プレーヤーの斜め後ろがベストポジション

同伴プレーヤーがティーショットを打つとき、どこに立つのが一番いいのか? 正しい位置が分からず、とりあえずルールに精通していそうなベテランゴルファーのそばに立っておけば間違いない、というゴルファーも多いのではないでしょうか? ところが、そのベテランゴルファーが間違っている場合もあります。

“ショットを見守る位置”については、“ルール”で定められているわけではなく、“マナー”の問題になりますが、同伴プレーヤーに不快な思いをさせないためにも、正しいポジションを覚えておきましょう。

まず、絶対に立ってはいけない場所について。それは、ターゲットラインの後方、及びその周辺です。その理由は、スイングするときに視界に入るからです。

飛球線後方からのほうが、ボールの行方が追いやすいし、「飛球線後方なら視界に入らないんじゃないの?」と思う人もいるようですが、実際にそこに立たれると、けっこう気になります。人によっては、「メチャクチャ気になる」ようで、中にはそこに人がいると激怒するゴルファーも。真後ろはもちろんですが、打つ人が右を向いたときに視界に入る位置には立たないことが大事です。

飛球線後方でも、打つ人と離れていればいいと考えて、バックティーのティーイングエリアなど、後方のティーイングエリアで素振りをしている人を見かけますが、これは言語道断。いくら離れていても、視界に入るものなのです。

では、どこに立てばいいのか。ベストポジションは、打つ人の斜め後ろ。ここに立っておけば、視界に入らないし、ボールの行方を追うこともできます。キャディー付きのラウンドの際、確かめてもらえれば分かると思いますが、キャディーさんは基本的にこの位置に立っています。

なお、打つ人の正面側でも、少し下がった位置なら(正面斜め後方)構わないという人もいますが、ゴルファーによってはこの位置に立たれると気になるという人もいます。できればゴルファーの後ろに立ったほうがいいでしょう。

もう一つ、気を付けなければいけないのは、影が打つ人の視界に入らないようにすることです。打つ人本人の影は諦めるしかありませんが、他人の影がゆらゆらしていると集中力が削がれます。影が差し込む場合は、十分な距離を取るか、位置を少しずらすようにしましょう。

また、プレーをしている人以外は、できるだけかたまって立つようにすること。それと、アドレスに入ってから打ち終わるまでは、決して音を立てないことと、絶対に動かないことも大事です。

もし、アナタがショットをする側で、同伴競技者の立つ位置が気になる場合は、遠慮なくそのことを伝えましょう。ただし、怒りをぶつけるのではなく、極めて穏やかな口調で伝えてください。

「すみませんが、少しこちら側にズレてもらえますか?」と言えば、相手も気分を害することなくその要求に応えてくれると思います。

先述したように、プレーヤーの立つ位置に関してはルール違反で罰せられることはありませんが、ゴルフをする上では大事なマナー。しっかり頭に入れておきましょう。

文・真鍋雅彦
1957年、大阪生まれ。日本大学芸術学部卒業後、ベースボール・マガジン社に入社。
1986年に退社し、フリーライターとしてナンバー、週刊ベースボール、ラグビーマガジン、近代柔道などで執筆。
ゴルフは、1986年からALBAのライターとして制作に関わり、その後、週刊パーゴルフ、週刊ゴルフダイジェストなどでも執筆。現在はゴルフ雑誌、新聞などで記事を執筆するほか、ゴルフ書籍の制作にも携わっている。