1. TOP メニュー
  2. テクニックに効く
  3. 飛距離
  4. 3Wのキャリーがグングン伸びる! インパクトイメージは「緩やかダウンブロー」!

3Wのキャリーがグングン伸びる! インパクトイメージは「緩やかダウンブロー」!

オジサンだって、まだまだ飛ばしたい!【人気コーチ・大西翔太のFW&UTアイアンの飛距離アップレッスン!】

2025/09/08 ゴルフサプリ編集部

フェアウェイウッドやUT、アイアンもしっかり飛ばして、もっといいスコアで回りたい! そう願うシニア世代のゴルファーたちに大西翔太コーチが飛距離アップのコツをレクチャーしてくれるシリーズ。第3回は難しい3番ウッドのミート率を上げて飛距離アップを実現するポイントを教えてもらおう。

構成/三代 崇 写真/相田克己 協力/船橋カントリークラブ

3番ウッドは飛行機の着陸のイメージでクラブを鈍角に入れて、気持ちよく飛ばそう!

鋭角ダウンブローもソールを滑らせるイメージもミスショットの原因となる

フェアウェイウッドの中でシャフトが長く、ロフト角の少ない3番ウッドは使いこなしが難しいクラブです。きちんと当たったときは気分爽快のロングショットが打てますが、ダフリやトップ、チョロなどのミスが出てしまうことも多いでしょう。

ボールにちゃんと当たらないのは、クラブの入射角が安定していないのが一番の原因です。飛ばそうとして大振りすると、ダウンスイングでカラダが突っ込みやすくなります。クラブが上から鋭角に下りてきてフェースが立った状態でインパクトを迎えるとボールが上がらず、最初からゴロゴロとコロがっていくような球が出てしまいます。

飛ばそうとして思い切り振り回す人はインパクトでカラダが突っ込みやすい。
飛ばそうとして思い切り振り回す人はインパクトでカラダが突っ込みやすい。
クラブが鋭角に下りてくるとフェースが立ってボールが上がらない。
クラブが鋭角に下りてくるとフェースが立ってボールが上がらない。

ボールを上げようとして、すくい打ちになるのもNGです。「フェアウェイウッドはソールを滑らせるイメージで打つ」とか「ホウキで払う感じで打つ」などといわれますが、そうしたイメージを持つのはいいと思います。ただし、ソールを滑らせるイメージが強すぎるとボールの手前をダフりやすいですし、フェースが開いて当たることにもなるので注意してください。

ソールを滑らせる意識が強すぎるのはダフリの原因となるし、フェースが開きやすい。
ソールを滑らせる意識が強すぎるのはダフリの原因となるし、フェースが開きやすい。

理想のスイングは「飛行機の着陸のイメージで打つ」ということに尽きます。滑走路に向かって飛行機が緩やかな角度からタイミングよく静かに下降してくるようなイメージで、クラブを鈍角に下ろしましょう。ダウンブローには違いないですが、飛行機が滑走路にぶつかってしまうような鋭角な軌道ではいけません。ボクの感覚では「緩やかダウンブロー」で、ほとんどレベルブローに近いです。

飛行機の着陸のイメージで鈍角なダウンブローでボールをとらえるのが理想的。
飛行機の着陸のイメージで鈍角なダウンブローでボールをとらえるのが理想的。

入射角とインパクトの打点を揃えるにはハイティアップ練習法が絶対オススメ

クラブの入射角が安定しないのは、スイング中にカラダが暴れてしまうところに起因しています。突っ込み打ちもすくい打ちもカラダの回転が波打って、軸ブレや上下動を起こしているからボールを正確にヒットできないのです。

ドライバーはボールをティアップしているので多少の軸ブレや上下動は許容範囲といえますが、地面の上のボールを打つクラブで一番難しい3番ウッドはちょっとした軸ブレも上下動もミスショットに直結します。難しいクラブほどカラダが暴れないように、大人しくスイングする、あるいは静かにクラブを振るイメージが必要です。

そこでぜひやってほしいのがハイティアップ練習法です。練習場でしたらLL、またはLのゴムティを選び、ボールを高くティアップした状態にしてボールを打ちます。アドレスではクラブヘッドをボールの高さまで浮かせて構え、ボールだけをクリーンにとらえるのがこの練習のテーマです。

クラブが上から鋭角に入るとボールの下のティに当たってしまいます。下からすくい打ってもボールに正確に当たりません。

ボールを高くティアップし、クラブヘッドをボールの高さに浮かせて構える。
ボールを高くティアップし、クラブヘッドをボールの高さに浮かせて構える。

最初のうちはトップとフィニッシュを低く抑えたコンパクトなスイングでも構いませんから、ボールを緩やかダウンブローにヒットすることに専念しましょう。カラダをしっかり回転することが大事ですが、軸が左右にブレたり頭が上下動したりしてはいけません。

アドレス時の上体の前傾角度が変わらないように大人しくスイングすればミート率がアップし、クラブを思いきり振り回さなくても飛ばせることを実感できるはずです。

最初のうちはコンパクトなスイングから打ち始めて、大人しくスイングする感覚をカラダに言い聞かせよう。
最初のうちはコンパクトなスイングから打ち始めて、大人しくスイングする感覚をカラダに言い聞かせよう。
緩やかダウンブローでボールだけをクリーンに打つ。ボールの下のティには当たるのはNG。
緩やかダウンブローでボールだけをクリーンに打つ。ボールの下のティには当たるのはNG。
上から打ち込むとボールの下のティを打ってテンプラが出てしまう。
上から打ち込むとボールの下のティを打ってテンプラが出てしまう。
すくい打ちも軸ブレを起こし、ボールを正確にヒットできない。
すくい打ちも軸ブレを起こし、ボールを正確にヒットできない。
大西翔太

大西翔太
おおにし・しょうた
1992年6月20日生まれ、千葉県出身。水城高校ゴルフ部を経てティーチングプロの道に進む。日本プロゴルフ協会公認A級の資格を取得。現在はジュニアゴルファーの育成に尽力する一方、青木瀬令奈のコーチ兼キャディをつとめる。メンタルやフィジカルの知識も豊富で、安田祐香のメンタルコーチとしても24年の初優勝、25年の2勝目に貢献。

3Wで飛ばすなら、ワキは「絞る」イメージが大事! 思ったよりも飛ばないのは締まりのないワキが原因

ドライバーだけでなく、フェアウェイウッドやUT、アイアンもしっかり飛ばして、もっといいスコアで回りたい! そう願うシニ...

あわせて読みたい

3Wは「上がらないクラブ」と割り切って! 低い球で飛ばそうと思えば簡単に打てそうでしょう?

世間的に「オジサン」と呼ばれる年齢を迎えたシニア世代のゴルファーたちの共通の悩みは飛距離低下に尽きるだろう。フェアウ...

あわせて読みたい

ドライバーはやっぱりドローで飛ばしたい! だったら、ターゲットのちょい右を向いてインサイドアタックだ!

年齢とともにカラダの柔軟性がなくなってきたし、パワーも低下した。だけど年相応にドライバーの飛ばしを楽しみたい! そん...

あわせて読みたい