大洗GCで勝ち、メジャーも制した名手たち

毎年開催コースが変わる「日本女子プロ」で、今年の会場となっている大洗GCで女子ツアーの試合が行われるのは今回が初めてです。

男子ツアーでは過去に「日本オープン」や「ダイヤモンドカップ」が開催されており、その優勝者の顔ぶれと実績を見ると素晴らしいものが残っています。

「ダイヤモンドカップ」もほぼ毎年開催コースが変わる「ローテーション制」を採用しています。
最近でみなさんの記憶に残っている大会としては松山英樹が優勝した2013年でしょうか。

この年プロデビューして2戦目の「つるやオープン」で初優勝すると、大洗でのダイヤモンドカップ」で2勝目。シーズンではトータル5勝して、ツアー史上初のルーキーでの賞金王となりました。

そして改めて説明するまでもありませんが、2021年の「マスターズ」で日本初のメジャー優勝者になりました。

その10年前、2003年大会を制したトッド・ハミルトンは翌年からアメリアPGAツアーに主戦場を移すと、「全英オープン」ではアーニー・エルスとのプレーオフを制して優勝しています。

この2人は大洗で勝ち、メジャータイトルも手にしました、

ジャンボ尾崎、中嶋常幸、伊澤利光も大洗で勝った年に大活躍

古くは1986年の中嶋常幸が、同じ年の「全英オープン」では3日目を終えて1打差の2位。最終日は優勝したグレッグ・ノーマンと最終組で一騎打ちとなりました。
結果は8位だったものの、メジャーに大きく近づいた試合でした。

「マスターズ」で当時の日本人最高成績だった4位の成績を引っさげて大会に臨み、優勝したのが2001年の伊澤利光です。
この年は自身初の賞金王になり、年間獲得賞金2億1793万4583円は、今でも日本男子ツアーの歴代最高額です。

また1996年大会で優勝した尾崎将司は、この年はキャリアハイの年間8勝を挙げました。

このように、そうそうたる人たちがその後やその年に素晴らしい結果を残しています。

3日目の平均スコアは73.6563

6840ヤード(パー72)と長く、ラフもしっかり伸ばされたコースで3日目は過半数の11ホールの平均スコアがオーバーパーでした。
全選手の平均スコアは73.6563で、バーディの172個よりボギーの219個の方が多くなっています。

その難コースでの戦いを制することができれば、「メジャー優勝者」の肩書とともに、将来の活躍への「約束手形」を手にしたことになるかもしれません。

首位で最終日を迎える桑木は18番で2.5メートルのパーパットを残す厳しい状況も「今日一番いいパットができたので、明日もまたいいプレーができると思う」と価値あるパーセーブで3日目を締めました。

2日間ノーボギーだった佐藤は2番でボギーが先行して。この日は3バーディー、3ボギーと出入りが激しくなり「昨日、一昨日と比べて考えることが多くなって、頭がパンクしそうです」と苦笑い。
最終日に向けては「目の前の一打に集中して、結果が優勝となれば最高」と話しました。

年間女王争いでトップを走る佐久間朱莉は6打差の7位も、この日は6バーディ、2ボギーの68と伸ばしたとあって「先にいいスコアで上がって、クラブハウスリーダーになれるようにしたい」と逆転優勝に向け虎視眈々といった感じです。

数ホールで展開が目まぐるしく変わりそうな最終日も目が離せない熱戦が期待できそうです。

(取材・文/森伊知郎)