アプローチの練習は砂の上から打つほうが難しいから、良い練習になる
アプローチ練習場の横に併設されたバンカーで、スタンスを狭くして30ヤード先のピンに向かってピッチショット!? を打っている石坂友宏プロを発見。一体、どんな意図があるのか? 話を聞いてみると……
「これですか? アプローチの練習なんです。最後まで緩まず、ボールをクリーンにヒットしたいのでバンカーからピッチエンドランやピッチショットを打つ練習を始めたんです。芝の上から打つよりも難しいし、バンカーショットの練習にもなって一石二鳥なんです」(石坂)
ツアープロになってトーナメントコースの固くて速いグリーンでは、アマチュア時代のヘッドを鋭角に入れて打つ球質の強いアプローチでは寄せられないと感じたという。そこで、「もう少しやわらかい球を打つには?」と考えて、効果的な練習方法を試行錯誤してきたという石坂プロ。
「30ヤードくらいのアプローチって、試合だと10球打って半分も寄らないんですよね。同じ30ヤードでもライも違えば、ボールとグリーンの間の状況も違います。だから、いろいろなシチュエーションを想定して練習しているんですが、このバンカーからの練習はライが悪くてもクリーンにボールをヒットする練習にピッタリだと思っています」(石坂)
話を聞いた時は58度を使って練習していたが、バンカーのアゴの高さによってPWや9番アイアンで練習するときもあるという。
「実際のアプローチでも距離やライによって番手や打ち方を変えますよね。だから、いろんな番手や打ち方でアプローチの練習をしています。この58度でピッチエンドランを打つ練習は、砂が硬いバンカーでもしています。でも、練習に適しているのは砂が多くてやわらかいバンカーです。そのほうが難しいので」(石坂)
ところで、このバンカーからの30ヤードのアプローチ。打ち方に特別なコツはあるのだろうか?
「特別なことはしていないです。30ヤードのピッチエンドランを打つアドレスを作って、打つだけ。フェースも開いていません。しいて挙げるとしたら、緩まずに打ちたいので、インパクトの前後10cmを加速させるイメージで打っています。バンカーショットもアプローチも緩んだらおしまいですからね」(石坂)
通っている練習場にバンカー練習場がある人は、ぜひ試してみてほしいと言う石坂プロ。興味が湧いた読者はぜひ試してみてほしい。
おまけ:「阿久津(未来也)さんがやっていたバンカーショットのアドレス作り」
「阿久津さんの真似なんですけど、バンカーショットのアドレスというか体勢作りにバンカーショットの練習前に砂を叩くようにしています。バンカーショットでは重心を下げて、安定した体勢を作りたいですよね。だから、上に振り上げたクラブで砂を叩くんです。ポイントは手の力で叩くのではなく、体ごと真下に叩きつけることです。体重を真下に落としながら叩く、という感じです。
そうして砂を叩くと、体の重心がバンカーショットのアドレスに適した低さになります。重心をしっかり下げられたと思ったら、足元の砂をグリグリして足場を固めます。バンカーショットが安定しないなと思ったら、試してみてください」(石坂プロ)
石坂 友宏(いしざか・ともひろ)
神奈川県横須賀市出身、1999年生まれ、10才でゴルフを始め、大学時代に関東アマ優勝・国体で個人・団体2冠・日本オープンでローアマ獲得。2019年にプロ転向後、2020-21年に賞金ランキング17位でシード獲得。都築電気所属として、アルバトロス達成など実績を重ねている。




