理想の弾道が打てる2025最新シャフト4モデル! 関雅史の試打インプレッション
「SPEEDER NX GOLD」「TOUR AD FI」「ATTAS SPEED」「N.S.PRO MODUS3 HYBRID HL」【PR】
ゴルファーにはそれぞれ振りやすいタイミングというのがある。そこで重要な役割を果たすのがシャフトだ。適したキックポイントや特性を選べば、スイングの安定だけでなく、方向性や飛距離の向上も得られる。だが、それ以外にも高弾道や強弾道など、理想の弾道を得るうえでもシャフトの性能は大きく影響する。イメージ通りの球が打てていない、そんな人は最新シャフト4モデルを試してみてはいかが?
取材協力/ロッテ葛西ゴルフ
※ゴルフトゥデイ本誌No.640 P53〜55より
【1】藤倉コンポジット「SPEEDER NX GOLD」中間から先端が走るが叩ける安定感あり!
「スピーダー NX」史上 最高の高初速・強弾道を実現
「スピーダー NX ゴールド」は、同シリーズの「NXグリーン」の後継モデルとして開発された最新モデル。中調子だが、手元の曲げ剛性がほんの少し抑制されており、切り返しでしなってタメを作りやすい。人によっては元調子にも感じられ、幅広いゴルファーにマッチするのが特徴のひとつ。
切り返しからは、シャフト中間から先端がしなり、加速感を伴ったインパクトを実現し、使用中のツアープロの中には「シャフトが走る」と表現するプロもいる。これに対して試打をした関雅史は、「ヘッドを押してくれる感じが強い。ピーキーな走り方じゃないから叩けます」と表現。これはネジれ剛性を高めた中間から先端にかけての、挙動の安定性の高さによるものだ。
「インパクト前に力をポンと解放してくれる」【関雅史プロ 試打インプレッション】
先端がしっかりしていて、中間から手元にしなりを感じます。シャフトがつぶれている時間が長く、インパクトの時に力をポンッと解放してくれるのでタメを作らせてくれるシャフトです。適していると思うのは、左のミスを嫌がる人と叩ける人でスピンを減らしたい人ですね。
【2】グラファイトデザイン「TOUR AD FI」インパクトで押し負けず、ミスヒットもグッと抑えて操作感ある強弾道が打てる!
松山英樹も気に入った先端の動きを抑えた新形状
「TOUR AD FI」(以下FI)の特徴はシャフト先端を太くし、余計な動きを抑えた新形状。これによって、強く振れるからヘッドスピードを出せる。ツアープロからは「つかまりすぎず、右に抜けることもないから、結果的に飛ばせる」と評価する声が多い。
現在、賞金ランキング1位の生源寺龍憲は「球が強くなると同時にネジれにくい」と、試合に投入し、即優勝。同様に坂本雄介も球がネジれにくいから「ストレートドロー、フェードが打ちやすくなってゴルフが簡単になった」と話す。
松山英樹も「FI」を試しており、振り心地が愛用する「TOUR AD DI」と似ていることと、緑のカラーデザインを“めちゃくちゃ”気に入ったという理由からスリーブ付きの
「FI」をキャディバッグに入れているという。
「インパクトで押し込んで、ボールの芯まで力が伝わる」【関雅史プロ 試打インプレッション】
手元寄りの中調子ですが、手元側にしっかり感はあるのでクラブのコントロール性が失われません。ダウンスイングの軌道が安定しない人でも、ミスヒットでもグッと抑えてくれる強靭さがあり、インパクトで押し負けることがなく、かつ叩けるシャフトです。
【3】日本シャフト「N.S.PRO MODUS3 HYBRID HL」HS43m/s以下のセミアスリートが欲した方向安定性と高弾道
だったら、シャフト先端をしなるようにしちゃえば?
ヘッドスピードが速い、いわゆるハードヒッターに分類される米ツアーの選手たちからの「方向安定性と操作性、さらにはハイブリッドらしい高弾道で飛ばせるシャフトが欲
しい」という、無理難題とも言えるフィードバックから生まれたハイブリッド専用の「N.S.PRO MODUS3 HYBRID」(以下モーダススリーハイブリッド)。
超軽量スチールの上にカーボンを積層させたこのシャフトは、2020年の発売以来、多くのツアープロやアスリートゴルファーに愛用されている。だが、前述したようなニーズは、ヘッドスピード43m/s以下のセミアスリートゴルファーにもあった。そして、そうしたゴルファーからは「Sでもハード」という声が少なくなかった。
そこで開発されたのが「モーダススリーハイブリッドHL」だ。基本設計をベースにカーボン積層をゼロから見直すことで、従来の重量90g台の適度な重さ、高剛性と優れた再現性は損なわないままに、ヘッドスピード43m/s以下のゴルファーがしなりを感じられるナチュラルな曲線を描く剛性分布にたどり着いた。
これによって、「モーダススリーハイブリッド」本来の特徴である安定性や操作性を確保しながら、シャフト先端のしなりによって高打ち出し・高弾道が得られるハイブリッド専用シャフトとなっている。
中間から先端がしなって打ち出しが1~1.5度上がる【関雅史プロ 試打インプレッション】
「モーダススリーハイブリッド」のフレックスSやツアーSよりも、シャフト先端が少し動きます。また、シャフト全体にしなり感があって、シャフトが大きく動くようなフィーリングがあります。この点から、タイミングが取りやすいと感じる人が多いでしょう。打ち出し角度は1~1.5度上がり、ハイブリッドらしい高弾道が得られます。
もう少し打ち出しを高くしたいけど、剛性が低く頼りないシャフトじゃ困る、というセミアスリートにとっては、これしかないというシャフトです。
【4】「ATTAS SPEED」軽さとしなやかさでキャリーを稼げる高弾道が打てる
もうひと伸び! を叶えるスピードが得られるシャフト【関雅史プロ 試打インプレッション】
「ATTAS SPEED」は、シャフト重量30g台の超軽量シャフト。フレックス表記は「F -1」「F -2」で羽を意味するFeatherのFで表記されている。
コンセプトはいたってシンプル。スピードが得られる軽さに、しなやかなしなりを実現する緩やかな剛性分布、スイングやインパクトの安定感を損なうことのない強度、これらを上手に複合させること。
これらを見事に実現し、ヘッドスピードを向上させ高初速・高打ち出しが得られるシャフトに仕上がっている。
シャフトが自然にスピードを上げてくれる【関雅史プロ 試打インプレッション】
シャフトの軽さとしなやかさで、ヘッドスピードが上がります。そしてヘッドを返す動きがありますが、本来この動きは上がりにくさにつな がるはず。ですが、このシャフトはボールを上げてくれます。軽量で高初速・高弾道を実現する珍しいシャフトです。
試打解説:関雅史
PGAティーチングプロA級。ゴルフスタジオ「ゴルフフィールズ( 東京都)」主宰。レッスンに留まらず、ギアにも精通したカリスマフィッター&レッスンプロ。「QPちゃん」の愛称で親しまれ、様々なゴルフメディアで活躍中。