18番でいいプレーができるよう体力やゴルフをコントロール
上がり3ホールで崩れる原因はいくつかありますが、一つは体力的に疲れているからです。ゴルフは18ホール。18番ホールまでどうプレーするか考えてやらなければいけないのですが、アマチュアの方は朝から飛ばしすぎます。朝について言うなら、ちょっと抑え気味に「今日はどんな感じかな」という具合に自分の調子を探りながらやるのが基本。調子が悪ければ微調整しながらプレーして18番で完成させるくらいでもいいと思います。調子が悪いからとシャカリキになると体力を浪費しますからね。
崩れるのは体力が落ちて自分のスイングができない状態なのに、頭の中ではいいスイングをしたいと思っているから。ジャンボ尾崎さんは「心・技・体」ならぬ「体・技・心」と言われましたが、まさにそれです。もし、上がり3ホールを迎えて疲れていることを自覚できたなら7割くらいの力でしっかり打ちましょう。ポイントは力を抜かないこと。無理がきくのかきかないのかを自分に問いかけ、自分が頑張れる範囲でスイングするわけです。例えば長めのバンカー越えに遭遇した場合、今は無理だと判断したら1番手大きいクラブを持ってカットに打つ。パワーがあると思ったら攻めるという具合です。もちろん刻んでもOKです。
専門家に言わせると、上がり3ホールでバテてしまう人は栄養が不足しているということです。
ラウンドの途中でアミノ酸を摂ったり、バナナやゼリーなどを食べて栄養補給しておく必要がある。僕はそうやって18ホールもつように自分でコントロールしなさいと言われました。でも、お昼にお酒を飲んでいたらそれも無理。経験がある人もいると思いますが、お酒を飲んでプレーをすると6~7ホール目くらいでエアポケットみたいなのにハマって全くつまらないミスをします。
サングラスや日差しが強い季節の日焼け止めも体力を落とさないためには重要です。サングラスは夏に限りません。疲れを助長する紫外線は結構たくさん出ていますから。
技術的には、前述したように18番でいいゴルフができるように1日の中で自分の体力やゴルフをコントロールすること。と言ってはいるものの、僕も20代の頃はまったく考えていませんでした。その年齢ならイケイケでも何とかなりますからね。30代になり40歳を過ぎてから「考えないと無理かも」と思いはじめました。なので今はスタートホールから18番ホールのことを考えています。
パットは入れにいった結果、寄っているのがベスト
体力が落ちてくると集中力も落ちます。ゴルフはカップにボールを沈めるゲームですから、本来はカップに近づくほど集中しなければいけません。ところがアマチュアの方、特にアベレージゴルファーはOBを打ちたくないあまり、ティショットで集中力がピークになってしまい、グリーンに乗った時には集中力が枯れ果てています。
そのせいもあって「どうせ狙っても入らない」などと言いながら、出たとこ勝負でパットに臨む人もたくさんいますが、僕からしたら「え、入れる気ないの!? カップに入れるゲームなのに何をしにきたの?」って感じ。“それを言っちゃあおしまいよ!”で、たとえ集中力が残っていても、いい結果は望めません。
確かにパットのレッスンでは「カップに近づけろ」と教えられることが多いですが、入れにいった結果寄っているのがベストです。ただ、そこにちょっとしたカン違いがあって「入れにいく=強く打つ」みたいに思っている人が多い。何だかんだ言っても、一番カップに入りやすいのはジャストタッチです。ラインによってはカップの手前側半分以上が入口になる間口の広いパットになるからです。
もちろんグリーンが荒れているから強めに打った方が入る、というのもわかるし、カップの先が上っているか下っているかでも攻め方は変わります。そう考えると、入れに行く要素が7割でコントロール3割くらいがいいのかもしれません。寄せ7割でワンチャン入ったら嬉しいな、って感じですね。
もちろんラインやグリーンのコンディションは毎回変わりますし、そこまで何打かかったかなどの状況も違いますから「2パットでいい」と考える時もあります。入れにいったらヤバいパットは必ずありますから最低限その判断は必要。そのためにもグリーンまで集中力を温存しておきたい。そんなプレーができれば結果的に上がり3ホールで叩かないプレーにつながるのではないかと思います。
石井良介
いしい・りょうすけ。1981年生まれ。『令和の試打職人』として各種メディアに引っ張りだこの人気解説者。PGAティーチングプロA級。You tube「試打ラボしだるTV」が人気。早くからトラックマンを活用したレッスンを開始。高い経験値と分析力で正しいスイング、正しいギアへと導く指導と的確な試打インプレッションに定評がある。




