1. TOP メニュー
  2. スコアに効く
  3. 驚くほどドライバーが飛ぶようになる! アドレスを作る前から打ち終えるまでの飛ばしのリズム

驚くほどドライバーが飛ぶようになる! アドレスを作る前から打ち終えるまでの飛ばしのリズム

ドライバーが飛ばないゴルファーのクセを小池正次が一発解消! VOL.11

2025/09/02 ゴルフサプリ編集部

飛距離優先型のレッスンで人気の小池正次があなたの悪癖を一刀両断し、「飛ばし屋に変身」のお手伝いをしてくれるシリーズ。第11回はアドレスがしっくりこないまま打ってしまい、思ったように飛距離が出ないときの解消法。「飛ばそうとしていろいろと考えすぎると、構えがしっくりこなくなりますよ」と小池。

構成/三代 崇 写真/相田克己 協力/丸山ゴルフセンター

多すぎるチェックポイントがヘッドスピードを落とす原因に!

アドレスの姿勢を作っても、「なんかしっくりこないな~」と思いつつ打ったら、やっぱりミスショット。これでは飛ぶものも飛びません。
アドレスがしっくりこないという人は、構えてから打つまでが長すぎるケースが多く見られます。ターゲットに対してスクエアに構えていても、いろいろと考えすぎるためにモジモジして、次第にカラダが硬直してしまうのです。

構えがしっくりこないのは、アドレスの姿勢のままモジモジしてしまうから。
構えがしっくりこないのは、アドレスの姿勢のままモジモジしてしまうから。

モジモジしてしまう人に限って、カラダをこう動かしてクラブをこの方向に上げよう、トップはこんなカタチを作ろう、ダウンスイングではこの方向から振り下ろそう、などのチェックポイントが多すぎます。

練習場でスイングチェックするなら細かい部分に目を向けてもいいと思います。でもコースではチェックポイントは1つか2つに絞りましょう。特に飛距離を出そうと思ったら、多すぎるチェックポイントは体を強張らせてヘッドスピードを落とす要因にしかなりません。
テークバックが手上げになるクセのある人でしたら、カラダの回転でクラブを始動させる。切り返しで打ち急いでしまいやすい人は、トップで少し「間」を置くという具合に、できれば1つに絞っておくのがベストです。

多くのことを考えるとカラダが硬直し、スイングも乱れてしまう。
多くのことを考えるとカラダが硬直し、スイングは乱れ、スムーズなスイングも望めない。
コースでは自分のチェックポイントを1つに絞るのがベストだ。
飛ばそうと思うなら、チェックポイントを1つに絞るのがベストだ。
捻転が不足しやすい人は、左肩をアゴの下まで入れることだけを意識しすればいい。
捻転が不足しやすい人は、左肩をアゴの下まで入れることだけを意識しすればいい。

そして構えたら3~4秒くらいまでにテークバックをスタートさせましょう。アドレスしてワッグルを数回繰り返し、カラダに「動」のリズムを感じているうちにクラブを動かし出せば、「しっくりこないな~」と思っている時間なんてないはずです。

構えてから、こうしよう、ああしようと考えてはアドレスが長くなり、カラダに動のリズムが感じられなくなります。カラダが完全に静止し、硬直してはアドレスがしっくりこないのも当然です。

構えたら考える時間を与えないで、テークバックを速やかにスタートさせよう。
構えたら考える時間を与えないで、テークバックを速やかにスタートさせよう。

自分のルーティンをパターン化しておくと、アドレスにしっくり感が出てくる

アドレスがしっくりこないときは、いつの間にかカラダとボールの間隔やボールの位置にズレが生じているケースも多いです。ラウンド中にこのズレが起きないように気を配り、いつも同じ姿勢で構えられたら最高です。

そのためにはアドレスを作るルーティンを決めておくことが大切です。

ルーティンの手順としては、

1.ボールの真後ろから目標方向を見て、ボールと目標方向を結ぶターゲットラインをイメージする。
2.ボールの1メートル先のターゲットライン上にスパット(仮の目標)を見つけておく。
3.アドレスを作るときは、最初にフェース面をスパットに真っすぐ向ける。
4.スタンスの位置を決めて、両手を握り直してアドレスが完成。

練習場でもルーティンをリズムよく行なう練習をしよう。ボールの後方からターゲットラインをイメージし、ボールの先にスパットを設定する。
練習場でもルーティンをリズムよく行なう練習をしよう。ボールの後方からターゲットラインをイメージし、ボールの先にスパットを設定する。
最初にフェース面をスパットに真っすぐ向ける。その後のアドレスを完成させるまでの自分の所作を一定させよう。
最初にフェース面をスパットに真っすぐ向ける。その後のアドレスを完成させるまでの自分の所作を一定させよう。

アドレスが完成したら、自分のチェックポイント1つだけを意識し、それ以外は何も考えないで速やかにスイングをスタートさせることを習慣づけましょう。

フェース面をセットした後、スタンスの位置を決めたりグリップを握ったりする所作も一定にし、アドレス前に素振りするなら2回と回数を決めておく、構えてからのワッグルも3回だけにするという具合にルーティンの所作をパターン化しましょう。

アドレスしてから打つまでのワッグルの回数や、素振りの回数も決めて習慣化しておくといい。
アドレスしてから打つまでのワッグルの回数や、素振りの回数も決めて習慣化しておくといい。

スイングは「リズムが大事」といいますが、ルーティンの一連の動作にもリズムが大事です。逆にいえばルーティンをリズムよく行なえばアドレスにしっくり感が出て、スイングのリズムも安定してきます。結果、ナイスショットの回数が増えて、平均的に飛ばせるようになります。

コースではこのルーティンが欠かせませんが、練習場でも3~4球に一度はコースプレーのつもりでルーティンを実行し、アドレスを丁寧に作りましょう。

小池正次

小池正次
こいけ・しょうじ

1966年12月28日生まれ、北海道出身。JPDA(日本プロドラコン協会)ツアープロ。ドラコン公式記録は370ヤード。2020年からYouTube『ゴルフ飛ばしてなんぼ!』を配信開始し、現在フォロワーは22万人を超える。関東と北海道を拠点に多くのアマチュアをレッスンしている。親切で分かりやすい指導法で人気。2024年5月、丸山ゴルフセンター(千葉県船橋市)にゴルフスタジオ『ゴルフ飛ばしてなんぼ!』をオープン。

カット打ちになって飛ばない? そんな人はトップでちょっと待ってみるべし!

飛距離優先型のレッスンで人気の小池正次があなたの悪癖を一刀両断し、「飛ばし屋に変身」のお手伝いをしてくれるシリーズ。...

あわせて読みたい

オーバースイングが飛距離をロスする原因!? 直すドリルは腰の高さから右手首を甲側に折ってバックスイング

飛距離優先型のレッスンで人気の小池正次があなたの悪癖を一刀両断し、「飛ばし屋に変身」のお手伝いをしてくれるシリーズ。...

あわせて読みたい

ドライバーは250Y飛ぶけどウェッジだとロフト通りに飛距離が出ない! ボール位置、左カカトに合わせてない?

飛距離優先型のレッスンで定評の小池正次がアマチュアの悩みに回答するQ&Aシリーズ。第14回は「ドライバーは飛ぶのにウェッ...

あわせて読みたい