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ロフト25度のユーティリティを入れるとしたら、どんなセッティングにするのがいい?

吉本巧のゴルフギア教室 第85回

2025/09/20 ゴルフサプリ編集部

クラブセッティングは「安心して打てるクラブ」を中心に組み立てるのが良いと考えるプロコーチ・吉本巧。仮に、そのクラブが25度のユーティリティだったとしたら、どんなセッティングになるのだろうか。詳しく解説してもらおう。

飛距離最優先。番手の数字順やロフトピッチにはこだわらずに組む

前回はクラブセットに25度、もしくはその前後のロフトのユーティリティ(以下UT)を入れよう、というお話をしました。25度のUTは多くのアマチュアゴルファーにとって安心・確実なクラブで、入れておかないと損をするからですが、今回はその内容を受け、25度のUTを中心にしたクラブセッティングの仕方をお伝えします。
クラブをセッティングする場合、アイアンやドライバーから決めていく人が多いですが、私は使い勝手がよく、安心してショットを打てるクラブを中心に組むのがいいと考えるからです。

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もちろんみんながみんな25度のUTを持っているわけではないので、この前後のロフトや22度のUTが安心・確実なクラブなら、それを基準にしてOKです。ただ、いずれにしてもクラブセッティングには番手による飛距離の目安が不可欠です。距離的にはフルショットする機会が多い150~200ヤードですが、この範囲の距離をできるだけ正確に打てて、かつ使い勝手がいいクラブを基準にしてください。ここでは25度のUTで170ヤード打てる場合を例に話を進めます。

25度のUTで170ヤード打てるなら、その前後10ヤード刻みで番手を決めます。まず下の番手からいくと160ヤード打てる番手は何か? アイアンなら5、6番かもしれませんが、それが難しければUT、例えば25度に3度プラスした28度のUTでも構いません。UTのロフトは番手を下げるにしろ上げるにしろ3度刻みを目安にしてください。

クラブが何であれポイントは飛距離で、25度からマイナス10ヤード打てる番手を入れることが大事。ここでは25度のUTの下は5番アイアンで160ヤード、さらにその下は6番アイアン=150ヤード、7番=140ヤードという順になります。そうすると5番からピッチングウェッジ(以下PW)までアイアンは6本。仮に160ヤードに28度のUTが入ったとしても組み方は同じで、その場合5番アイアンが不要になる人もいます。

25度UTより下の番手構成の一例

25度UT/170ヤード→基準
5I/160ヤード
6I/150ヤード
7I/140ヤード
8I/130ヤード
9I/120ヤード
PW/110ヤード

25度以下の番手が決まったら次は上の番手を決めていきます。まず180ヤード打てる番手は何番か? こちらも高い確率で180ヤード打てることが優先事項なので、それが叶う番手ならば何でも構いません。例えば25度からマイナス3度ロフトで22度のUTでもいいし、それが厳しければ19度でもいい。それが無理なら7番、5番、4番ウッドでも構いません。下の番手を決めた時と同様で、鉄則は打てない距離をなくすこと。番手間で10ヤード以上のギャップができなければロフトのピッチにこだわる必要もなし。飛距離ありきで番手を選んでください。

次は同じ要領で190ヤード打てる番手を探します。UTなら19度くらいかと思いますが、そもそもロフトが10度台になるとUTはいきなり難しくなるので7~4番ウッドくらいのフェアウェイウッドを入れるのがいいと思います。とにかく200ヤードまでは10ヤード刻みで打てるようにセットアップすることが大事。前述したように200ヤードまでの距離を打つことが一番多いからです。

最後に200ヤード打つ番手です。ここまでくると5~3番のフェアウェイウッドになる人が多いかもしれませんが、もちろんそれで問題ありません。ちなみに200ヤード以上の距離については、それほどシビアにならなくて大丈夫です。もちろん正確であるに越したことはありませんが、プロでもアイアン並みの距離感を出すのは難しいクラブだからです。ロフト25度のUTを中心にセッティングすると180ヤードは22度のUT、190ヤードは7番ウッド、200ヤードは4番ウッドになります。

25度UTより上の番手構成の一例

25度UT/170ヤード→基準
22度UT/180ヤード
7W/190ヤード
4W/200ヤード

いうまでもなく、ゴルフは打てない距離が少なくなるほどスコアが作りやすくなります。特に150~200ヤードの距離をカバーできるとスコアメイクが楽になるので、このレンジの距離を打てるクラブを中心にセットアップを考えてみてください。繰り返しますが、数字やロフトの順にクラブを並べる必要はありません。10ヤード刻みの飛距離優先で構成することをお忘れなく。


吉本巧
よしもと・たくみ ゴルフ修行のため14歳から単身渡米。南フロリダ大在学中は全米を転戦するなど11年間にわたって選手とコーチを経験したのち、日米の20年の経験から吉本理論を構築。プロやアマチュアのスイングコーチをはじめ、フィジカルトレーナー、プロツアーキャディー、メンタルコーチング、クラブフィッティングアドバイザーなども務める。現在は東京・中央区日本橋浜町の「吉本巧ゴルフアカデミー」で指導中。「吉本巧のYouTubeゴルフ大学」も人気。

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