激スピンで話題のMG5ウェッジ グラインド選びはこれでOK!
テーラーメイドの「MG5ウェッジ」のスピンがスゴイと話題になっている。気になっている人も多いはずだが、実はソールのグラインドが6種類もある。そこで、6種類すべてをプロが試打してグラインドの違いを詳しく解説。
9月5日に発売された、テーラーメイドの「MG5ウェッジ」、前作までの軟鉄鋳造から軟鉄鍛造に生まれ変わり、溝やフェース面ミーリングもアップグレード、優れたスピン性能とソフトな打感が魅力のウェッジだ。
「MG5ウェッジ」を試打した高橋プロによれば、これまでのテーラーメイドのウェッジは三角に近いフェース形状だったものが、ヒール部分の高さが少し増してトップブレードに丸みが出たことで、よりオーソドックスで構えやすい形状になっているという。さらに、インパクトでの球の“乗り感”が強く、しっかりとスピンがかかり、軟鉄鍛造+ノーメッキのフェースのでソフトな打感も魅力だという。これが「MG5ウェッジ」全体の評価だ。
さて、それでは6種類のグラインドの違いを高橋プロに解説してもらおう。
SBグラインド
SBグラインドは、ソール全体にラウンドを付けて、ミッドバウンスでトゥ側、トレーリングエッジ側、ヒール側のラウンドを強くしたソール形状のオールラウンドタイプです。入射角が極端に急とか極端に緩くなければ誰でも使え、フェースの開きやすさも適度に備えています。フェースを開けば、バウンスの効きが強くなるので、バンカーでも使えるオールラウンドタイプです。
LBグラインド
LBグラインドは、ローバウンスに加え、トゥ側、トレーリングエッジ側、ヒール側を大きく削り落として、ソールの平面部分の面積が最も狭いグラインドです。硬いライや薄い芝でもリーディングエッジが浮かず、大きくフェースを開いてもバウンスが邪魔にならないグラインドです。その代わりバウンスの効きは極小なので、浅い入射角でボールをフェースに乗せて運ぶように打つ人向けです。リーディングエッジ部分の面取りで、刺さりやすさを少し抑えています。
HBグラインド
HBグラインドはSBグラインドをベースにソール全体のラウンドの頂点をつぶしてバウンス角を大きくした形状になっています。平面部分が広く、バウンス角も大きいので、基本的には入射角が急な人やバンカーで使いやすいグラインドになります。芝の上に浮いたライでヘッドがくぐり抜けにくくなる効果もあります。
SCグラインド
SCグラインドはトゥ側、トレーリングエッジ側、ヒール側を削り落として、平面部分を三日月型に残したミッドバウンスになります。フェースの開きやすさとバウンスの効きを併せ持ったオールラウンドタイプですが、バウンスの効きはあまり強くないので入射角が急な人が使うと少し刺さりやすくなります。
SXグラインド
SXグラインドはソール全体に緩いラウンドを付け、バウンス角は大きめになっています。刺さりにくくいので、基本的にはバンカーで使いやすいタイプになります。軟らかいライや入射角が急でチャックリが多い人にもマッチするグラインドです。
TWグラインド
TWグラインドは、名前の通りタイガー・ウッズ用のグラインドの市販モデルになります。ものすごいテクニシャン向けのグラインドと思いきや、ロフト56度でバウンス角は12度と大きく、トレーリングエッジ側とヒール側を少し削っただけになっています。特徴的なのはリーディングエッジ側が面取りされていて、バウンスの効きが強めになっています。スクエアに構えてダウンブローに打ちやく、バンカーでも使いやすいタイプです。
ウェッジのグラインドは自分の入射角と開いて使うことが多いか、スクエアに構えて使うことが多いかに合わせて選ぶことが基本ですが、バンカー専用とか、どうしても上げたい時専用と言ったように使用局面に合わせた選び方もあります。また、練習マットではなかなかグラインドの違いを感じることは難しいので、芝の上から試せる機会があれば、ぜひともグラインドの違いを体感することをオススメします。
MG5ウェッジ 基本スペック
●ヘッド素材/製法:軟鉄(S25C)/鍛造
●シャフト:ダイナミックゴールドMID 115(S)、N.S.PRO MODUS3 TOUR105(S)、N.S.PRO 950GH neo(S)、ダイナミックゴールド ツアーイシュー115(WEDGE)
●価格:2万9700円~
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