TOP メニュー
ゴルフギアにお悩み
クラブ選び
7番アイアンの平均飛距離は PGAツアーで176y、 LPGAツアーで143y、アマチュアは138y!?

7番アイアンの平均飛距離は PGAツアーで176y、 LPGAツアーで143y、アマチュアは138y!?

山下美夢有に7番アイアンの飛距離を聞くと「143ヤード」

2025/09/05　ゴルフトゥデイ編集部

皆さんは、自分の7番アイアンの飛距離がどのくらいだと思っていますか？　一般男性だと150ヤードだと言う人も多いが、PGAツアーとLPGAツアーのデータからは意外な事実が見えてきた。

画像をまとめて見る

PGAツアーでもLPGAツアーでもたくさんの選手が使っている弾道測定器「トラックマン」。今年の「AIG全英女子オープン」で優勝した山下美夢有は19歳のときに約300万円でトラックマンを購入して日本ツアー時代から練習のときは常に「トラックマン」を持ってきていた。日本ツアー時代に山下に7番アイアンの飛距離を聞くと「143ヤードです」と1ヤード単位で答えたのが印象的だった。

PGAツアーでは試合中も「トラックマン」が選手の弾道データを計測しており、TRACKMAN社は膨大なデータを持っている。

2024年にその一部のデータとして、PGAツアー、LPGAツアーの番手別平均飛距離（キャリー）が公開された。

そのレポートを見ると、PGAツアーのドライバーの平均飛距離はキャリーで284ヤード。3番ウッドはキャリー249ヤード、5番ウッドは236ヤード。そしてアイアンは5番アイアンで199ヤード、7番アイアンは176ヤード、9番アイアンが152ヤードだった。

7番アイアンの他のデータを見るとスピン量が7124rpm、打ち出し角が16.1度、最高到達点が34ヤード、落下角度が51.1度になっている。

PGAツアーのトップ選手はストロングロフトのアイアンではなく、ロフト角が大きい7番アイアンを使っている。おそらく7番アイアンのロフトは34、35度の選手が多いだろう。

2023年のPGAツアー、DPワールドツアーで計測したデータ。※トラックマンの公式ホームページより引用。

山下美夢有はほぼ平均！スピン量は男子プロより500回転少ない

一方、女子ツアーになると、アマチュアの男性ゴルファーに少し近い数字になっている。

ドライバーはキャリーで223ヤード、3番ウッドは200ヤード。アイアンは5番アイアンでキャリー166ヤード、7番アイアンが143ヤード。7番アイアンのスピン量は6630rpm、打ち出し角18.5度、最高到達点が26ヤード、落下角度が47度だった。男子（PGAツアー）と比較すると打ち出し角は女子の方が高いが、スピン量が500回転ほど少なく、最高到達点は8ヤードほど低い弾道になっている。

女子ツアーのデータを見ると、アマチュアゴルファーの7番アイアンの飛距離がどのくらいなのかとあらためて考えさせられる。

2023年のLPGAツアー、LETツアー（欧州女子ゴルフツアー）で計測したデータ。※トラックマンの公式ホームページより引用。

USGAは男性の約50%が飛距離を過信していると勧告

ちなみに米国で有名なオンラインゴルフコミュニティ「MDG（Metro Detroit Golfers）」の最新調査によると、男性ゴルファーの7番アイアンの平均飛距離はキャリー138ヤード、女性ゴルファーだと100ヤードだと発表した。

今、米国ではUSGA（全米ゴルフ協会）が正しいティーからプレーする「ベストティシステム」を推奨している。USGAによると、男性の約50%、女性の約75%は自分の実力以上の飛距離を過信して、間違ったティからプレーしている可能性があるそうだ。

米国のアマチュアゴルファーで平均138ヤード。日本では150ヤード飛ぶと思っているアマチュアが多いが、実際にはキャリー130ヤード前後、トータル140ヤードくらいが多いのではないだろうか。