バックスイングで右ヒザは正面キープ? 飛距離が伸びるヒザの使い方
飛距離アップレッスン・一問一答 『ゴルフ飛ばしてナンボ!』の小池正次がゴルファーたちの疑問を解消!
飛距離優先型のレッスンで人気の小池正次が、ゴルファーたちの会話に出てくるちょっとした疑問に回答し、飛距離アップをサポートしてくれる新シリーズ。第3回のテーマは「バックスイングで右ヒザがスエーしないためには右ヒザを真正面に向ける? それとも内側に締める?」。右ヒザをどうすれば飛ばしに直結するのかを説明してもらおう。
構成/三代 崇 写真/相田克己 協力/丸山ゴルフセンター
【回答】右ヒザは少しくらい動いてもOKです
右ヒザを無理に止めておくと腰が回りにくく、捻転不足につながる
バックスイングは上体を十分に捻転し、飛ばしのパワーを蓄える動作です。そのためには下半身が緩まないようにすることが大事なポイントです。
右ヒザが右方向に流れてスエーするとカラダの回転軸がブレて、深い捻転が作れなくなってしまいます。
そのためには右ヒザをアドレスの位置にしっかりキープしておくのが基本ですし、スエーしやすい人は右ヒザを内側に締めておく意識を持つのもいいと思います。
でも、これはカラダの柔軟性がある人の場合の話で、カラダが硬くなって肩が回転しにくいオジサン世代のゴルファーにはあまり当てはまりません。
アドレスで右ヒザを真正面に向けて構え、右ヒザの向きを変えないで肩を回転したところでどこまで回せますか?
右ヒザを止めておくと、右股関節がロックされる感じとなります。これでは腰が回転しにくいし、肩も十分に回せないですよね。右ヒザを内側に締めると余計に回らず、どんなに頑張っても肩の回転角度は70度くらいがやっとでしょう。これでは当然ボールを遠くに飛ばせません。
右ヒザを止めていても肩を強引に回そうとすると、右ヒザが耐えられなくなってスエーしてしまうケースも多いのです。つまり我慢しすぎはよくないということです。
右ヒザを45度くらいまで開くか、クローズスタンスに構えるのもOK
バックスイング中の右ヒザには少し余裕を持たせましょう。アドレスで右ヒザを真正面に向けて構えるとすれば、右ヒザが少しくらい(5センチくらい)までなら右に動いてもOKです。ただし右ヒザの高さはキープすることです。
右足の内側がめくれたり、腰が右に流れて右ヒザが伸びたりしてはいけません。上体の捻転をしっかりと受け止めるためにも右足を踏ん張っておくことを前提として、右ヒザのスライドに許容を持たせるのです。
そうすれば右股関節の硬さが取れて腰が回りやすくなり、肩を90度近くまで回転できるようになります。カラダが硬くなった人は肩が回転しやすいように腰も回す意識を持ちましょう。そのためにも右ヒザは無理に止めない、頑張りすぎない。これが答えです。
スタンスは両ツマ先を軽く開いた「逆ハの字」で構えるのが理想ですが、右ツマ先を45度くらいまで開いて構えるのもいいと思います。
最初から右ヒザが少し開いた体勢となるから、右ヒザにゆとりが生まれて右ヒザや腰がスエーしにくい。腰も肩も回りやすく、バックスイングの捻転が深くなって飛ばしのパワーが十分に蓄えられる。いいことずくめなのです。
またスクエアスタンスから右足を少し後ろに引いたクローズスタンスで構えるのも、右ヒザにゆとりが感じられるというメリットがあります。バックスイングで深い捻転を作りやすく、飛ばしに直結する立ち方を自分でアレンジしてみてください。
小池正次
こいけ・しょうじ
1966年12月28日生まれ、北海道出身。JPDA(日本プロドラコン協会)ツアープロ。ドラコン公式記録は370ヤード。2020年からYouTube『ゴルフ飛ばしてなんぼ!』を配信開始し、現在フォロワーは22万人を超える。関東と北海道を拠点に多くのアマチュアをレッスンしている。親切で分かりやすい指導法で人気。2024年5月、丸山ゴルフセンター(千葉県船橋市)にゴルフスタジオ『ゴルフ飛ばしてなんぼ!』をオープン。
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