アドレスが決まらず、気づいたらラウンド終盤……。違和感を感じたら、まずは前傾角をチェック!
勝又優美は見た!「そのスイング改造、いりません」Case.33
これまで大勢のゴルフ大好きおじさんたちをレッスンした勝又優美コーチが見てきた「本当は必要のなかったスイング改造」と、その解決方法を紹介するシリーズ。ゴルフが好きだからこそ陥りがちな”スイング改造の落とし穴”。今回のテーマはショットのアドレス。構え方でスイングは決まるというが、アマチュアは常に同じ構えができているのか不安でいっぱい。ラウンド終盤でやっとシックリきた、なんてこともよくある。ここではアドレスの前傾角度に焦点を当ててアドレスの迷いを断ち切る。
決まった手順を踏み自分にとって理想的な前傾角度に近づける
練習でもラウンドでも、アドレスが決まるまで時間がかかるアマチュアの方がたくさんいます。ダフりが多いと上体を起こしてアップライトに構え、逆にトップが多ければハンドダウンして前傾を深めにとる。これを繰り返すうちに、どうにかこうにか決まってくる、といった具合です。
適正な前傾角度は個々で違いますが、誰にでも自分に合った前傾姿勢があります。理想の角度より前傾が深ければバックスイングで上体が起き、浅すぎれば屈むわけですが、多くの人はバックスイングで起きる傾向があるため、ハンドダウンして前傾を深めに構えています。この構えだとスイング中は肩がタテに回る格好になりますから、バックスイングでは左肩が下がる感じになります。
左肩が下がるとボールとの距離がそのままでは打てませんから、インパクトでは起きるしかなくなります。アドレス時にボールとの距離が近すぎるとなおさら。ボールから離れずに前傾だけ深くするから最終的に起き上がるスイングになるわけです。ドラコン選手の中にはバックスイングで意図的に起き上がり一旦ボールから離れる人もいます。インパクトに向かって勢いをつけようと思ったら、起きた方が腰を回しやすいからです。でもアマチュアの方は一朝一夕にできませんから手を出すべきではありません。
起きたり屈んだりを繰り返して無駄な時間を費やすなら、ちょっと面倒でもその都度手順を踏み、自分にとって理想的な前傾角度に近づけておいてからスイングする方が効率的です。前傾角度を適正にするには、まずクラブを持たず、真っすぐ立った姿勢から骨盤を前傾させて軽く胸を起こし、両腕を真下にダランと垂らします。この時の手の位置がクラブをグリップする位置になります。普段でも時たまこの姿勢を作ってみるとすぐに馴染んできます。練習やラウンドでは、おヘソの前でクラブを持ち上げて骨盤を前傾させればOK。一番起きている感覚のところでアドレスすることが大事で、それ以上にハンドダウンしたり、お尻が後ろに突き出た姿勢になると起き上がりやすくなります。
勝又優美
かつまた・ゆみ JLPGAティーチングプロA級。就職したホテルが所有するゴルフ場勤務となりゴルフをスタート。ゴルフを楽しむ人々にふれ、日本の大人たちを笑顔にしたいとティーチングプロの道に。2010年に認定ティーチングプロとなり13年には A級ライセンス取得。やさしくてきめ細やかな女性らしいレッスンで大人気。堀尾研仁氏主宰の「KEN HORIO GOLF ACADEMY」に所属。
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