最新ゴルフクラブの試打会を100倍楽しむ方法! マイクラブを基準に比べてみよう
鹿又芳典の“推しクラブ” こぼれ話 第84回
全国の練習場やコースなどで開催されている試打会。参加したことがない人は、どういうギアが打てるのか、どんなメリットがあるのか、今イチ分からないかもしれない。業界をより盛り上げるためにメーカー合同の試打会を毎年、開催しているカリスマフィッターの鹿又さんが、試打会の楽しみ方をアドバイス!
試打会なら同一条件で異なるクラブを打ち比べられる
手前味噌ですが、ボクが始めてからもう15年くらいたちますが、メーカー合同の試打会を開催する理由からお話ししつつ、その魅力や楽しみ方を述べていきましょう。
ボクが試打のお仕事をしていても思うことですが、日が変わると感じ方も少し変わる、ということがあります。なので、できるだけ同一条件で、異なるスペックやモデルを比較できる場を提供したい、というのが一つです。
もう一つは、ゴルフクラブってスペックを見るのも楽しいんですけど、実際に手に取って振ってみて分かる部分というのも大きいもの。そうやってクラブを振ってもらえる機会をたくさん作りたい。
この2つが大きな目的です。試打会を楽しむには、自分の感覚で確認することが大事だと思います。
自分の感覚を大事にしつつ、マイクラブを比較対象にする
試打会にもいろんなタイプがあります。単独のメーカーが催している試打会もあれば、メディアが主催する合同試打会もあり。それぞれの試打会の内容によって、楽しみ方や目的は変わると思います。
ただ、どちらの試打会でも変わらないことがあります。それは何かというと「自分の感覚を大事にしてほしい」ということと「比較対象を自分のクラブにしてほしい」ということ。
ナゼ、自分のクラブを比較対象にするといいかというと、一番使っているし、良い状態も悪い状態も自分の中にデータとして持っているから。それに対して「一番悪い状態を底上げするのか」とか「一番良い状態をさらにUPさせるのか」という視点でギアを探していけるので、その日の調子に左右されにくいんです。
“結果至上主義”でクラブを探すのもアリ
たとえばアメリカでフィッティングを受けると、基本的には、クラブを替えるときに「結果が変わらなければ替える意味がない」というのが大前提で、自分の感覚っていうのがほぼ無視されます。結果至上主義的なフィッティングや提案をされることが多いんですが、コレも正解だと思うんです。
仮に「今までよりも飛ぶクラブを探そう」というのであれば「振りやすい・振りにくい」といった感覚は無視して、今ある自分のクラブよりもとにかく結果が出るモノ、つまり、良いパフォーマンスをさらに上げるモノを探す目的で試打会に参加するといいでしょう。
自分の中で、何かしらの“目的”を持って試打会に参加してもらうことが、楽しむ何よりの方法だと思います。先に述べたような結果にこだわって探すのか、フィーリングも含めて結果を求めるのか。または「新しく出たギアを打ちたい」っていうのも大事な“目的”だし、メーカーの担当者とコミュニケーションをして「情報を収集しに行こう」っていうのも“目的”だと思います。
生きた情報が得られる交流の場でもある
ボクが主催する合同試打会には、30社前後のメーカーが参加します。そして、お客さん同士、お客さんとメーカーさん、メーカーさん同士というカタチで意見交換をしながら、リアルな情報を収集できる場として活用してもらえることが、ボクとしてはスゴく嬉しいところです。
そうしてもらうために、参加を自由にしているし、参加を無料にしています。アンケートに協力してもらい、そのアンケートの答えをメーカーに戻して、協力してくれた人にはメーカーから協賛してもらったノベルティが渡るようにしたり。というように、そこにいる全員が何かを得られるようにできればいいなと思っています。ぜひ皆さん、参加してくださいね!
鹿又芳典 主催大試打会のお知らせ
20社以上のメーカーが参加決定!
第4回 鹿又芳典 大試打会 in 関西
日時:10/12(日) 10:00~17:00(参加無料)
会場:ポートアイランドゴルフ俱楽部(兵庫県神戸市)
第17回 ゴルフショップマジック大試打会
日時:11/8(土) 10:00~17:00(入場無料)
会場:ジャパンゴルフスクール(千葉県千葉市)
鹿又芳典
かのまた・よしのり 1968年生まれ。年間試打数2000本超え。全てのクラブに精通するクラフトマン。豊かな知識と評価の的確さで引っ張りだこ。ゴルフショップマジック代表。
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