風に負けない番手選びと打ち方のコツ。アゲンスト、グリーンは硬くて止まりにくい、そんな時どうする?
もう少しでシングルがシングルプレーヤーになった話
強いアゲンストの風に加えて、グリーンが硬く止まりにくい。そんな時、番手選びに迷うアマチュアゴルファーは多いと思います。グリーンまで残り130ヤードの距離をどう攻めるか? 今回は8番アイアンと9番アイアン、どちらを選ぶべきかをを説明させていただきます。
強風アゲンスト&硬いグリーンではどう攻める? まず考えるべきは弾道と着弾点
先日、ゴルフ友達とこんな話になりました。ゴルフ友達から「前のミドルホールでピンまで残り130ヤード。でも、強いアゲンストでグリーンも硬かった。8番アイアンのフルショットでグリーンにキャリーで乗せたら、止まらずにグリーンの奥まで転がってしまった。9番アイアンで手前からの方が良かったのかな?」と聞かれました。
私は「番手は8番で良いと思うけど、フルショットよりもスリークオーターぐらいでグリーン手前に着弾させた方が良かったかもね。もちろん8番のスリークオーターで打つ練習を十分しているのが前提だけどね」と答えました。
ゴルフ友達から「9番で手前から攻めるのはどうなの?」とさらに聞かれました。私は「9番だとショットの弾道が高くなるから、吹きあがってショートしやすくなるかも。グリーン手前からアプローチしてピンに寄せやすそうなら、それも選択肢かもね」と答えました。
みなさんは、私のゴルフ友達と同じようなシチュエーションになった時にどのように攻めますか? アゲンストの強さとグリーンの硬さにもよりますが、番手を上げてスリークオーターで弾道を抑えて攻めるのが王道だと思います。今回はこのシチュエーションの難しい理由と確率の高い攻め方を説明させていただきます。
アゲンストと硬いグリーンが重なると難しい理由
強風のアゲンストと硬いグリーンが重なると、アマチュアゴルファーにとって最も判断の難しいシチュエーションになります。アゲンストではボールが風に押し戻され、キャリーが10〜15ヤード落ちることも珍しくありません。普段130ヤードを9番アイアンで打つ人なら、8番に持ち替えてようやく届く距離になります。
しかし、そのままフルショットでグリーンにキャリーで着弾させると、硬いグリーンでは奥にこぼれる可能性が高くなります。つまり風で届かないとボールが止まらないが同時に起きる厄介な組み合わせなのです。加えて、アゲンストではスピン量が増えすぎると吹き上がり、高く上がって風に押し戻されるミスも多発します。
こうした状況で大事なのは、どんな弾道でどこにキャリーさせるかを明確に決めることです。漠然と届かないから強く打つではなく、スイングと弾道をコントロールして、風と硬さを両立させる戦略を立てることが求められます。
8番で抑えるか? 9番で上げるか? どっちが良いの?
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