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クラブをインから下ろすにはタメを作る動きではダメ?【内海大祐のゴルフ研究室】

2025/08/30 ゴルフサプリ編集部

インドアゴルフ練習場でやるべきドリルをご紹介していたコーナーがリニューアル! 「オールデイゴルフ馬橋店」にてレッスン活動をおこなっている内海大祐プロと一緒にゴルフの素朴な疑問をとことん追求していきます!
写真/PMT

ボールをつかまえるため、遠くに飛ばすため、「クラブをインから下ろしなさい」と言われたことはないだろうか?

「いや、ハッキリ言ってクラブをインから下ろすのは難しいですよ。インから下ろすことを意識しすぎて、まずプロのスイングを間違った見解で見る。そしてインから下ろすにはヒジを引きつければいいんだ、と思ってやる。結果的にそれが間違った動きを誘発して、自分ではインから下ろしていると思っている人でもアウトから下ろしている人が多くいます」(内海プロ)

タメを作ろうと右ヒジを引き付けてインサイドから…。じつはアウトサイドインになっている。

「僕はクラブをインから下ろすことを意識すると言うよりは、クラブを操る腕が正しく動けば自然とクラブはインから下りてくると思っています」(内海プロ)

クラブを振り上げる時の順序を考えてみてほしい、と内海プロ。バックスイングに入って腕がピンと張って、クラブの慣性で関節が曲がってトップが作られる。
「ダウンスイングはその反対の動きと考えていいんです、と僕は言っています。つまりトップから腕が伸びて下りてる。これが正解です」(内海プロ)

トップから腕が伸びながらダウンスイング→インパクト。これが正しい動きでインからクラブも下りている。

「でも習いにくるほとんどの人が『この手首の角度をキープしてクラブを下ろしましょうってyouyubeで言ってました』などと答えます。ヒジを曲げてタメの形を作って、インからクラブを下ろして来たらボールに届かない。だから自分から前に出るしかないから、クラブが外から入る。自分ではインから下ろしているつもりでも実際はアウトから下りることになるんです」(内海プロ)

スイングの動きの原理を勘違いしたままで、「インから、インから」とやっても真っすぐ飛ぶはずないし、力も入るはずがない。

「間違いなくプロは『タメて手首の角度をキープして』と、考えて振っていません。逆に腕を伸ばして左に振っていくほうが、インから下ろせるし、いくらでもスピードを出して振れるのです」(内海プロ)

その動きをやり切れないのは、体の感覚が邪魔をするから。ダウンスイングで腕を伸ばして手を下げるとクラブがアウトにあるように感じるのだ。

「飛球線にスティック置いてみるとわかります。テークバックで腕を伸ばします、ひじ関節が曲がります。切り返しはその逆でヒジ関節伸ばします、腕を伸ばしたままおろします。こうやるとクラブは外に感じるんだけど、スティックのライン見ると、クラブヘッドは飛球線に対してインから下りてきているのがわかることでしょう」(内海プロ)

クラブを持たずにこの動きをやると手は円を描くのが正しい動き。
「アマチュアの方はトップからボールへの手の動きは直線。正解は円を描く動き。円を描いたら手は低い所を通って体の近くを通る、つまりインサイドからクラブが下りる。これが正解。動きとフィーリングの違いを理解してスイングを作っていくとインから下ろせるようになりますよ」(内海プロ)

正面を向いて体の動きを入れず手の動きを確認。アマチュアの多くはヒジを曲げ、直線的にボールに向かう。
正しい動きはヒジが伸びて大きな円を描くようにインパクトへと向かう。イメージ、感覚と実際の動きの差をわかるようになろう。

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