ロフト21度はUTより7Wがいい! プロも使用者が増加中
取材の合間に編集担当やカメラマンが、スイングの悩みや質問をプロに聞いていることがある。そんなやり取りを公開しちゃいます。今回は高橋良明プロの新兵器の話題です。
高橋:実は、つい先日、新兵器を導入しました。
サプリ:ミニドラ? それともゼロトルクパター?
高橋:どちらもハズレ
サプリ:他に新兵器になりそうなものありましたっけ?
高橋:7番ウッドです
サプリ:7番ウッドと言えば、シェフラーが今年の全米プロを勝った 時に使って話題になったから、マネしたってことですか? 流行りものに手を出すなんて、素人っぽいなぁ。
高橋:シェフラーが7番ウッドを試してみようと思ったきっかけになったのは否定しないけど、その前から気になっていたんです。
サプリ:まあ、「ジェイルバード(パター)」もウインダム・クラークが2023年の全米オープンで優勝したのがきっかけで、今では多くのプロ使うようになっているし、プロも人が使っているクラブが気になるってことですよね。
高橋:まあ、そういうことにしておきましょう。でも、日本の男子ツアーにも7番ウッドユーザーは大勢いるのですよ。ボクが知っているだけでも、阿久津未来也、小齊平優和、比嘉一貴、金子駆大、佐藤大平、池村寛世、久常 涼、平田憲聖、それから、松山英樹もツアー選手権で使っていましたね。
サプリ:そんなにいるんだ! 7番ウッドと言えば非力なゴルファー向けのイメージがあるけれど違うの?
高橋:昔の7番ウッドはそうでした。でも、今の7番ウッドは違っていますね。
サプリ:どう違うの?
高橋:昔の7番ウッドは、今と比べて重心が高かったからスイートスポットの位置も高くなってしまい、縦のギア効果で、バックスピンがかかりやすかった。ヘッドスピードが遅い人にはマッチしたけど、ヘッドスピードが速い人が打つと球が吹き上がっちゃったんです。
サプリ:今は低重心だから問題なくなったってこと?
高橋:そうですね。それに加えてボールも低スピンだから、ユーティリティ形状だと低スピンの強い球は出るけど、ランも出てしまうので、硬いグリーンだと止まりにくい。7番ウッドを使うプロが増えているのは、UTより止まりやすいことが一番の理由ですね。
高橋:それだけじゃなくてUTより7番ウッドの方がヘッドサイズが大きいから、スイートエリアが広いしプログレッションも大きいから、重心角が大きくないモデルを選べば、球が上がりやすいのと同時にヒッカケも出にくいこともメリットです。
サプリ:プロが使えるスピン量だとしたら、アマチュアには低スピンになってしまうのでは?
高橋:それに関しては、ドライバーと同様ですね。7番ウッドもモテルによって、スピンがかかりやすいものもあれば低スピンのものもあります。同一シリーズのドライバーと性格を合わせていることが多いので、まずは同一シリーズのドライバーが低スピンかどうかで判断できます。また、シャロー形状の平べったいヘッドなら十分にスピンがかかりますね。
サプリ:21度のロフトでUTの方が合う人はいないってことですか?
高橋:プロの場合はヘッドスピードが速い人とか、スピンが多い人ってことですが、アマチュアの場合は、長いクラブだと、打点がバラつくとか、ダフリが多くなるという人はUTの方が短いぶんミスが出にくいと思います。
サプリ:その場合、UTを選ぶと球が上がりにくくなるのはしょうがないってことですか?
高橋:「ゼクシオ」とか、「赤オノフ」とか、ブリヂストンの「B3」とかタイトリストの「GT1」と言った、アマチュア向けのシリーズならば、7番ウッドには及ばないもののUTでも高さとスピンが得られるはずです。オススメはやっぱり7番ウッドですけど。
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