏まえた上で4パターンのスイング(メーカーが想定した設計図通りのスイング)で打ってもらった。まずはアウトサイドイン系のスイングをカバーする「DX-001」と「DX-002」から。以下、2モデルの特徴と試打レポートだ。

「DX-001」「DX-002」/対象:スイング軌道がインサイドアウトのゴルファー

「DX-001」
インサイドアウト&アッパーに対応。スピン量不足のスイングに対しスピンを意図的に与えてビッグキャリーを実現。軽量ヘッドを使うプレーヤーにもさらなるやさしさをもたらす。

「DX-002」
インサイドアウト&レベルに対応。比較的安定したショット力に対して最適スピン量で最大飛距離を実現。飛びと操作感のバランスを選ぶプレーヤーにさらなる飛距離性能を提案。

「コンセプト通りの球しか出ないので驚きです」

「インサイドアウト&アッパーのスイングを想定した『DX-001』では、いいドローボールが連続して出ました。『DX-002』もクラブをインサイドから入れてレベルに振ったらとてもいいドローボールが打てました。
あまりにフォーティーンの言う通りになるので、ちょっと悪戯心でアウトサイドインのスイング軌道で打ってみたところ、『DX-001』、『DX-002』ともに補正してくれたのとは逆球の大きなスライスしか出ませんでした。スイングがアウトサイドインの人は使えませんね。
ちなみに『DX-001』、『DX-002』ともすごく振りやすかったので僕のスイングはインサイドアウトに分類されるのでしょう。あまりに狙い通りの球が出るので、本当にスゴいなと思いました。
打感は過去のフォーティーンのドライバーを思い起こしながら打ちましたが、『DX-001』は突出して打感が良くて、このままラウンドに出たいと思ったくらいでした。『DX-002』は従来のフォーティーンの、さらに打感が良いバージョンといった感触。
とにかく『DX-001』の打感が良すぎて驚きました」

お次は、アウトサイドイン系のスイングにハマる「DX-003」と「DX-004」の特徴と試打レポート。

「DX-003」「DX-004」/対象:スイング軌道がアウトサイドインのゴルファー

「DX-003」
アウトサイドイン&ダウンに対応。打球の直進性を重視。高慣性モーメント系、およびボールのつかまりを重視するつかまり系ドライバーを選ぶプレーヤーにさらなるやさしさを提供する。

「DX-004」
アウトサイドイン&アッパーに対応。低スピン重視のドライバーを選ぶプレーヤーにさらなる操作感とやさしさをもたらす。市場で唯一のつかまり系低スピンモデル。

「『DX-003』の構えた時の見た目は前出の2つのヘッドとは趣が変わり、ちょっとフェースプログレッションが入って、いかにも球がつかまりますという顔つきです。このヘッドに分類されたスイングの通りに、アウトサイドイン&ダウンで打ってみたところ、高弾道のストレートボールが出て全くスライスしませんでした。
一方、『DX-004』がカバーするアウトサイドイン&アッパーの軌道は、僕にとってちょっと難しいスイング軌道でしたが、その軌道で打てるとストレートからドロー系の球になります。『DX-003』と同様スライスは抑えられていましたね。こちらも試しにインサイドからクラブを入れて打ってみたところ、ものすごいチーピンが出ました。それだけ球がつかまりやすいクラブだということです。

本当に驚くことなのですが、フォーティーンが狙った通りの結果になりました。これら4つのヘッドは、たしかに4つのスイングに合わせて作られています。

打感については、『DX-001』の次に良かったのが『DX-003』で、弾き感と軟らかさが共存しています。『DX-004』も従来の打感からワンランクアップした良い打感です」

次ページでは、さらに詳しく「NEW DX ドライバー」について解説する。
ここまでで、「NEW DX ドライバー、面白いぞ!」と思ったのであれば、ぜひフォーティーンの公式HPのコラムをご一読いただきたい。

フォーティーン公式「NEW DX DRIVER 1st Episode」

スイングを変えることなく自分の最高のパフォーマンスが出るドライバー

では、飛距離性能や見た目などのディテールはどうだったのか。また、4モデルの中から選ぶ上でのポイントや注意点、さらにはどんなゴルファーに適性があるのかなど、細かい点について一気に語ってもらおう。

「飛距離的には4モデルともボール初速が速く、球がフケ上がらなかったのでスピン量は抑え気味の感じですが、ドロップするような球ではなかったので、4モデルでそれぞれ適正にアジャストされていると思います。ただ、このドライバーの場合、飛ぶ、飛ばない、というよりは、コースのいい位置にボールを運ぶことが最優先事項で、それが結果的に飛距離延長につながると考えた方がいい。
自分のスイングに合ったものを使えば飛ぶ。スイングを変えずに自分の最高のパフォーマンスが出るということです

「もちろん自分のスイングをわかっていないと正しい選択ができませんから、スイングがちゃんとわかる第三者に見てもらう、トラックマンなどで解析するなどして、自分のスイング軌道を明確に把握することが必要。わかっていれば、すごくシンプルに選べます。
スイング軌道がよくわかっていないなら、まずスタンダードなヘッドと呼べそうな『DX-002』から入るといい。このモデル自体、振りやすくて飛ぶバージョン。ちょっとつかまる雰囲気がありながらも左へのミスを消せます。
『DX-002』を打ってチーピンが出たら『DX-001』、スライスが出たら『DX-003』か『DX-004』へ、というチョイスでいいと思います。

ヘッドの見た目は『DX-001』と 『DX-004』がやや小ぶりで、『DX-002』 、『DX-003』は大きい感じ。それぞれウェイトの位置が違いますが、細かいことは気にせず、まず『DX-002』を打って、つかまるかつかまらないか、球が上がるか上がらないかを見て、そこからスタートすれば合うものに辿り着けるはずです。
その後の微調整はウェイトやシャフト、ポジション変更で補えばいいでしょう。

おそらく『DX-001』と『DX-004』、『DX-002』と『DX-003』で悩むことはないと思います。『DX-001』と『DX-002』および『DX-003』と『DX-004』ではちょっと迷うかもしれませんが、インサイドアウトかアウトサイドインかの判断さえ間違えなければ大丈夫。
あとはヘッドの大きさ基準で『DX-001』か『DX-004』、もしくは『DX-002』か『DX-003』を選ぶ手もあります。僕が打った感じでは、スライサーには『DX-003』。チーピン持ちには『DX-001』。スライスがどうにもならない人には『DX-004』。いずれにしても4つの棲み分けがハッキリしているので、どれか一つは必ず合うはずです」

多くの人が“真っすぐ飛ぶからいいね!”という結論に落ち着く

「4つのモデルを打っていくと、フォーティーンが自社のポリシーにのっとり、アマチュアにフォーカスして作ったドライバーだということがひしひしと伝わってきました。
大手メーカーはプロ向きのクラブをベースに開発を進めていると思います。それに対しフォーティーンはアマチュア発信のボトムアップ方式で作っているのがすごく良いし、今作ではそれが一層うまく表現されています。
純正シャフトもワンフレックスで迷わせない。かなりしっかりしていて、僕が普通に打っても頼りなさは全くなく、そのままコースに出られる感じでした。本当に自分のスイングに合ったドライバーを探す、という意味ではうってつけのラインナップ。
フォーティーンだからできた意欲作と言えるでしょう」

ただ、スイングありきでパフォーマンスを発揮するヘッドですから、スイングが変わればヘッドのパフォーマンスも変わります。
例えば、あなたのスイング軌道がアウトサイドイン&ダウンだとしましょう。その場合、現状に対処するなら『DX-003』を使えばいいですが、インサイドアウト系にスイングを変えていくと引っかかりはじめ、やがてチーピンが止まらなくなって『DX-003』を使い続けられない可能性があるということです。

そのくらい見事にコンセプト通りに完成されたドライバーである、ということなのですけどね。
ですから、“スイングを変えている時間がない”とか“自分のスイングはもうこのまま変わらない”と達観している人にはドンピシャです。


レッスンに来られるアマチュアの方は“スイングがバラバラなんです”と言いますが、大多数の方は、スイングは一緒でフェースの向きがバラバラになっています。それがスイングに由来する人もいれば、クラブが合っていない人も結構いるので、まずスイングはこうですよ、だからこのクラブを使ってみましょう、と段階を追えば、クラブとスイングがうまい具合に歩み寄って非常に良い結果をもたらす気がします。

特に今人気のクラブは割と個性が強いモデルが多い。つかまる、つかまらないがハッキリしているんですが、その意味では「NEW DX ドライバー」はちょっと毛色が違うので打ってみてほしい。多くの人が、“真っすぐ飛ぶからいいね”という結論に落ち着くと思います」

フォーティーンのモノづくりにおけるターゲットはアマチュアゴルファー。これまで以上に個々のスイングやスキルに寄り添ったドライバーが「NEW DX ドライバー」と言えそうだ。フォーティーンがこだわってきた長尺を脱却したあたりにも、その意気込みがうかがえる。

フォーティーン公式「NEW DX DRIVER」2nd Episode