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飛距離とライ、優先するべきはどっち? 打ち下ろしのティーショットの狙いどころ

もう少しでシングルがシングルプレーヤーになった話

2025/10/09 ゴルフサプリ編集部 もう少しでシングル

打ち下ろしのホールのティーショットで、200ヤード先に平らなエリア、その先は左足下がりのライです。一見すると、飛ばした方が有利に思いますが、その判断は正しいのでしょうか? 今回は、距離とライの優先順位を整理し、アマチュアゴルファーが取るべき賢い選択を説明します!

打ち下ろしのティーショットの狙いどころは?

先日、こんな話になりました。ゴルフ友達から「前のホールの打ち下ろしのティーショットで、距離を稼ごうとドライバーで打ったら2打目が残り100ヤードだけど結構な左足下がりで結局パーオンできなかった。ティーショットで200ヤード打てば平らなライから残り140ヤードだった。どちらを選んだ方が良かったの?」と聞かれました。
私は「打ち下ろしだから飛ばしたくなる気持ちはよくわかるけど、200ヤード先の平らなライがマネジメント的には正解だと思う。飛ばすことよりも次のショットを打ちやすいライに残すことが重要かな」と答えました。
ゴルフ友達は「左足下がりはやっぱり難しいの?」とさらに聞かれました。私は「人にもよると思うけど、左足下がりはダフリやトップ、右へのミスも出やすいので本当に難しいライだと思う」と答えました。

みなさんが、このような打ち下ろしのホールでティーショットを打つ時にどちらを狙いますか? 私は初めてのコースだったらドライバーで飛ばすかもしれませんが、200ヤード以上打つと左足下がりのライになるとわかっていたら、安全に200ヤード先の平らなライを狙います。今回は平らなライを選ぶメリットと、左足下がりのリスクを説明させていただきます。

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平らなエリアを選ぶメリットと左足下がりのリスクとは?

まずは200ヤード先の平らなエリアを選ぶメリットを説明させていただきます。200ヤード先でしっかり止めると、残りはおよそ140ヤードです。クラブはミドルアイアンからショートアイアンが手に取れる距離であり、しかもライが平らであればスイングの再現性が高まります。多くのアマチュアゴルファーは平らなライと比べ難しいライからはミスショットの確率が高くなります。だからこそ平らなライに残すことが最大の保険になります。多少距離が残っても、フェアウェイの上から打てればグリーンを狙う精度も上がります。
さらに、仮にグリーンを外しても、平らな場所からのアプローチであれば寄せワンのチャンスは残るでしょう。飛距離よりもライの良さを優先することは、スコアメイクを安定させるうえで最もシンプルかつ効果的な戦略です。

一方、200ヤードを超えて左足下がりのエリアに突っ込んでしまうと、たとえ残り100ヤード程度であっても一気に難易度が上がります。左足下がりは4大ライの中でも最も難しいとされ、打ち出しは低くなり、スライスやダフリのリスクが増大します。スピンもかかりにくく、グリーンを狙ったつもりが大きくオーバーしたり、手前のハザードに捕まるケースも少なくありません。「距離が短い=簡単」という発想はこのライには当てはまりません。結果として、200ヤードで止めた場合の150ヤードショットの方が、左足下がりからの100ヤードショットよりもスコアの平均値は高くなると思います。

飛ばそうとするとティーショットでもミスが起こりやすい!

もう一つ注意したいのは、ティーショットで飛ばしたいと欲を出すことです。普段より力んで振ると、上体が突っ込んでスライスが出たり、逆に体が止まってチーピンが出るなど、大きなミスが生まれやすくなります。さらに、飛ばそうとする意識が強いと落下地点をコントロールする意識が薄れ、気づけば左足下がりに突っ込んでいることも少なくありません。結果として、距離は出たが次が難しいという悪循環に陥り、スコアを崩す原因になります。200ヤード先を明確にターゲットにして振ることで、スイングも安定し、落下地点も安全にコントロールできます。飛ばすことよりも狙ったところに運ぶ意識が、ティーショットの成功率を大きく高めてくれるのです。飛ばそうとしたらドライバー、200ヤード先に運ぼうとしたらフェアウェイウッドかユーティリティが選択肢になります。
みなさんはどちらの方がティーショットの成功確率が高いと思いますか? ドライバーの方が成功確率が低いとしたら、ティーショットもセカンドショットもリスクの高い選択を選んでいることになりますよ!

それでは、引き続きアマチュアゴルファー目線で役立つ記事を投稿できればと思っていますので、次回の投稿を楽しみにお待ちください。

プロフィール

もう少しでシングル(ペンネーム)
東京都内在住の40代のサラリーマンゴルファー。2011年にゴルフを始め、現在のJGA/USGAハンディキャップは7.5。2020年にはヘッドスピードアップにチャレンジし、42.4m/sからスタートし、61.0m/sまでアップ。2020年からシングルプレーヤーになる過程を記録するために、ブログ「シングルプレーヤーへの道は遠い?」を運営。

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