ドライバーのシャフト重量はアイアンのシャフトよりマイナス40gが目安
クラブセットには重量の流れが必要です。いわゆる重量フローと呼ばれるものです。なぜ重量フローが必要かといえば、どの番手も同じ振り心地でスイングしたいから。クラブバランスをできる限り統一することで振った感じを近づけることができるのです。ドライバーを末端とする長い番手ほどシャフトが軽く、ウェッジを末端とする短い番手ほどシャフトが重いのは、その理想に近づくための方策です。
重量フローはどこを基準にしてもいいですが、クラブの本数が多く、セットの根幹を成すアイアンから割り出すのがいいと思うので、ここではアイアンのシャフト重量から他のクラブのシャフト重量の目安を探っていきます。まずは下の表を見てください。
上の表の左端の欄はシャフトの重量帯を示しています。上から軽い順に6段階に分けました。中量帯については種類が多いので、前半と後半に分けてあります。
赤字で示したアイアンのシャフト重量を基準に表を見ていただくと他の番手とのシャフト重量差の目安がわかります。
ドライバー=アイアンのシャフト重量−10グラム
FW=アイアンのシャフト重量−30〜40グラム
UT=アイアンのシャフト重量−20グラム
ウェッジ=アイアンのシャフト重量と同じor +10グラム
といった感じになります。表中にあるようにFWのシャフトはドライバーと同じにしてもOK。2〜3本入れる場合は、その中で重さを変えても構いません。例えば3Wをドライバーと同重量にし、6、7Wはそれより軽くするといった具合です。UTも同様で、上の番手が下の番手より重くならなければ組み合わせは自由です。昨今はドライバーのシャフトが表にあるより軽いこともありますが、その場合はFW、UTのシャフトも軽くします。
UTを複数本入れる場合の重量差は±5グラムくらいが目安。UTの中で10グラム以内の差に抑えないと重量フローが強すぎるかもしれません。もちろん全て同じ重さにするのは構いません。
ウェッジはアイアンと同じか、少し重くすると扱いが楽になります。深いラフやバンカーの砂の抵抗に負けなかったり、クラブを短く持った時にバランスが狂わなくなります。ただ、ウェッジはスコアに直結しやすい大事なクラブですから、好みがあれば必ずしもこれに従わなくて構いません。ウェッジの中でシャフト重量を変えるのもあり。3本体制なら、一番上の番手はアイアンと同じにし、残り2本は重めにしてもいいでしょう。
ここでは重量と超重量の2つを入れましたが、いまやドライバーで80グラム台以上のシャフトを使う人は少数派です。特に超重量の重量帯はモノ自体もなかなかないので、アマチュアの方は5段階の重量帯で考えていただければいいと思います。
参考までに重量帯とヘッドスピードの関係も添付しておきましょう。
繰り返しますが、今回示した数字はあくまで目安です。この通りにするのではなく、目安として使っていただき、自分が最もスイングしやすいバランスになる重量を探してみてください。
吉本巧
よしもと・たくみ ゴルフ修行のため14歳から単身渡米。南フロリダ大在学中は全米を転戦するなど11年間にわたって選手とコーチを経験したのち、日米の20年の経験から吉本理論を構築。プロやアマチュアのスイングコーチをはじめ、フィジカルトレーナー、プロツアーキャディー、メンタルコーチング、クラブフィッティングアドバイザーなども務める。現在は東京・中央区日本橋浜町の「吉本巧ゴルフアカデミー」で指導中。「吉本巧のYouTubeゴルフ大学」も人気。




