キャロウェイ「APEX UW」の3代目は初代型シェイプとパフォーマンスアップを約束する新機軸が融合!
ゴルフライター・鶴原弘高の3代目「APEX UW」試打レビュー【PR】
フェアウェイウッドの打ち出し角とスピン量と、ユーティリティの操作性をジョイントさせたクラブとして登場。2022年に初代、翌2023年には2代目が発売されたキャロウェイの「APEX UW」。3代目となる新作は、今も多くのプロに愛用される初代のシェイプやソールデザインを蘇らせつつ、独自の「Ai FACE」を導入するなど新機軸を注ぎ込んだブラッシュアップモデルだ。アマチュアにも期待を抱かせる新しい「APEX UW」を、クラブに造詣の深いゴルフライター・鶴原弘高が試打、その感想を聞いた。
ステップ・ソールデザインになり打ち込むタイプのスイングにも適応
今回の試打は千葉セントラルGCのCコース9番(パー4)を使用。フェアウェイはもちろん、ラフ、傾斜地、バンカーなど想定される2打目のポジションから、状況に合わせてロフトの「APEX UW」を選択しグリーンを狙うショットを打ってもらったのち、ティーイングエリアにも移動して、その実力のほどを吟味してもらった。まずは見た目の印象と打音、打感から聞いてみよう。
「今回のAPEX UWはクラウンがカーボンになり、クラウン部にラインが入りました。当然前2代とは違うわけですが、ヘッドのシェイプ自体は初代とほとんど同じなのでラインは気になりません。2代目にあったフェースがかぶった感じもなくなりアスリート系ゴルファーでも使えそうです。打音も初代に回帰した感じがしました。2代目はちょっとおとなしめの音でしたが、今作は爽快な音で弾き感があります。そのせいかフィーリング面も初代と似た感じがしました」
鶴原が言うように、構えた時にまず目に入るのがヘッドに入ったライン(写真右、ロフトはすべて21度)。クラウンをフェース側と後部に分けるように入っているものでクラウン部がカーボンであることがすぐにわかる。今作ではじめて入ったが、逆にターゲットに対してスクエアに構えやすくなったという意見もあるそうだ。では、打ってみた感想を詳しく語ってもらおう。
「ソール形状も初代を受け継いだステップ・ソールデザインになったので、打ち込むタイプの人も使いやすいと思います。ヘッドのお尻側がキュッとキレ上がって地面に落ちづらいため打ち方の許容範囲が広がりました。
一番ロフトが立った17度で地面からグリーンに止まる球を打つにはドライバーのヘッドスピードで43m/sくらい必要だと思います。ただ、曲がり幅を狭める目的でミニドライバーが流行っているように、横ブレを小さくするには短くてロフトが立っているクラブの方が当てやすく正確性も高まります。そう考えるとミニドライバーより短く、ちょっとロフトのある17度はティショットにちょうどいい。
ポジション的には5番ウッド(以下5W)の代わりかと思いますが、フェアウェイウッドが苦手な人が17度を使うとかなり有効です。5Wも上がりますがティアップして17度を打ったら、距離は5Wと同等でも正確性は「APEX UW」の方が上でしたから。こういうところでAiフェースが効いているんでしょうね。ちょっとくらい打点がズレても大丈夫。右に行った球でも思ったほどは行かず、全球グリーンが狙えるところに止まってくれました。打ち方によって生じる打点の上下差もAiフェースが補正してくれるでしょう」
ソールに採用されているステップ・ソールデザインは初代の「APEX UW」以来の復活で今作でも抜群の抜けのよさを発揮。多くのプロにも支持を受けているという。また、フェースは新たに導入された「Ai APEX FACE」。「ELYTE」シリーズに採用された「Ai 10x FACE」の技術を踏襲しつつ「APEX UW」に特化した仕様で、メインターゲットとなるアスリート系ゴルファーのリアルデータをもとにAiが設計した。
従来のAiフェースより増大したコントロールポイントが、打点ごとに最適なスピンや打ち出し角へと導いてくれるので、鶴原が感じたように、右に逃げ気味の球をホール内にとどめたり、トップ気味の当たりでもボールを上げてくれる。フェースの素材は強度に優れ、反発性能も高いマレージング鋼C300。フォージドフェースカップ構造にすることで、驚異的なボールスピードとバラつきの少ない着弾範囲を両立させた。
ロフト23度の打ちやすさが秀逸。バンカーからも余裕で打てる!
「19度、21度もこれまでのモデルに比べると打ちやすいですが、一番打ちやすいのは23度で、ドライバーのヘッドスピードが40m/sくらいでも打てると思います。ショートウッドに比べると39.5インチとシャフトが短いので、アマチュアでも打ちやすいと感じるクラブになりました。フェアウェイは言わずもがな、ラフや傾斜など、いろいろなライから長い距離ちたい人に23度はちょうどいい。ソールが滑ってくれるので、アゴの高ささえ気をつければクロスバンカーからも余裕で打てます。ストロングロフトの飛び系アイアンの5番あたりが同じくらいのロフトですが、それより使い勝手がいいので救われるゴルファーがすごく多いと思います」
今作も前作同様17度、19度、21度、23度のロフトバリエーションだが、2度刻みのロフト差では距離のピッチが出にくい一面があった。それを解消するべくロフトごとにクラブ長を変え、17度=41.75インチ、19度=41インチ、21度=40.25インチ、23度=39.5インチと、番手間で0.75インチずつ長さを変えている。これにより飛距離差が明確になるとともに、番手が下がるほど打ちやすくなる効果も得られた。だが、短くなったぶん飛距離不足の心配はないのか?
「飛距離は十分出ていました。17度ならキャリーで210ヤードくらい。23度では190ヤードくらい飛びそうです。僕が「APEX UW」使うとしたら、飛距離差を出したいので2度ピッチではなく4度ピッチにしますが、その場合17度と21度にするか、19度と23度にするかで迷いますね。17度を入れるなら5Wを抜き、5Wを残すなら19度と23度の組み合わせですかね。アイアンは5番から入れていますが、それを抜いてUTを入れたいと思っているんです。
でも、なかなかいい顔でロフトが寝たUTがない。その点、「APEX UW」はロフトが寝てフェースが見えてきても真っすぐにしか向きません。23度でもフェースが左を向かず、めちゃくちゃ構えやすいので有力な候補の一つ。ちょっとバルジがあって、よりオーセンティックというかアスリート向けになっているので、そんな見た目を好む人にはいいでしょうね」
同じUTでも球を上げて止められるモデルがほしいのか、前に飛んでくれるものがいいのか人によって違うため選び方が難しいが「間違いなく言えるのは、きれいな顔のUTがほしい人や、一般的なUTよりも見た目の安心感がほしい人にはすごくいい」と鶴原。クラシックな雰囲気ながらヘッド自体の大きさがあるので安心感があるという。
「アベレージゴルファーが「APEX UW」を使いたいと思ったら、当てやすい23度から入るといいでしょう。ショートウッドはヘッドが平たくソール幅もあるので払い打たないといけませんが、「APEX UW」なら払い打ちはもちろん上からでも打てますからね。シャフトも70グラム台で硬すぎることもないのでアマチュアにも振りやすい。ドライバーのシャフト重量が50グラム台になっていて、フェアウェイウッドはそのまま。その下のクラブと考えるとちょうどいいはずです」
テクノロジーを盛り込んだ「APEX」シリーズの一翼を担う「APEX UW」。「Ai APEX FACE」が導入されたことで、ボールが上がりやすく誰でも最適弾道になるクラブにリボーンした。さまざまな状況でも対応できる、まさにユーティリティなモデルといえそうだ。
「APEX UT」シリーズは3モデル展開
今回、詳しく試打レビューした「APEX UW」は、2025年9月19日に発売された「APEX UT」シリーズのうちのひとつ。「APEX UT」シリーズには、「APEX UW」以外に「APEX Ti スーパーハイブリッド」「APEX UTアイアン」の2モデルがラインナップされている。
※「APEX UTアイアン」(2025年11月発売予定)
キャロウェイゴルフ公式HP
https://www.callawaygolf.jp/2025apexut
鶴原弘高
つるはら・ひろたか 1974年生まれ、大阪府出身。ゴルフライター兼編集者。クラブの試打はもちろん、コース紹介やゴルフトレンドにまつわる情報発信者としても幅広く活動中。YouTubeチャンネル:『A1 GOLF CLUB』(https://www.youtube.com/@A1_GC) Instagram:@tsuruhara_hirotaka
「APEX UW」の3代目はどんなクラブ? 初代、2代目との違いを石井良介が比較試打!
2023年モデルから約2年を経てリニューアルがなされたキャロウェイの「APEX UW」。2022年1月発売の初代から数えると今作は第3...
3代目「APEX UW」を男子ツアーで発見! 名器と呼ばれる初代の正統進化ヘッドをプロたちはどう評価した!?
今週、北海道で開催される男子ツアー「ISPS HANDA 夏に爆発どれだけバーディー取れんるんだトーナメント」の会場で、キャロウ...
キャロウェイ「オーパス SP ウェッジ」は本当にスピン特化? 8種類のボールで徹底検証!
デビューから1年、キャロウェイのオーパスウェッジのニューモデルが、さらなる進化を遂げて登場。その名も「OPUS SP」(以下...
キャロウェイが渋谷に次世代型パフォーマンスセンターをオープン! “悩める鹿又芳典”がSHIBUYAへ!
キャロウェイの最先端フィッティングを受けられる「キャロウェイ パフォーマンスセンター」が東京・渋谷にオープン。以前、東...