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ドライバーからウェッジまでスコアにつながるシャフト選びが知りたい!【ダグ三瓶】

2025/09/07 ゴルフサプリ編集部

コースでスコアに役立つクラブ選び。今回は各クラブのシャフトについて、「いいスコアを出す」を目標に教えてもらった。

ヘッドスピードによるシャフト選びは目安でしかない

みなさん、シャフトの硬さは、どのように考えていますか?
硬い方が良いのか?柔らかい方が良いのか?いろいろとご意見があると思います。
当方の中では、どちらというのではなく、やはり、タイミングが合うものが良いと考えています。
硬い方がタイミングを取りやすい方、柔らかい方が良い方、人それぞれですので、どちらかでなければダメ、というものではないと考えていただけると嬉しいです。
ただし、硬い、柔らかいによって傾向がありますし、メリットデメリットもありますので、そのあたりを考慮していただき、セッティングを考えて行くのが良いでしょう。

一般的に言われている、ヘッドスピードによる診断も偏りすぎてしまっては本当にタイミングの取りやすいスペックに到達するのが難しくなってしまいます。
あくまでもヘッドスピードは目安でしかなく、速いから硬くしなくてはいけない、遅いから柔らかくしなければいけないというものありません。
ヘッドスピードが速い人でも、柔らかい方がタイミングを取りやすい方もたくさん見てきましたし、ヘッドスピードが遅い人でも、硬い方が合いやすいという方もいらっしゃいます。

実は、この硬く感じる、柔らかく感じるも主観であって、人それぞれです。
ある人が硬いと言っていたものも、自分が打ってみると柔らかく感じることもありますし、その逆も大いにあり得ると考えてください。

力みやすい人は柔らかいシャフトがいい?

では、人は、「硬い」と感じるとどうなるでしょう?
「硬い」ものはしならせたいという気持ちが無意識に働き、どうしても力が入る方が多いです。
「ゴルフクラブのシャフトとは、必ずしなるもの」と人にはインプットされていると考えています。なので、硬いものを渡すと、自然にしならせたい、となるのでしょう。
そのしならせたい量はもちろん人によるところですが、「硬い」と感じると、負荷をかけたくなると理解していただけると嬉しいです。そのため、力みやすい人ほど、柔らかくした方が結果が良い、ということもあり得ます。

一方で「柔らかい」と感じるとどうしようとするか?です。
今度は逆に、そーっと打とうとするでしょう。また、しなり戻りのタイミングを計ることをするようになります。つまりは、スピードを減速して合わせて行こうとすると考えています。


シャフトは硬さというよりタイミングが取りやすいものがいい。

ただし、これもしなる方向によって変わってきます。当方がシャフトのしなりの測定に活用している「ShaftWave」で見るとよくわかるのですが、シャフトをしならせる量や、シャフトをしならせる方向は、千差万別、人それぞれです。そのしならせる方向によって、同じシャフトでも硬く感じたり、柔らかく感じたりするというように考えています。
自分がしならせたい方向にシャフトがしなってくれると心地よく振ることができるので、柔らかくても硬くてもミートすることができる一方、自分がしならせたい方向にしならないシャフトを使うと、ミートすることが難しくなり、部分分を「硬すぎる」「柔らかすぎる」と感じると考えています。共通して言えることは、自分で思ったように振って、思ったようにしなるシャフトを使用すると、余計なしなりが減るので、全体のしなり量は減ることが多いです。

これを反対に考えて行くと、比較的しならないシャフトの方が、人が意図した方向にしならせやすいともいえると考えています

まとめますと、実は、硬いから振りにくい、柔らかいから振りにくいという単純なお話ではなく、意図した方向にしならないから振りにくいのであって、その際に、例えば、ある人は、手元がしなってほしいのにしならないから「硬い」と感じたり、もう一方の方は、先が走ってほしくないのにしなってしまうように感じたりするので「柔らかい」と感じていると考えています。

これ、実は同じシャフトのことを言っています。
手元の硬い、いわゆる先調子のシャフトを人によっては硬いと感じて、他の人には柔らかいと感じる要因を述べさせていただきました。しならせる方向がクセというのをご理解いただいた上で、では、それをセッティングの中でどのように活用していくか?を検証していってみましょう。

ドライバーからアイアン、ウェッジ(アプローチショット)まで、クラブが変わっても、かなりの方が同じような振り方のクセが出ます。
細かいところで差があるのは間違いないですが、基本的なしならせ方やしならせる方向というのは変わらない方が多いです。そう考えると、やはり、ドライバーからアイアン、ウェッジまで同じ傾向の(同じようにしなる)シャフトにしていくのが良いでしょう。
その中で、使用用途によって硬さや重さなどを変えていくのが良いということになります。では、どのようにセッティングの中で変化をさせていくのが良いでしょう?

ドライバーのシャフトから考えてみよう

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