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ユーティリティは腰をしっかり回せば飛距離もミート率もアップ! ミスが多い人は“当てて終わり”になっている

オジサンだって、まだまだ飛ばしたい!【人気コーチ・大西翔太のFW&UTアイアンの飛距離アップレッスン!】

2025/10/13 ゴルフサプリ編集部

ドライバーだけでなくフェアウェイウッドやUT、アイアンもしっかり飛ばしたい! そんなシニア世代のゴルファーたちに大西翔太コーチが飛距離アップのコツをアドバイスするシリーズ。第8回はUTのミート率を上げて飛距離を伸ばすポイントをレクチャーしてもらった。

構成/三代 崇 写真/相田克己 協力/船橋カントリークラブ

体重を左足にしっかり乗せれば自然にミート率が上がり、すぐに飛ばせるようになる!

丁寧に当てようとして下半身が止まると、かえってミート率が低下しやすい

シニア世代のゴルファーたちにとって、UTは5~6番アイアンよりもやさしく打ててボールが上がりやすいクラブです。スコアメイクに大いに活用してほしいところですが、やさしいはずのUTがうまく打てない。フェースの芯に当たらず、ボールが飛ばない。方向も安定しない。そんな悩みをかかえているとしたら、体重移動を積極的に使ってみてください。

UTがうまく打てない人たちはクラブが上から入りすぎる傾向がありますが、それはインパクトで下半身が止まってしまうから。ボールにちゃんと当てたい、真っすぐ飛ばしたいという心理から腰が止まると、上体が突っ込みやすいのです。

本番のショットだけでなく打つ前の素振りでもダフりやすい人は、間違いなくその傾向があります。下半身がスムーズに動いていれば、上体の突っ込みを簡単に防げることを頭に入れておいてください。

下半身が止まって体重移動が使えていないと、ボールにちゃんと当たらない。
下半身が止まって体重移動が使えていないと、ボールにちゃんと当たらない。

安定して飛距離を出すにはミート率を上げることが大事なポイント。その条件となるのがインパクトで体重が左足に乗って、腰の位置がアドレスよりも左、そして腰がしっかりと回転していることです。

わかりやすくいえば、ダウンスイングは「左足リード」です。トップからダウンスイングへと切り返すときに左足に体重をグイッと乗せて、左足を踏み込んだ体勢でインパクトを迎えることでミート率がアップし、体重移動のエネルギーを下半身のパワーに転換でき、飛距離がアップします。

ミート率アップにはインパクトで腰が左に移動し、体重が左足に乗ることが絶対条件。
ミート率アップにはインパクトで腰が左に移動し、体重が左足に乗ることが絶対条件。
ダウンスイングの始動で左足がリードすれば体重移動がスムーズになる。
ダウンスイングの始動で左足がリードすれば体重移動がスムーズになる。

両足を揃えた体勢からのステップ素振りで体重移動のパワーを体感しよう

ダウンスイングの左足リードで体重移動をスムーズにする感覚をマスターするには、ステップ素振りがオススメです。やり方としては最初に両足を揃えて立ち、ボールの位置が両足の中央となるようにします。

そしてバックスイングで右足を飛球線の後方側に踏み出し、右足だけで立つようにしてカラダを大きく回します。次にそこから左足を目標方向に踏み込んでクラブをフィニッシュまで振り抜きましょう。

両足を揃えた体勢から右足を後方に踏み出してカラダを大きく回す。
両足を揃えた体勢から右足を後方に踏み出してカラダを大きく回す。
左足を目標側にしっかり踏み込んで「左足リード」の動きを体感しよう。
左足を目標側にしっかり踏み込んで「左足リード」の動きを体感しよう。
左足体重のインパクトを通過し、気持ちよく振り抜けばインパクトゾーンが長くなる。
左足体重のインパクトを通過し、気持ちよく振り抜けばインパクトゾーンが長くなる。

最初は狭めの足幅からスタートし、少しずつ足幅を広げて体重移動をダイナミックに使ってスイングするといいでしょう。

切り返しで左足を先に踏み込み、左足にしっかりと圧をかけたインパクトを通過してクラブを気持ちよく振り抜くことでインパクトゾーンが直線的に長くなります。

左足リードによる体重移動がミート率の向上に直結し、飛んで曲がらない球が打てるようになるのです。

ショット前にこのステップ素振りを3回くらいやっておくだけでナイスショットの確率が格段にアップします。UTに限らずドライバーやフェアウェイウッドでも、「今日は当たりがよくないな」と思ったときなどの処方箋として役立ててください。

大西翔太

大西翔太
おおにし・しょうた
1992年6月20日生まれ、千葉県出身。水城高校ゴルフ部を経てティーチングプロの道に進む。日本プロゴルフ協会公認A級の資格を取得。現在はジュニアゴルファーの育成に尽力する一方、青木瀬令奈のコーチ兼キャディをつとめる。メンタルやフィジカルの知識も豊富で、安田祐香のメンタルコーチとしても24年の初優勝、25年の2勝目に貢献。

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