ボールの一部でもグリーンに触れていれば、グリーン上のボールに
ほとんどのコースでは、グリーンの周りにカラーといわれる部分があります。コースにもよりますが、カラーはグリーンを取り囲むように設けられており、芝の長さはフェアウェイよりも少し短く、グリーンよりも少し長くなっているというのが一般的です。
余談ですが、カラーのスペルは「collar」で、“襟(えり)”の意味。グリーンと色が違うからカラー(color)というのではないですよ。
さて、なぜカラーがあるかというと、そもそもはゴルファーを救済するためだったとか。せっかくグリーンに着弾したボールが、コロコロ転がってグリーンの外に出てしまったら可哀想ということで、設けられたといわれています。
よく問題になるのは、カラーはグリーンの一部かどうかということ。コースによってはカラーの芝がきれいに刈られていて、「ほぼグリーンじゃん」と思ってしまうところもありますからね。
しかしルール上、カラーはグリーンではありません。つまり、カラーは、その外側にあるラフやフェアウェイと同じ扱い。なので、「(グリーンに)乗ったも同然」と思っても、グリーン上のようにマークしてボールを拾い上げることはできないし、どんなにボールに泥が付いていてもそのまま打つしかありません。もし、うっかり拾い上げたりしたら、1罰打になるのでご注意を。
一方、カラーにあるボールは、グリーンではないのでクラブの制約はありません。コースによってはローカルルールで、「グリーン上ではパター以外のクラブの使用をお控えください」としているところもありますが、カラーからはどんなクラブを使ってもOKです。
さて、難しいのはここからです。ボールがグリーンとカラーの境目に止まっている場合、グリーン上にあるものと考えるのか、それともカラーにあるものとするのか。
先ほどもいったように、グリーンよりカラーの芝の方が少し長いので、グリーンにあるボールがカラーの芝に寄りかかっているというケースをよく見かけます。
正解は、境目にあるボールはグリーン上にあるものとして認められます。
このことはルールブックにも明記されていて、【球が「ジェネラルエリア」と4つの「特定のコースエリア」(ティーイングエリア、バンカー、ペナルティーエリア、パッティンググリーン)のいずれかの、両方にまたがる形で止まっている場合、その球はその「特定のコースエリア」にあるものとして扱う(規則2.2c)】となっています。
両方にまたがっている、もっといえば一部でもグリーンに触れていればグリーン上にあることになるのです。
だから、マークさえすれば、ボールを拾い上げても、汚れを拭き取ってもOK。ただし、ボールはきちんと元の状態に戻しましょうね。
文・真鍋雅彦
1957年、大阪生まれ。日本大学芸術学部卒業後、ベースボール・マガジン社に入社。
1986年に退社し、フリーライターとしてナンバー、週刊ベースボール、ラグビーマガジン、近代柔道などで執筆。
ゴルフは、1986年からALBAのライターとして制作に関わり、その後、週刊パーゴルフ、週刊ゴルフダイジェストなどでも執筆。現在はゴルフ雑誌、新聞などで記事を執筆するほか、ゴルフ書籍の制作にも携わっている。




