アプローチが苦手ならどっちを残す？ ちょっと半端な50ヤード、フルショットできる100ヤード
もう少しでシングルがシングルプレーヤーになった話
刻む距離を決めるとき、50ヤードと100ヤード、どちらを残すべきか迷ったことはありませんか？ アマチュアゴルファーに多い30ヤード以内のアプローチが苦手という前提で、何を考えて、どちらを選択すべきかを説明させていただきます。
刻むなら、ピンまで何ヤードの距離が良い？
先日、ゴルフ友達とラウンド中にこんな話になりました。ゴルフ友達から「30ヤード以内のアプローチがイップス気味で困っている。だから、パー4でもパー5でも30ヤード以内のアプローチが残らないように、50〜100ヤード以内の距離を残してボギーオンを狙おうかと思っている。そこで、50ヤードと100ヤードのどちらを残すのが正解だと思う？ ちなみに、僕の腕では、どちらの距離もグリーンオンできる可能性は同じぐらいだと思っている」と聞かれました。
私は、「アプローチイップスになるとゴルフが楽しくないよね。50ヤードと100ヤードだったら、どちらがピンに寄る可能性が高いの？ ピンに上手く寄ればパーが取れるよ！」と逆に聞いてみました。
すると、ゴルフ友達は「30ヤード以内のアプローチの調子が悪いから、50ヤードも距離感がイマイチで、フルショットの100ヤードの方が寄るかもしれない」と答えてくれました。私は「それなら残り100ヤードに刻んだ方がいいかもね」とコメントしました。
みなさんは、50ヤードと100ヤードのどちらの距離が得意ですか？ アプローチが上手な方は50ヤードが得意という方もいますが、一般的には50ヤードは中途半端な距離なのでフルショットで打てる100ヤードが得意という方が多いと思います。
刻むときにはご自身の得意距離を残すのがセオリーですが、それ以外にも考えた方がいいことがあるので、この後説明させていただきます。
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50ヤードと100ヤードのそれぞれのメリットとデメリットは？
まずは、50ヤードと100ヤードを残す時のそれぞれのメリットとデメリットを説明させていただきます。
50ヤードを残すメリットは、シンプルに短い距離からグリーンを狙えることです。振り幅が小さいので大きなミスを減らせ方向性も安定しやすい距離です。ピン位置にもよりますがスピンで止めやすく上級者はこの距離を好む方が多いです、一方で、100切りを目指すアマチュアゴルファーの多くにとっては中途半端な距離になりやすく、スリークオーターやハーフショットで打つことが求められるため、距離感が合わせづらいのが難点です。普段からスリークオーターやハーフショットで練習を多くしていないと、技術の不安定さが出やすい距離とも言えます。
100ヤードを残すメリットは、フルショットに近いスイングで打てるため、再現性が高く距離感が安定することです。刻む時の誤差も85〜120ヤードと比較的打ちやすいレンジに収まりやすく、私のゴルフ友達のように30〜40ヤードの苦手距離を避けられるのも強みです。ただし、弾道が高くなりやすく風の影響を受けやすいこと、グリーン周りのバンカーや池の位置次第ではミスショットをした場合のスコアロスが大きくなる可能性があります。さらにミスショットで30ヤード以内のアプローチが残るリスクもゼロではありません。30ヤード以内のアプローチを避けるために、残り100ヤードに刻んでいるのに、ミスショットをして残り30ヤード以内のアプローチが残ってしまっては元も子もありません。
刻む時には得意距離だけでなく、ミスの幅とピンに寄る可能性を考える！
刻む時に得意距離を残すのは多くの方がご存知だと思いますが、それ以外にもミスの幅とピンに寄る可能性を考えて残す距離を決めた方が良いと思います。
まずは、ミスの幅ですが、刻む時に自分の得意距離を残そうとしても、実際に思い通りの距離に刻むことはなかなか難しいです。例えば、残り100ヤードに刻もうとしても、少し強く入って残り80ヤード残ることもあれば、緩んで120ヤード残ることもあります。残り100ヤードと残り120ヤードでグリーンオンできる確率が同じであれば問題ありませんが、一般的には120ヤードの方がグリーンオンできる確率は下がると思います。また、50ヤード狙った場合も同様で、40ヤードから60ヤード残ることがあります。私のゴルフ友達のように30ヤードのアプローチがイップス気味だとしたら、残り40ヤードのアプローチは相当プレッシャーがかかると思います。ですので、50ヤードか100ヤードではなく、ある程度のミスを考慮した残り距離のレンジで、どちらがグリーンオンできる可能性が高いかを考えた方が良いと思います。
スコアアップを狙うなら50ヤードと100ヤードでどちらがピンに寄る可能性が高いかも考慮したいです。距離的には50ヤードの方が短くスピンが効かせやすいので、アプローチが得意な方はピンに寄せやすいかもしれません。でも、多くのアマチュアゴルファーは中途半端距離で距離感がバラツキやすいため、なかなかピンに寄せづらいかもしれません。一方で、100ヤードはフルショットで打てるのでスイングの再現性が高く、正確に打てればピンに寄る可能性も大きくなります。
刻む時に、50ヤード残すか、100ヤードを残すかは人によって変わってきまし、場合に寄ったらその時のシチュエーションによって答えが変わるかもしれません。得意距離だけでなく、ミスの幅とピンに寄る可能性を考慮すると、ご自身にとってどちらの距離を残すべきかの答えがより明確になると思いますよ。
それでは、引き続きアマチュアゴルファー目線で役立つ記事を投稿できればと思っていますので、次回の投稿を楽しみにお待ちください。
もう少しでシングル（ペンネーム）
東京都内在住の40代のサラリーマンゴルファー。2011年にゴルフを始め、現在のJGA/USGAハンディキャップは7.5。2020年にはヘッドスピードアップにチャレンジし、42.4m/sからスタートし、61.0m/sまでアップ。2020年からシングルプレーヤーになる過程を記録するために、ブログ「シングルプレーヤーへの道は遠い？」を運営。
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