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コースで活用しやすい、アイアンのセッティング法とは?

【ダグ三瓶・クラブ選びの超知識】

2025/08/31 ゴルフサプリ編集部

以前、ゴルフ場で役に立つためのアイアンの考え方を書かせていただきましたが、もう少し詳しく、クラブスペックのお話をしていきたいと思います。(ダグ三瓶)

アイアンに求めるものは?

みなさんが、アイアンに対して求めるものはなんですか?
それは打ちやすさだったり、思った距離が出るかどうかだったり、もしくは止まりやすいかどうか? などでしょうか?
ミスショットに強いとか、上がりやすいかどうか? などもあるかもしれません。

これらは、おそらく、7番アイアン1本のお話をされていることが多いのではないでしょうか?

もちろん、そういう機能を求めて、まずは、しっかりと7番アイアンを決めていくことも重要です。ですが、アイアンというのは、複数本でセッティングされており、その本数全体でもって機能しなければ、ゴルフ場では活用しにくいものとなるということになります。

簡単に言えば、距離の打ち分けですね! かつ、球の高低の打ち分けも可能にならなくてはなりません。

ゴルフ場では、様々な距離を打って狙っていきます。ターゲット(グリーンやピンなど)までの距離は、全く同じになることはほぼないでしょう。もし、同じくらいだとしても、その時のライコンディション、風向き、風の強さなど、すべてが全く同じになることはありません。

毎回毎回、違う距離、違う状況から一本のクラブでやりきるのは、プロでも至難の業ですから、そこで、複数本が必要になってくるわけです。

昨今では、7番アイアンくらいからしかセッティングに入っていない方もいらっしゃいますが、その分、ウェッジが増えたり、UTやショートウッドが入っていたりしていることが多く、飛距離を打ち分けるための選択肢であり、基本的にはアイアンの番手構成と同じと考えていただければ嬉しいです。

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差がでないのなら全番手いれなくてもいい?

では、アイアンをセットで考えた場合に、どのようにセッティングしていったらよいのでしょうか?

まずは、番手ごとに距離差が出る理由を考えてみましょう。
以前にも書かせていただきましたが、なぜ、7番アイアンは9番アイアンより飛ぶのか? ということを今一度確認して見ましょう。

一般的に、7番アイアンは、9番アイアンに比べて、長さが長く、ロフトが立っています。
長さが長くなることで、ヘッドスピードが増します
そして、ロフト角が立つことで、ボールを前に飛ばす力が増します

この両方の要因から、7番アイアンは9番アイアンより、飛ぶ、という条件を得られるわけです。

では、どのくらいの差をつければ、どのくらいの距離差が生まれるのか?

一般的に、7番アイアンは9番アイアンより1インチ(約2.5cm)長いです。ロフト角は、モデルにもよりますが、8度から10度くらい違うでしょう。
つまり、5cm長くなり、ロフト角が8度以上立つことで、ようやく2番手分、一般的に20ヤードくらい距離差が出るということがわかります。

ただし、これは理想的な条件での話であって、実際には計算通りに差が出にくい方も多いのではないでしょうか?
特に長い番手になると、メーカーによってはロフト角の差は3度や2度しかない場合もあり、これでは、なかなか10ヤード以上の差を出すのは困難です。

以前、こちらでも書かせていただいたように、それであれば、例えば、1番手抜いてしまって使うのも良いのでは?とご提案したことがあります。
つまり、これは、長さの差とロフトの差を適正に設けることを目的としています。

であれば、最初から、調整をして番手間の差を大きくしても良いかもしれませんね?
例えば、番手間のロフト差を5度くらいにするとか、長さを0.5インチ差ではなく、0.75インチから1インチ差にするというのはいかがでしょうか?

プロの場合は、距離差が番手によっては開きすぎてしまうので、逆にロフト差を減らす(3度などにする)ことをしますが、アマチュアの場合は、広げていった方が良いでしょう。
特に上の番手は、この効果は大きいです。

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