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菅楓華 アメリカ進出へ向けて大きな意味を持つ初優勝!【 ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン】
シーズン序盤、何度も優勝争いした菅がついに勝った!(写真は「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」撮影/Getty Images)
日本女子ツアー「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」最終日(28日、宮城・利府GC)は2打差の10位からスタートした菅楓華が8バーディ、1ボギーの65で回り通算9アンダーまで伸ばして逆転で初優勝した。「ビッグスコアを出そうと思って」スタートした最終日にその通りの結果を出したことは、近い将来のアメリカ進出へ向けて大きな意味を持つものだ。
開幕から3戦連続で最終日最終組
菅は2年目の今シーズン、開幕戦の「ダイキンオーキッド」から3戦連続で最終日最終組で回り、4試合続けてトップ10入りしました。
首位から2打差以内に15人がひしめく大混戦だったこの日は最終組の三つ前からスタート。
1番から3連続バーディを奪うなど前半を31で折り返すと、上がりの17、18番も連続バーディでフィニッシュし、2位に2打差をつけて嬉しい初優勝を挙げました。
「ビッグスコアを出そうと思ってスタートした」
試合後の表彰式では「(2打は)詰められる差だったので、ビッグスコアを出そうと思って強気でスタートしました」との決意を持って臨んでいたことを話していました。
この強い気持ちと、それを実行することは近い将来のアメリカ進出へ向けて不可欠なことだといえます。
この日の65は、今シーズンの優勝者の最終日のスコアとしては、「ヨネックス」の高野愛姫と「大東建託」の渡邊彩香の64に次ぐいいものでした。
アメリカLPGAツアーでは最終日60台が優勝への必須条件となる
ちなみに今シーズンのアメリカLPGAツアーでは、マッチプレーとチーム戦を除く、個人のストロークプレーで争われた22試合で、優勝者のスコアが最終日70台だったのは5試合だけでした。
そのうち4試合は西郷真央が優勝した「シェブロン選手権」。山下美夢有が優勝した「AIG全英女子オープン」などメジャー(最終日のスコアは西郷が74。山下は70)だったので、メジャー以外では1試合だけでした。
日本勢が優勝した試合の最終日のスコアを見ても竹田麗央が64。
岩井千怜と明愛は共に66をマークするなど、最終日は60台を出して伸ばさないと勝てないことが明確になっています。
渋野日向子と回り「私もアメリカに行きたい」
5月に20歳になった菅は目標について聞かれると「小さい頃から、30歳までに賞金女王になるっていうのを思っていて、まずは日本のツアーで1勝すること。それから海外のメジャーにも参加したいなと思っていました」と話しましたが、初優勝を達成したことで上方修正されそうです。
今年3月の「Vポイント×SMBC」2日目には渋野日向子と同組で回る機会がありました。
その際には「アメリカではいい経験ができると言ってくださった。私もアメリカに行きたい気持ちがあるので、良い言葉をもらいました」という会話があったと話していました。
この時の菅は、ポイントランキング63位だったルーキーシーズンを経て、QTランキング20位で臨んだシーズンの2試合目、という状況でした。
それが今はトップ10入りが12回で堂々の1位。ポイントランキングも3位に上がって日本女子ツアーを代表する選手のひとりとなったと言えます。
それだけにアメリカ進出はより現実的な目標となっていることでしょう。
アメリカに進出した時に勝つための絶対条件である、最終日に60台を出すことを実践して、勝ったことができたのは大きな意味があるのです。
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その「ゼクシオ」を製造する住友ゴム工業が特別協賛となり、名称にもダンロップが入る大会での初優勝は、今後の飛躍へのきっかけになりそうです。
(文/森伊知郎)
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