ヤマハの「RMX DD-2」アイアンが打ちやすい! スコアにつながるやさしいアイアンとはこのモデルことなのか?
【「RMX DD」シリーズ 試打ドキュメント!】
ドライバーの圧倒的な飛びが話題となっているヤマハのニュー「RMX DD」シリーズ。今回は「RMX DD」シリーズのアイアンをプロと一緒に打ってみた!
ヤマハの新しい「RMX DD」。「DD-1」、「DD-2」、2種類あるドライバーは、新構造のカーボンフェースを採用していて、すでに大きな「飛び」が話題となっています。
そして今日、凄いアイアンに出合いました!それは「RMX DD-2」アイアンです!
「高性能」、「打感がいい」と言われる以外に「美しい」、「モノづくりのよさが伝わる」というのが歴代RMXのアイアンが人気の理由。
今回このシリーズには「DD-1 TOURMODEL」、「DD-1」、「DD-2」の3モデルがラインアップされています。
さて、「普通の」アマチュアゴルファーがよりよいスコアでプレーするには、どのモデルを選べばいいか?
「DD-1 TOURMODEL」は美しく、打感は最高ですが、さすがはツアーモデル、スコア90前後の私、アマチュアにはちょっと難しく感じます。そうなると「DD-1」と「DD-2」、どちらを選ぶかの2択となります。
ふたつのモデルを比較してみると
ヘッドの大きさは「DD-1」より「DD-2」のほうが少し大きめ。小さめの「DD-1」からは操作性のよさとシャープさを感じ、「DD-2」からは安心感、ストレート、やさしさ、そして力強さを感じます。
7番アイアンのロフトは「DD-1」31度に対して「DD-2」は28度と3度の差があり、飛距離に関しては1番手弱の違い。これならドライバーヘッドスピ―ドが38~40m/sの私でも7番アイアンで150Yを狙っていけます。
「それならよりカッコよく見えるし『DD-1』かな」と自分がチョイスするモデルを予想していたのですが、実際にラウンドしてみると、その予想が見事に覆されたのです。
ズバリ、圧倒的に「DD-2」がいいのです! ヘッドの大きさは感じるものの、ほかのアイアンと比べなければ気になることもない、つまりラウンド中は何も気になりません。ショットは少々のミスなら関係なく、やさしくグリーンにオンする、または手前のアプローチがやりやすい所に止まってくれる。3モデルを打ち比べながらラウンドして3ホール目ですでに
「お! このアイアンいいかも!」
と思いはじめました。いや、このアイアンいいのです!
それが確信に変わるまで時間はかかりませんでした。決め手は、ラフからのショットです。浅いラフはもちろん、深いラフからでも、このヘッドの大きさはデメリットになりませんでした。芝の抵抗が増えることもなく、ラフをなぎ倒しボールにコンタクト。問題なく、ボールをグリーンへと運んでくれます。あのソール形状の働きかもしれません。
さらにフェースの上のほうに当たった時も弱い球になりませんでした。プロの言葉で言うなら「ポッコン」にならないということでしょうか。とにかく芝の影響を受けず、にグリーンに飛んで行ってくれます。
そして今回装着されていた「N.S.950GH Neo」との相性も抜群。いつもなら少々ハードに感じる「Neo」シリーズでも打ちやすく、好印象でした。ヘッドスピードが落ちてきたシニアの方にもオススメできます。試打する機会がありましたら、ぜひ、この「DD-2」から打ってみてはいかがでしょうか?
アマチュアでは感じ切れない性能の違いをもっと知りたい! そこでGOLF TODAYで試打企画を担当、試打に定評のある高橋良明プロに聞いてみました。
まずは「RMX」アイアンの象徴ともいえる「DD-1 TOURMODEL」。藤田寛之プロ、今平周吾プロなど、トッププロが使うことを念頭において開発された「DDシリーズ」の最高峰アイアンです。ほかのアイアンとは違って金属を軟化させる熱処理により柔らかい打感を達成した「焼きなまし製法」なるものが使われています。
高橋プロによると
「ツアーモデルの名前の通り、コンパクトなヘッドサイズで操作性が抜群です。球のつぶれ感が強いソフトな打感です。インパクトでボールとフェースの接触時間が長いので、球の打ち出しを上下左右へ操作しやすく、スピンコントロール性も抜群です。ダウンブローに打ちやすい形状と重心位置になっています。V字ソールでヘッドの抜けも優れています」と好評価でした。
本格派と飛びが融合した軟鉄アイアンが「DD-1」。
アイアンにはカッコいい形状と操作性に加えてやさしさともう少し飛距離が欲しい! というゴルファーのために開発されたモデルです。
「ツアーモデルに比べて、全体的に少しだけ大きい印象かな。低重心で球が上がりやすいだけでなく、スイートエリアが上下に広くなっています。ヘッドの入射角が浅くても、ダウンブローでもV字ソールとの相乗効果で抜けが良く、弾道の操作性も備えています。ばね系のフェース素材でボール初速が上がり飛距離が得られるだけでなく、軟鉄鍛造のようなソフトな打感も得られます」(高橋プロ)
と、まさにいいとこ取りのアイアンじゃないでしょうか。
やさしいアイアンに頼ってスコアをよくしたい! でもカッコいいモデルが使いたいよね! という人に向け、飛びとやさしさ、加えて打感のよさを究極に融合したのがこのアイアン。
「スイートエリアがフェースの上下左右に広く、どこに当たってもOKです。大きめのサイズですが、オーソドクッスな形状でかまえやすく、フェースの反発力でボール初速が上がって飛距離が出ます。V字ソールで抜けが良く、ヘッドの操作性も持っているので、入射角もフェースローテーションの大小も選ばず、誰でも飛距離と優しさが得られるモデルです」と高橋プロにもかなりの好評価でした。
この3モデルのアイアン、どのモデルもやさしさを感じる秘密はソール形状にもあります。ヤマハはゴルファーのヘッド運動、インパクトロフトのデータを分析。そのデータを元にリーディングエッジを削り、抜ける! 刺さりにくい! 跳ねにくい! 様々なライで爽快な抜け感を生む V字ソールを完成させました。このソールの威力はよりコースで感じられることでしょう。
私のイチ推しは「DD-2」アイアンとなりましたが、「DD-1 TOURMODEL」も「DD-1」も、そのモデルのターゲットとなる人が使えば必ず、打ちやすくグリーンを狙えると思うクラブ。見た目も性能もきっと満足できるクラブになっています。ぜひ試してもらいたいシリーズです。
取材・文/永瀬 笑(ゴルフライター)
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