自分のボールかどうかが目視で確認できない場合は、距離測定器などを使用してもOK
林の中でボールを探したけれど見つからない。「あるはずなんだけどな」と思ってふと上を見上げるとボールが木の枝の上にちょこんと乗っている。こんなとき、ほとんどゴルファーはボールを見つけたことでホッとするようですが、ここからの処置を間違えると、ちょっと厄介なことになるので注意しましょう。
ボールを見つけたあとまずやるべきは、そのボールが自分のボールかどうかを確認することです。色、メーカー名、番号……。目線の少し上ぐらいまでの高さならある程度確認できると思いますが、高くなればなるほど確認は難しくなるもの。しかし、それが自分のボールであることをハッキリと確認できなければ、アンプレヤブルの処置をすることはできず、ロストボールになってしまいます。
目視で確認できない場合は、レーザー距離計など距離測定器を使ってもOK。しっかり確認作業を行ってください。
この時点で自分のボールであることが確認できない場合で、もし木を揺するなどしてボールを地面に落とせるときは、その処置をとってもかまいません。以前は、同伴競技者にアンプレヤブルの宣言をしてからそれをしなければいけなかったのですが、現行のルールでは勝手にボールを落としてもルール違反にはならないのでご安心を。ただし、クラブで枝を揺すったりするのはダメですよ。
木の上のボール、もしくは地面に落としたボールが自分のものであることが確認できた場合は、アンプレヤブルを宣言してプレーを行います。処置の方法は次の3つです。
1)木の上のボールがあった場所(ボールを地面に落とした場合も、もともとあった場所が基準となる。以下同)の真下と考えられるポイントを救済の基点にして、2クラブレングス以内の救済エリアに 1 罰打で球をドロップしてプレーをする
2)ボールがあった場所の真下と考えられるポイントとピンを結んだラインの後方延長線上に救済の基点を決め そこからピンに近づかない1クラブレングス以内の救済エリア内に球をドロップし、1罰打でプレーをする
3)元の場所に戻って、1罰打を加えて打ち直す
もし木の上のボールが自分のボールと確認できた場合で、そのまま打てると判断した場合は、直接打っても構いません。頭より下にある場合などは何となく打てそうですよね。もちろんその場合は、無罰です。
ただし、直接コンタクトする場合、スイングの体をなしていなければルール違反になる可能性があるので注意してください。左打ちなどで打つのはOKですが、ボールをつついたり、押したりする動きは2罰打になります。また、素振りの際にクラブが木に当たってボールが落ちてしまった場合も、ライの改善とみなされ2罰打になります。
なお、自分のボールであることが確認できなかったり、落ちてきたボールが自分のものではなかったり、また、落ちてこなかった場合、あるいはボールが3分以内に見つからないときはロストボール扱いになります。
その場合は、前の位置に戻って打ち直すか(1罰打。ティショットの場合は打ち直しが3打目になる)、ローカルルールを採用している場合は2罰打を受け、乗ったかもしれないと思われる木の横で2クラブ以内にドロップしてプレーを再開しましょう。
文・真鍋雅彦
1957年、大阪生まれ。日本大学芸術学部卒業後、ベースボール・マガジン社に入社。1986年に退社し、フリーライターとしてナンバー、週刊ベースボール、ラグビーマガジン、近代柔道などで執筆。
ゴルフは、1986年からALBAのライターとして制作に関わり、その後、週刊パーゴルフ、週刊ゴルフダイジェストなどでも執筆。現在はゴルフ雑誌、新聞などで記事を執筆するほか、ゴルフ書籍の制作にも携わっている。




