スライサーは迷わず左サイドを狙え! 右ドッグレッグのティショットの狙いどころ
もう少しでシングルがシングルプレーヤーになった話
右ドッグレッグは一見スライサーにとって打ちやすそうですが、実際は曲がり幅が大きくなり致命的なミスにつながりやすいホールです。安全に攻めるにはどこを狙うか、どのクラブで打つかをはっきり決めることが大切です。今回はスライサーが右ドッグレックのホールでティショットを安全に打つためのポイントを整理します。
右ドッグレッグでスライサーはどうティショットを打つ?
先日、こんな話になりました。ゴルフ友達から「持ち球がスライスだけど右ドッグレッグのティショットが上手く打てない。コースなりにスライスを打てばOKと思っているのに、想定よりも右に飛び出して林やOBになってしまうことが多い。スライサーはどこを狙ってどう打てばティショットを安全に打てるの?」と聞かれました。
私は「右ドッグレッグの攻め方の基本は最短距離の右サイドではなく、安全な左サイド。それはスライサーでもドローヒッターでも同じだよ。ショートカット狙いでドッグレッグの曲がり角に届かなかったり、右の林に入れてしまうとセカンドショットがグリーン方向を狙えなくなり、スコアをロスする原因になってしまう」と答えました。ゴルフ友達から「左サイド狙いで突き抜けて林に入らないの?」とさらに聞かれました。私は「スライスせずに真っすぐ飛んで突き抜けてしまうなら、突き抜けない距離の番手を持てばOKだよ」と答えました。
みなさんの中で、持ち球がスライスの方で右ドッグレッグが苦手という方はいませんか? 右ドッグレッグなので一見スライスが有利に思えますが、実はスライサーにとっては見た目ほど優しくありません。左サイドを狙うとスライスの曲がり幅が強くなったり、ショートカットの意識が強くなると右を向きすぎてしまい、右の林やOBに入れてしまう致命的なミスをしてしまうこともあります。
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右ドッグレッグでどこを狙う?
どうすれば安全にティショットを打てるのかの答えはシンプルで、左を狙うことです。
フェアウェイの左端やラフの境目をターゲットにして打ち出せば、自然なスライス回転でフェアウェイ中央に戻ってくる可能性が高くなります。右方向への曲がりを計算に入れることで、リスクを最小限に抑えられます。
ここで大事なのは左に打ち出す勇気!
右に広がる景色に惑わされず、左サイドにしっかり振り切る意識を持つことで、スライスを味方にできます。ターゲットを具体的に決めるのも有効です。例えば、左ラフにある一本の木の右端、フェアウェイ左側のバンカーなど、自分なりの目印を決めて狙うと方向性が安定しやすくなります。
クラブ選択とティアップの位置を工夫する!
さらに安全性を高めるならクラブ選択の工夫が欠かせません。ドライバーは飛距離を稼げる反面、スライス幅が大きくなりやすいので、5Wやユーティリティを選んでフェアウェイキープを優先するのも賢い選択です。距離が残っても次打でリカバリーできる可能性は高く、OBのリスクを減らす方がスコアに直結します。
また、ドライバーで左サイドを狙いスライスせずに真っすぐ飛んで突き抜けて林に入ってしまう場合にも林に届かない3Wや5Wを選択する必要があります。また補足的な工夫としてティアップの位置もあります。一般的にはティーイングエリアの右サイドにティアップし左を狙うのがセオリーですが、スライサーによっては左サイドにティーアップした方が安心感がある場合もあります。
右サイドだと右の林が視界に入りますが、左サイドなら右の林も気にならずに視界が広くなることもあります。どちらが正解というよりは、自分の目線や心理的な安心感で選べばOKです。大事なのは右を避け、左を意識してスライスを利用するというマネジメントの考え方です。
右ドッグレックはスライサーにとって決して楽なホールではなく、むしろ罠が多いレイアウトです。大切なのは無理にショートカットを狙わない、フェアウェイ左サイドをターゲットにする、リスクを減らすクラブ選択をするという3点です。ティアップ位置も自分が安心して振れる場所を選べばよく、右か左かにこだわる必要はありません。スライスを直そうとするのではなく、あえて利用するマネジメントを身につけることで、安定してフェアウェイをキープできるようになります。
それでは、引き続きアマチュアゴルファー目線で役立つ記事を投稿できればと思っていますので、次回の投稿を楽しみにお待ちください。
もう少しでシングル(ペンネーム)
東京都内在住の40代のサラリーマンゴルファー。2011年にゴルフを始め、現在のJGA/USGAハンディキャップは7.5。2020年にはヘッドスピードアップにチャレンジし、42.4m/sからスタートし、61.0m/sまでアップ。2020年からシングルプレーヤーになる過程を記録するために、ブログ「シングルプレーヤーへの道は遠い?」を運営。
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